2015年6月30日火曜日

リコーダー塾




先日、大阪府堺市、西文化会館ウェスティでの「リコーダー塾」」なる講座をして参りました。

きっかけは京都市芸大でつい最近まで教えていた学生(だった)女性がそこへと就職し、
周りの若い館長や副館長との企画を経て、という経緯。

なるほど、お役所らしくなく委託管理業者とはいえ、お偉いさんが両名40代、彼女は23歳。
発想も発案も新しく、声もかかるわけです。


ツイッターやフェイスブックでバンバン宣伝し、応募は予定の150%と盛況。
全てが若くて自分の年寄りぶりに愕然としました。
ゆえに、老師は今回のみ。どんどん道は譲らないと広がらないのは世の常。
今後展開する習慣的な講座は私の若いお弟子に任せ、それは9月から始まります。


南大阪には存外教室が無いようでニッチな地点かもしれません。


熱心な受講生と京芸を卒業し市大の院に在籍している院生も駆けつけてくれて、
有意義な一日となりました。

未だに啓蒙活動が必要という情けない、しかし楽しいリコーダー界の現状です。


京芸の受講生だった担当者Kちゃんと院生のO君
http://sakai-westy.jugem.jp/?eid=36


2015年6月29日月曜日

化学反応と芸術?



書き残しておこうと思って記載しますが、

先日、ジャズ界の巨匠であるオーネット・コールマンが亡くりました。
彼の残した功績と尊敬は、演奏面では例えば、古楽関係者やリコーダー奏者の想うフランス・ブリュッヘンのようなものですが、加えて、オーネットの場合は彼の作品を演奏出来るというのが、彼の奏者であっただけに留まらない点です。

毎度、自身のジャズ公演の折りには取り上げて来たそのブルース。
先日の公演ではどんどん入り込み、私の言うところの「憑依芸」と化しました。
自身の即興要素が次々に噴出。トランスではありません。自身はあくまでもクールなのです。


これは「私」が凄いわけではなく、持ってるよねオーネット・コールマン・・・という、演奏側の感想。





思えば、古楽分野の作品も研究は欠かせず、例えば、オトテール作品などを取り上げると、凄いのはまたまた「私」ではなく、つまりその「作品」の持つ力であり、それを表現し、伝えたい気持ちがモチベーションです。


音楽演奏家でこれを理解し合える志向の人間をあまり知り合いに持ちませんが、私が共演する仲間は少なくとも同様の思考を持ち合わせているはずです。自身の存在やスキルを魅せるパーセンテージより、断然に作品の凄さを伝える方向の「枠」側?とでも言うのでしょうか。

もちろん、勧善懲悪ではなく、種々様々、十人十色は言わずもがなですが、坂本龍馬の言葉を借りれば「世の人は我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る」という面もありましょうか。



2015年6月28日日曜日

ドメスティックJBD




年一の公演。ザ・ドメスティック・ジャズ・バンドの公演を先日満席のご来場で無事に完遂しました。


今回も一時間を2ステージ。昼と夜に分けて様々なお客様に門戸を開き、お越しいただけました。





22年もやっていると、演者側のスキルが上がっていたり、信頼関係に頼ったり、仕掛けたり、敢えてずらしたり、と、一朝一夕では創りえない音楽の域の到達する事象も生じます。
ただ、聴く方には関係ない事かもしれませんが。

いずれにせよ、ここまでやって来れば我々にしか出来ない事をし続けるべきでしょうか。
人は人のやっている事をしたがる傾向、に反しますけれど、誰も出来ない事をする人も存在していて良いのかもしれません。バッハ=グノーのロックビートなんてですねぇ。

駆けつけてくれた大教大の学生さん。ありがとうございます!


