2015年10月31日土曜日

ゲスト出演




先日、ガナッシュリコーダーアンサンブルのカルテットチーム3で、神戸市のとあるコーラスグループの演奏会にゲスト出演させて戴きました。岡山本番以来の素敵な機会でした。

未だにリコーダーへの認知は低すぎて、逆に楽器の紹介でも、えらいコーナーになり得るのがその証拠たる所以ですが、逆にアトラクションとしてはまずほぼ喝采を戴きます。(喝采を受けるのは「楽器」ですけど。)

聴衆年齢は高齢者の方々が多々でしたので、手前のAKP作品から「からたちの花」、「朧月夜」を演奏して参りました。





一方、大阪のもはや国際的なリコーダーフェスであるアンリュウリコーダーフェスティバルには、初日からの各メーカーのプレゼンテーションのコーナーがあり、そこへ竹山木管のデモンストレーターとして出演して来ました。正しい知識を身に付けることは大切ですし、まだまだ知らぬ情報が多々な事を痛感します。


擬態の木になる私とプレゼンを行う竹山氏


さすがに専門的なフェスですので、プロや愛好家が国内外の方が集い、より専門家のプレゼンを聞くわけですから、こちらはマニアックでレアなひとときとなります。

私がした事と言えば、種々の材で販売されるアルトの実物を使い、テレマンの二本のリコーダーのための、とあるソナタの第一楽章のみを楽器を替えて何回もご拝聴頂きくという施行。その材は柘植、黒檀、楓、サクラ、紫檀、かりんに至りました。




材と音を相対的に理解して戴けた筈です。これほど材により音色が変化するのを具現化出来る機会も恐縮ながら奏者もそうそうあるものではありません。弟子の木戸さんと綿密にリハーサルに時間をかけ、個を殺し、楽器の音色と特徴に特化した方法をとったつもりです。

最終にはもはや日本ではなく、モチベーションの高い、台湾の男性のデュエットのデモンストレーションもあるようですよ。





2015年10月22日木曜日

岡山市立の小学校




岡山市に今年はなぜか縁があり、先月のカルテット演奏に続き、今日は岡山市立の小学校での記念行事で二回のステージを。リコーダーとコントラバス、ピアノの組み合わせでです。

快晴で湿度も無い秋晴れな上、音響の良い体育館でスムーズに事が運びました。



学校公演の経験は学生頃からすればもう30年近くしていますが、本日の児童の体育館への入場からみんなも歌って下さい的なコーナーまで、一切の私語がなかったというお行儀の良さには驚愕しました。

それが恐怖教育の下ならまだしも、きっちりと集中して、全学年が本当に真剣に聴いてくれました。
往々にして色々と事件が起こりますが、みんなで吹こうメリーさんなどもとてもスムーズ、しかも
非常に上手に演奏してくれた事は印象的でした。




声変わりした6年の男子が、こちらの、このリコーダーの名前を知っていますか?に対して、

正にバスの音域で


「バスゥゥゥゥゥ~」







2015年10月16日金曜日

寿命と引退




2003年に取り付けた風呂専用の24型給湯器(追い焚き機能付きw)の寿命が近づきつつある。

ある日から、こちらの指示に従いにくくなった。ボケの始まりと言おうか。
例えば、ボタンを押しても、無視される始末である。

興味深いのは追い焚き機能ならぬ、「老い」が始まり進行する具合が生き物の如くな様な点。



ボタンが一回目は機能するが二回目の指示押しは無視。

シャワーでお湯が出ない日がある。

風呂温度が上がらない、お湯を足す機能が働かない日がある。

シャワー側の点火スイッチが点灯し、湯はりが始まったりする日がある。

ここ数週、例を上げれば枚挙に暇がない。(再起動を繰り返し、何とかする事に成功している)



企業は壊れるものを作り、寿命を作らないと確かに経済は回らないのが経済原理なのは理解しているが、楽しいお買い物にならない「給湯器」にお金を備えねばならない時がついに来てしまった。

