2017年3月25日土曜日

スペイン4−2 グラナダ〜マドリッド


ホテル予約の際に何かの手違いか、今朝だけ朝食込みだったために7時に起床(といっても23時には寝たので充分)し会場に。
メリアホテル系列らしくセンスの良い食事が並ぶ。

しかしである、この後の80分のバス移動が待ってるのでほおばれない。
悲しき神経質と厳しい万全管理なため控えめに。

タクシーでホテルから駅に行って待機。何何何何行の代替えバスに乗る。私はバスが大の苦手、狭い空間、匂い、揺れである。だから列車を選択したのに新線改良工事のために代替えバスとは「もって」いない。

もっていないと言えばもうお笑いなのだが、この移動中の3列車、すべてシートが後ろ向き。せっかく前向きに生きようとも思っていたのに。しかしこういう列車も事前予約していないと乗れていないかもしれなかった。

第一、グラナダのえきからの何とか駅までのバスが完全満席で発車。駅員による完全改札チェックで完全満車だった。ひとりの老女が席が見つけられす私の席の前にある階段に座ったから後ろのシートで荷物を置いてやがる輩を発見し、マダム、あそこが開いていますので行って下さい、と案内した。礼を言って頂いたが、東洋の女が荷物をどけないではないか。驚いた。こやつに尊い命等ない。で、見かねた後ろの青年が即座に連携してシートに座らせてあげたようで決着。あの女は何だろうか。国鉄職員か。将来自分が老いていくのに腹立たしい。

また、列車車両番号が例えば9とあったとしても必ずしも上り(首都行き上り)が1号車とは限らずホームの真ん中にいて停止したらオラ~って叫びながら走らなければならない、老人には無理だろう。取り敢えず乗ってから移動しよう等甘い。荷物を入れる人や車内販売、検察、意味不明の立っている人が邪魔で、どえらい面倒な目に合うだろう。何を比較してもインフラやサービスは日本が上。

ただ一つ、飛行機に搭乗する際の老人の扱いは数社の中で日本は糞。香港のキャセイ、シンガポール航空等はビジネスクラスよりも大事に扱っている。JALは非常に不完全な経験があるし、ANAも冷たい時がしばしば。

さて、程なく何とか駅に着くと駅舎に入るのに厳重な荷物検査。
バルセロナの原理主義者によるアヴェ爆破事件の代償でとにかく徹底している。がぁ~思うにそこで手榴弾なりを爆発させるとか、自動小銃を連射するとか、フェンスを乗り越えれば何でも出来るのだから、結局は善良な市民が迷惑を被り恐ろしく手間がかかっているだけでほぼ無意味に思える。第一、今現在ロンドンで警官が巻き添えに合っているではないか。警官とて市民だろうし。

で、このままこの新幹線はマドリードを終点に向かうようだが、如何せん後ろ向きのシートまでは良いがコンパートメントになっており、この上なく気まずい。
4人掛けで他人と一緒のシートで顔が合いつつガツガツ食べれるデリカシーは持ち合わせない人生感だからだ。
おかげでダイエットが可能。そう言えばセビーリアからも4人掛けでランチをぬいた。おかげで努力せずにウエストもしまって来た。なぜか腕時計もくるくる腕でまわるようになって来たので腕も痩せたかもしれない。

しかしながら、腹痛や下痢、発熱なども無いので無事に旅行を遂行出来ている。
勿論、酔わないための安定剤(酔い止めは不必要な薬品が含有されているため絶対に服用しない)、胃薬や消化剤、嘔吐袋まで万全であるから慣れたもの。
先ほどのバスで男性が急に立ち上がり運転手にビニール袋をもらった事態を見てこちらの緊張感が高まったのは言うまでもない。連鎖を避けるため車窓の見る方向を変えた事は言う前もない。あとは妻とひたすら喋り続ける事で気を紛らわした。

欧州で時差を伴う非日常の移動を伴う旅行は精神、肉体共に緊張を伴い、バリの旅行とは真反対の修行となる。それだけに個人の自由さと語学力、緊張が団体旅行の無駄と法外な料金、安心感との差異となる気がする。

この旅行も折り返し、今日からマドリードに3連泊する。宿は駅前の2つ星で必要最低限だが便利この上無く、日帰りでトレドやセゴビアに行こうかとも考察。また後ろ向きの席かもしれないが。

このあと13時過ぎにマドリッド・アトーチャ駅に到着しホテルに入り、19時からの王立歌劇場のオペラに備える予定だ。 


追伸:途中で正面の爺が降りたが若い姉さんが電話で喋っているのことよ~そんなに電話の用事って世界的にあるものかっていうほど列車やバスでひとりで話している人は多い。恥ずかしくは無いのだろうか。内容がだだ漏れ。
まぁ友達が多くて結構な事だが車内マナーはこの上なく糞である。よくスペインは素晴らしいと~と聞くが、他国も素晴らしいと思うが。確かにそれなりの役を持った人間の対応は親切。しかしこれはオランダもそうだ。

そうそう、そう言えばスペイン郊外の風景はハワイ島に似ている。何も無くて星の上にいる感じ、一方、町中はスイスの感じがした。グラナダなどは寒いが太陽は強烈で店が綺麗で親切。水は飲用可能でタクシーも親切だからだ。
マドリードの駅前はアジアな感じで非常に気持ちが悪いのと警官の数が半端無いのが新線。空港はわかるが町中で自動小銃を真近で見れる事もそうない。宗教的対立の歴史を色濃く残し、それがまた「らしく」もあるのだろう。

そう言えば滞在中に来年の台湾でのコンサートが決まった。今度はコンサートホールで大々的にするそう。このスペイン往復旅行で実はマイレージが溜まり、台湾は無料という賢い運用法なのであった。何より絶望より希望のある国に呼ばれることには素直に感謝したい。私がなぜかアンサンブルのボスなのだそうである。因みに一番の年寄りでもある。日台の若い人を繋げる機会は大事にしたい。



@列車内移動中(曇天、砂漠にオリーブを植えた変わらぬ風景)