お越し戴いた応援を下さるお客様、お手伝い、ご協力戴いた皆様に深く感謝を致します。


日本での需要は少ないのですが、熱心な若手の招聘で春には台湾南部で数公演を予定しています。これを機会に是非台湾へ、お出かけ下さいw。


お弟子さんのお店でお弟子さんとメンバー、竹山氏と宴会など



堺市 西文化会館にての講座




大阪府堺市:西文化会館に於いて、講座をさせて頂きます。
相談があり、予定人数オーバーを快く快諾。150%のご予約に驚き。



その後に秋から弟子の木戸麻衣子による教室が開講される予定です。
お近くの方でご興味がお有りの方がおられれば、この機会に。



2015年6月21日日曜日

来し方行く末





第320回(嘘)、アンサンブル発表会を梅雨の晴れ間に無事終了致しました。

皆さんの音楽に対する真剣でひたむきな姿には、毎度の事、感動を致します。




2015年6月8日月曜日

シンガポール C (5月の追記)




セントーサ島からベイエリアへのホテル移動である。

予約しておいたタクシーでマリーナ・ベイ・サンズに向かう。
頼んでもいなにのにメルセデスのバンのタクシー。しかし1800円位なので四人で相当手軽である。
チェックインには時間が早いのと、大型で合理主義のアメリカ資本のホテルなので融通はあまり効かない。勿論、荷物は預かってくれるので、そのままサンズのショッピング・モールのTWGにてランチをした。先般も来たが違う店舗で同じ和牛バーガーとオリエント・エクスプレスなるアイス・ティーを食した。
2時前にフロントに行く。既に数人並んでいたが、テキパキと親切に作業をこなしていた。本来ならまだインの時間では無いが、家族でお越しなので早くてもどうぞ、との事。部屋は26階のシティ・ビューでプレミア・ツイン。大きさや景色は圧巻。



ホテルはシンガポールのランドマークになり、このホテルに宿泊し、宿泊者のみに許される天空のプールに入り、地下のカジノや大型のショッピイング・コンプレックスを楽しむ。

よく理解出来るものの、主観的にはどこかクールで相対的にホスピタリティに少々足りないような感想。超大型豪華ビジネスホテルと言おうか。逆にアメリカ合理主義の権化であり、一大テーマパークに寝泊まりしロボット的な扱いを良しとすれば良いかも知れない。

ホテルのチェックアウトなどもエクスプレスで簡単なのだが、敢えてカウンターに並んでいると、長い列で時間が過ぎる。私に近づいた女性スタッフがi-padでその場で合理的に済ましてしまった。最新。

クレジットカードで支払う場合はシート記入、テレビにて、カウンターの方法が選べるわけだ。しかし冷蔵庫は昔の温泉旅館よろしく飲み物を抜く課金されるシステム。部屋の価格の割には夜のターンダウンサービスもなく、代わりにかとは思うがタオルは余裕で各四枚備え付けられていた。
有名なプールでの出来事も印象的。もうリノベーションが開始されており、土曜の夕方という繁忙時期に行って探し出したサイドベッドの付近ではステレオでコンクリートドリルの騒音、すぐ隣の兄ちゃんの内容のない大声のハナシ、世界各国の子供の喚き声が私の天才的聴覚を取り囲んだのである。
思った事はこうだ。西宮の自宅が一番静か、という事。ただ、世界の人々が集合し、皆さんがとてもエンジョイしている姿は悪くは無かった。少なくとも多くの笑顔がそこにはありました。


部屋の空間、景色、調度品などはモンク無しだが、再訪したいとは正直思わないというのが感想である。大型の良さやプールの唯一無二の絶景は類をみない事は確かだ。今まででのシンガポールでのホテル滞在は7ホテル程だが、私には合わない。高級過ぎて大型過ぎるとこうなるのね、という良い経験になった。再訪は無いだろう。



 帰国日

空港に向かうタクシーはたまたまトヨタのアルファードで温泉旅館の豪華送迎のようで結構だった、基本的に運転手もほぼ親切でカートまで持ってきて荷物を全て動かしてくれる。何気ない親切心がシンガポールには徹底している。

ここからややこしい事が少々。いわゆる税金還付処理の手続きである。通常、制限区域外で手続きをして、制限区域内で還付されるはず。しかし、中でやれと言われる。では、購入品が手荷物持ち込みになる。ここで認められスーツケースに入れて預けるのがセオリーだろう。
結局、イミグレーションを通過し、リファウンド窓口に並ぶとこれはあっちだと言われ、税関に行かされ、クレカに戻したいというのに、これを持って隣に行けと言われ、成すがままシンガポールドルが還付された。不機嫌になるってもんだ。
円で還付されると請求時に小さな幸せが訪れるのにだ。香港ははなから消費税が無いので買い物に適しているのがわかる。日本も購入して所でしてくれると聞く。進んでいるのか遅れているのかリッチか貧乏か不明だ。空港の荷物検査は進んでいる。イミグレーションには並ばせるものの、手荷物監査は各ゲートで行われるので日本の全便の乗客を一か所に並ばせるような事はない。これは理にかなったやり方だと思う。