見積もりを20型に落とし、大手とジモティ会社に出してもらう。たかがお湯、されどお湯。



結局、ほぼ同額で、ならば大手で保証やポイントやのアドバンテージを選択したが、気持ちが盛り上がらない。TVを大型に買い換え、ワクワクして隔世の感を感じたような、車を買い換えたら何故かJALのマイレージを8千マイルまで付いてきたようなあの感動がまっっったく無いのである。



日本語辞書::

「仕方がない」=給湯器を買い換えなければならない局面でのモチベーションの様を言う




昔の大人がよく言った「いざという時のためにお金は貯めておきなさい~」のまさに今がその
「いざ」なのだろう。金利の高かったバブル経済に生きた大人ならではの嫌味だったのかもしれない。一年で普通預金利子が1円という通帳にはいつも苦笑し、何かとお金を持っていかれる私の世代には世界観が異なる。

極論を言えば「死ぬ」時は、それほど「いざ」でもない上、その後は人間生活しないので~それは
「いざ」ではなかろうかと思うし。まぁ自身は身内で密葬で適当に散骨で格安で結構かと。






ところで、工事のアナ、というか、注意点を伝授。

我が家は半世紀を経た一軒家で、いざという時に全部のお湯が出ないと困るので、台所は簡易給湯器に区別設置をしている。という事はマンションなどでの台所で行われるスイッチオン、オフは不要になる。

しかし、見積もりをみるとリモコンは台所と風呂の二箇所となっていて不要で割高。

当然、冷静に「台所のリモコンは不要」と告げ、2万円弱の節約となったのだが、黙っていたら、
そのまま付けられていたわけである。このリモコンは不要ですよね、があったら一流なのに。



お湯についても、常に冷静に毅然と対処する事は重要ではないかと。
しかし、今年はリビング(即ちリハーサルを行う重要な部屋)の大型エアコンも死亡したので、
結構かかるプチ生活苦な一年でしたwって、まだ10月だが。


これから給湯器貯金を始め、10年後に備えようかと思いますぅ





2015年10月7日水曜日

ウインドカナル誌(ドイツ)




少しだけ運気が上がって来たのか、小さなラッキーが続きます。

1年前に購入したBMW効果と感じますが、←これを仮に「うらっ!」っと自分の人生で「運気」を上げる行動に出た決意としましょう。それから少しづつですが

大阪教育大学から講師のお話しを頂き、
大阪フィルのマタイの二回公演にお呼びがかかり、
大阪クラシックにお呼びがかかり、

台湾はこれから毎年のお呼ばれになりまして、
韓国でのリサイタル、マスタークラスは実現し、来年は大規模セミナーが決定、

文化庁公演に岡山シンフォニーホールからカルテットにお声がかかり、
16年4月のリサイタルの会場が(土曜なのに)不戦勝で獲得出来、

今後、遥々韓国と関東地方からの方のレッスンへの来阪のご希望を賜り、
最新のドイツのウィンドカナルなる業界専門誌に自作にCD二枚が掲載されました。






いかんせん読めませんのや~(^_^;)


2015年10月5日月曜日

帰国




快晴だが帰国の日である。
大体にして、こういう大都会は基本的に大阪のようで、それほど長居をしたいとも思わず、
無駄な一日は作るが、短期間で帰国するようにしている。

リゾートとなると異なるが、大都会は空気が悪い。



さて、帰国便は先月のえぐい行列のインチョン空港とは異なる市内の金浦空港から。
日韓航空協定で特別に設定された、いわば全日空版の航路で、フライトは80分と短い。




シップはアシアナ航空、A-321で先般、広島空港で失敗をやってしまった機体とその会社である。
一切の日本語放送が無いのも割り切っているが、乗務員のモチベーションは高く、シートも良く、前後幅も広く、サービス、設備、着陸等も上手い。ANAのマイルも貯まる。


