2017年3月14日火曜日

大移動



さて、いよいよ春の大移動が始まる。
関空から台湾は高雄に移動。高雄から台東に移動する。弟子を二人同行する。

台東では「十月笛場リコーダーフェスティバル」の第4回目が開催される。
第1回目からお手伝いをしているが、今まで、台中、台北、台南と呼ばれてきた。

主催者も様々でこのフェスで一般的に西洋人や高齢奏者の名声に肩を借りるものではなく、次世代にいかに回してパーソナルよりは楽器と音楽、可能性に炊けた思想で邁進している。

とにかく次世代ジェネレーションが結びつき、将来に備える事を軸として、気づけば私が一番の高齢者の演奏家なので必然的にボスとして責任のある仕事を完遂せなばならない。
知らぬ間にジジイになっていてショックである。


今回はオールプロプレーヤーの7人混合チームで挑むが日台では初めての試み。日本にもアジアにも無い。
リコーダーは一般的に愛好家の集団が跋扈するが、楽しいだろうが何より音楽の限界は否めない。愛好家とプロには恐ろしい差がある。それは責任かと感じる。


今回はプロを目指す真剣な若者により、私の決めた演目を演奏芸術として聴衆に届ける責任がある。同時にジャスを吹こうセミナーも担当するが、少なくとも保守的な日本の体制とは比べものにならない知的好奇心を持ち合わせているため、受講生は真剣。
シュミレーションで緊張して良く眠れなくなってきたが、それでよかろう。
少なくとも日本での仕事が皆目無いのに比べ、他国の依頼が多いのがその「差」。

少なくとも疲弊仕切った日本とは明らかに相違するモチベーションに応えるだけの事はあるので、やりがいがある。日本では必要とはされないので台湾には完全に追い越された事が残念ではもある。島国同士でもひどく相違している。

さて、台東を終えれば高雄に戻り、香港に飛び、今度は研修でスペインはマドリッドに移動、セビリア、グラナダを回る。私は実はさほど興味は無いものの新しい国への訪問も楽しみではありだろう。
しかし遠い。

帰りは香港にステイして建設的な話にでもなればよいが、いかんせん家にいて、依頼される仕事をこなしていけば楽ではあろうが、動けるうちに行動を取ろうとは思う。自分を高める行動はあと数年は続けたい。


アーティストは愛好家指導でのみならほぼ成長しない。良い壁が必要なのは明白。
孤独に追い込んで例えばアラビック音階などを感覚的に取得するのは建設的かと感じる。


今後、報告は随時致します。