さて、日常を賢く生きていると楽だが、このように外の国に滞在すると、また移動すると気分の上げ下げの高低差が半端無い。
例えば、足元の広いシートを予約段階で追加金額を支払って搭乗するつもりが、非常口では無いエコノミーの一番前に変更してくれる。通常は最前列は指定出来ない。当然早くに好機出来るため入国も早い。
しかし復路は両親の年齢が非常口に適していないため足元は広いものの通路二つに変更された。それでも十分に広いので良いものの、見ているとシート位置の関係上、トイレへの対角線上への通路となるため両親とモニターの間をのべ百人は通過していった。
尤も4人席に二人でラッキーだったからの不運とも言えよう。


一方、私たちには和食が切れた。ので、こちらがキレた。
統計学的に、帰国する日本人が日本食を欲しているくらいもわからないものなのかね。
困った美人クルーが、済まなそうな表情でビーフをチキンに変えた持って来たが、味は洋風で非常においしくない。
順調に飛行し、予定時刻に関空。搭乗客はほぼ外国人なため、イミグレーションを楽にぬけられるのも時代が変わった事を感じさせる。外国人の入国が大変な行列になっており、気の毒。まぁお互い様ですが。

シンガポールB (以前に追記)





翌日は早めに起床した。昨夜は長く眠れなかったせい、と、やはり移動での疲労が重なり
比較的早めに就寝したせい。

天候は良好なので、ルート3のバス時刻を聞いて、ビーチ・ステーションに向かい、モノレールでシーワールドを目指した。

たかだかバス移動のおじさんの愛想が良い辺りもシンガポールの特徴。
施設は広くて沖縄の海洋博物館とは思考が異なる。古い時代の海洋運搬船の実物大模型などはリアリティのある歴史説明で、相当な金額で作られた施設である事がわかる。観客は研修の子供達や世界各国の人々で徐々に増して行った。




昼は建物外にすぐあるティン・ダイ・フン(台湾)にて小籠包や餃子にシュウマイ、そして海老チャーハンを食した。間違いがない。最適である。
 
その帰路はモノレールでビーチステーションに戻り、今度はビーチトラムで海沿いをホテルに戻った。一駅、前、で降りてしまったので少し歩いたが熱帯ジャングルが心地良い、と同時に非常に暑かった。

ホテルに戻るとクールダウンのためすぐにプールに向かい、ひと泳ぎし、その後はビーチチェアで爆睡。
 
 

5時頃に上がり部屋でしばしを過ごす。
その後対岸のシンガポール島はヴィヴォシティ(Vivo City)行きのシャトルで
夕食に出向く。特大のショッピング・モールである。
 
 

ホテルスタッフと談笑していてわかったが、今のリノベーションが終了して「ソフィテル」となる旨。非常に落ち着いたアジアテイストのホテルだけに絢爛豪華なフランス風のものに変わらない事を祈る、と伝えた。
 

上記、ヴィヴォシティも2回目。中華の人気のありそうなレストランに入る。味は美味だがよくわからない品を食した。
スーパーやフードコートでアイスカチャン(かき氷)を食して帰りのシャトル(00分と30分に運行)でホテルに戻る。今日は休肝日となった。
 
 
 



 

早朝




ふらふらなのに、早朝に目覚めてしまうのは最早老人性の病気なのか、と現在6時半。

深くは眠れるが、あと1~2時間を神様は許してくれない。妙な頭痛と独特な気だるさが一日ついまとうので難儀だ。


ホテルから早朝の眺め

記載した通り、用事があって一泊で久々に東京に滞在。ホテルが品川のグランドプリンスなのだが、周辺品川プリンス、新高輪プリンス、さくらタワーなどと、えげつない部屋数のプリンスホテルが存在している。

昨夕、出掛けた新橋~銀座は完全なチャイナタウンで風景が激変していたり、品川の夜の日本人の少なさに驚いたり。えらい事になっている。
しかも、東京オリンピックへ向けての改装だらけの街。