機内食などはこれくらいで十分。アシアナは美味しい



金浦空港は退屈だが、市内からの移動は楽。
定時に出発し、早めに関空に到着。

無事に帰国となった。
やはりホッとしたのか、眠い眠い。期間中、脳の作用か5時間以下の睡眠が続いたのもある。



翌朝


愛犬メリーを今から迎えに行き、通常のルーティン生活に戻る。
大学でのアルバイトも始まるので3ヶ月程は大変で憂鬱なのは生活のためか。



2015年10月4日日曜日

最後の日程




今日も晴天でカラッとしていて心地良い。
同行した両両親とランチにロッテホテルのイタリアンに向かう。

数年前に物凄く好印象だった記憶で、まぁ旅行中に一度位は贅沢しようかという算段。



こちらの両親が実は昨日が結婚55周年の記念日だったことが判明したので、ウエイターに何らかのサプライズを相談した。しかし、恐縮しながらそういうケーキなどは用意がないのですぅ~と言われる。勿論、急な事で、こちらが無理を言っているわけで、こちらも恐縮した次第。

で、サラダをシェアし、アラカルトで好きなパスタを注文。まぁ以前に増して美味。
高級ホテルのイタリアンのあるべき姿ですか。


と、ある瞬間に、レストランからのサプライズ!!
何と、以下の写真である。パンのタワーに5本のろうそく!想像を絶するが、粋な計らいに感動。
基本的に韓国では嫌な思いをした事が無く、人々は親切だと思う。人懐っこいところもある。




クールに「コングラチュレーション」と小声で言ってくれる辺りも安い酒場とは画する。
気分も盛り上がり、ランチは盛大になった。


その後、南大門市場に歩き、うろうろ。凄い人出は逆に声をかけられにくいという好都合もある。
毎回行く眼鏡屋さん、面白いカバン屋さんなど、楽しい事である。存在はするのだが、コピー商品は取り締まりで15万円の罰金を科せられるとのこと。


夕方にホテルに戻り、またまたマッサージ(足つぼ)に。

今夜は近くの焼肉屋に出向く算段である。




2015年10月3日土曜日

master class



日本の暴風などは嘘のように澄み渡り、晴れ渡った今日はお昼から俗に言うマスタークラス(レッスン見学あり)をしてきました。


午前、やはり様々な要因で長時間の睡眠は不可能。ならば10時からいきなりマッサージです。
日本の半額程で資格を持つ施術師が施術する行きつけの店にひとりで。
今日は同行者全員はガイド付き観光に行ってしまいましたので。


で、やたらあるコーヒーショップで良い席をぶん取ってひとりランチ。
昨日の身体的疲労、特に足に来るのですが、少し楽になりました。

ホテルにお迎えを受け、コレア・バロック社さんのギャラリーに向かいます。今回全面的に支えて下さったリコーダー関連の方々です。
ここの社長、男性スタッフにも再会。しかもレッスンをしばしば見学しておられました。




仕事をこなしていると、こちらの第一世代?の先生も高校3年生と1年生のリコーダーを志す若者をひきつれてご見学に。恐縮ですが、人の島で何勝手にやっとるねん感?が出ないでとても助かります。昨夜のコンサートもお越し下さいましたし。

こちらもジャズやブルース等の誰もしていない事をしていると、妙なライバル心も持たれないので良かったかもしれません。それだけ世界中に「人がしたことをしたがる人」が多いのも事実です。誰もした事の無い事をしようと思えば良いのに。


ギリシャ神話の葦笛である「アウロス」と名付けられたホール


なぜ、ジャズを?という質問をアジア諸国の若者から受けることが多いのですが、バロックの延長線にあるので、こちらは、実は例えばフランスバロックを勉強すれば、比較的簡単に導入出来るよ~でも、まず聴きまくって、何より表現したい気持ちをもったから演奏するようになったかな~と回答。

結果、アジア諸国でジャズっぽい楽曲を譜面通りに演奏する奏者はいても、即興でする人が未だ現れず、セミナー開催などで招聘される原因となったわけです。

今日は人数が限られた平日だったため、来秋16年に募集規模で「Let`s play Jazz」のセミナーでまたまた招聘される事になりました。因みに3月は台湾は高雄と台南に同様に参ります。さすがに少し韓国語が分かって来ましたにだ


日本人のクールさに比べ、新しいものに挑戦したい気持ちがよく伝わりますが、文化や習慣も異なりますので良し悪しで考察する事はありませんが、日本では全く通用(吹きたい願望)しない事がこちらでは大好評で継続する事は、興味深い事実。お国が違うのですね。
ジャズのセミナーを聴講し、その後でマラン・マレのフォリアのレッスンをした女性が、その共通性に非常に共感してくれました。嬉しい事です。