地震こそ無かったものの、毎度、人の多さにはいささかアジアの雑踏を思わせる思わぬ旅になった気がする。

今から、大きな楽器を見に行きます。。13時は「のぞみ」で帰宅の途に。



2015年6月7日日曜日

新幹線



東奔西走、今日は午前にお稽古を終え、すわ新幹線で東京に向かう。

理由は後述するとして、土着性ステディ芸術家なわたしは、この「新幹線」に乗ることが非常に稀なのである。お読みお読みいただいている方々にはお分かりだろうが、関西か沖縄かアジアにしか移動をしない日々なので、ほとんどが飛行機利用で、それは十数回にのぼる。しかし、こと新幹線となると乗ったのは、実に2年弱前だったかと。
都会に住んでいて都会で仕事をしている自営業はとにかく長距離列車利用が少ないわけである。


知らぬ間に番線が増えた新大阪駅。まだ途中なのかの改装中の新大阪駅。
N700に「A」型があるのも知らなんだ。「さくら号が入線します」には驚いた。
昔の「さくら」は寝台車だったはず。


とにかく、これだけ多人数が東京に行くのか、と驚く満員の日曜の真昼間の「のぞみ」。


神がかった引力を持つ私の常で、当然前には元気な男の子が京都から着座。ぎゃ~!
寝もしないのに私の前のシートはフルで倒されたのでした・・・。


これから品川まで行き、明日の午前に用事を済ませてもう昼には帰途につく。


普段使わないものの、格安情報は知っていて、JR東海ツアーズの品物。
のぞみ利用でプリンスホテル1泊込みで、実にトータル23000円を切るお支払である。

一体どこがどれだけ儲けているのかが市場経済の不思議なところだ。


ちなみに、飛行機ばかりに乗っていると、

まずシートベルトを探し、

いつ飛ぶのかと、身体が妙な動きをしてしまう。





@のぞみ226号


銀座がチャイナタウンになっていました~


AKPアンサンブル







久しぶりにとある小学校の「芸術鑑賞」にお招き戴き、アンサンブルAKPにて演奏に行って来ました。
構成は、2本のリコーダーとピアノ、ベースという編成。

楽器紹介での子供たちの仰天&歓声は嬉しい瞬間です。
また、神戸市は音楽専科の先生がおられ、日頃の指導の賜物もあるのでしょう、
演奏と共に大きな声で一緒に歌ってくれたり、手拍子をくれたりと会場は大盛り上がり。

1曲目を終えた瞬間に「アンコール!!」には、メンバーおおいにうけましたw

いずれにせよ、初心忘れるべからずですね







2015年6月6日土曜日

パイロット




アンサンブルを教えていたことのあるメンバーさんで、学校に勤務する先生の方からお声がけを頂き、久しぶりのいわゆる「学校公演」に出かける。


生徒には身近な楽器だけに、正当に、演奏や楽器の紹介やらを真剣にやらなければならないのは
言わずもがな。

何より、渋滞であれ何であれ、絶対に遅刻出来ない事と、早朝に起床するための身体調整は、パイロット並み!とは言いすぎか。普段がそう早くないだけに非日常である。


前日に早めの起床の練習で仕事に向かうが、早すぎて途中のマクドナルドで「朝マック」しても早すぎて「ライフ」で翌日の飲み物を調達しても早すぎて「セブンイレブン」でセブン銀行に預け入れをして、ようやく一時間も前に到着。ふらふら。だからといってその夜にすぐ眠れるかというとなかなか。


さて、現在、6時半に起床すれば良いが、神経過敏な己の脳が、何度となく起床を促すため、
熟睡など出来るはずもなく、田舎のバス時刻の如く、毎時目が覚める故、もう5時代で仕方なく起きてしまった。
要するに、完全主義が身体に影響している。



勿論、昨夜は早くに眠る事には成功している。
これもパイロットの如く、脳内物質であるメラトニンを作用させて促すので可能などだ。

とにかく3百人ほどの児童に楽しい音楽を届けるためには、時間に完璧な演目進行と司会が欠かせない。どちらかというと大学の授業は百戦錬磨で習慣的だが、なかなか緊張感があるのだ。

では、出かけて参ります。