私は51ですが、例えば、韓国や台湾、香港の第一世代は全て50代なため、大先生扱いされて戸惑う事もしばし。これも興味深い点です。既に教える事に熱心で、セミリタイヤ状態の方も多く、しかし次の次の世代までしっかりと育成されている点は素晴らしい事です。私はあと9年ほどはまだテクニックを磨きたいと・・・。

これからは20代、30代、40代同士で国を超えて連携していくべきという考えで、近未来にプロのみを集結させた大合奏軍団でのコンサートを大阪で、と思っています。
その地固めはここ3年で着々と進めていますが、どうなるでしょうか。


(^^♪

2015年10月2日金曜日

2015年10月1日アウロスホール(ソウル)





その日は来る、と、思いましたね。

 

随分前に予定されていたコンサートだが、時間の経過とは数字以上のもので、ついにその日がやった来た。韓国ソウル特別市は江南の「アウロス・ホール」という室内楽専用のホールで、韓国人のリコーダー奏者、ジ・ヨン・ファンさんとの共演。彼女はウィーンに10年留学し、現在も市内の白石大学で教鞭を執っている。
ここのチェンバロ、日本人製作家のフレミッシュ二段鍵盤が堂々鎮座している。
 
 

現在、楽屋で記載しているが、隣の楽屋からは彼女がソロで演奏する現代曲の恐ろしい超絶技巧がくりだす魑魅魍魎としたサウンドが漏れてくる。私の場合、直前は楽器の状態意地のため譜読みをするタイプなため静かに、チェンバロの調律と調整を待つばかりである。

偶然だがジ・ヨンさんの英字綴りは「ヤング」で、調律も「ヤング」法。

このような招聘される演奏会、また、バロックやリコーダー好きの聴衆にはたまらないプログラムは日本では不可能なので、良い体験になりそう。即ち2本のリコーダーとチェンバロによるトリオ・ソナタとそれぞれの奏者のソロが一曲づつ入る構成。
 

 

ホールは新しく美麗で落ち着く。150人規模の理想的な空間というのは実は関西には比較的少ない。日本はやたら大きなハコだらけで室内楽に適した空間が少ないのは難だ。しばらくしてリハーサル。19時30分本番開始は欧州と同じである。

@楽屋

まじめにリハーサルをこなしたら至れり尽くせりな食品類が用意されている。日本の伝統文化である弁当文化はここでも影響を及ぼしている。

 

 

ところで、今日の抽選会で甲東ホールがとれたとの愛弟子からのニュース。なので、16年の4月9日(土)にマチネ-で「リコーダー・エクスペリエンス」の第5回目を開催する事にしました。詳細はおいおいお知らせしていきます。

 

 

開演::ほぼ満席で静かなお客様。非常に演奏しやすい空間。こちらもリハを重ねた丁寧な音楽が出来たと思う。舞台上を照らす証明が強烈で温度が非常に暑く、ゆえに調律も狂いやすい事か。

 終演後:::
おかげ様です。なんでも、1席空いていただけの満員。しかも、ホールの催し物史上満員は初だそうです。私のせいではないでしょうが、非常に上質で熱心な聴衆の皆様に、まるでロックコンサートのような声援を戴きました。先般に大阪クラシックが蘇ります。そう言えば以前の釜山や台北、台中でもそうでした。
特に新しい、或はかっこいい事に賛辞を惜しまない辺りは、非日本的でしょうか。良し悪しは関係なく、好みの問題かと。確かに人がやりつくしたことを繰り返したところで、かなりの名演奏でなければ時代の新化についていけない気はします。真似。
吹きつくされたバロックは上質でなければならないのは当然ですが、加えて、共演者の現代曲演奏と私の即興でのブルース演奏等またトーク(←ブルースについて英語で少々)に対しては絶賛的でした。(本当)
 
今まで頑張って来て良かったか、と思いました。
 
明日は、不肖わたくしのマスタークラスを主催して下さるそうで、3人の熱心な方々のレッスンをします。その譜面は今日、事前に渡されるという・・・。少なくともやりがいがあります。
 
 
(^^♪