2018年9月10日月曜日

マドリッド〜香港



0909 快晴 帰路 マドリッドから香港経由で帰国へ


CX320は定刻通りに離陸。
離陸してしばらくするとバルセロナ上空から地中梅に出たのだが、経験の無いもの凄い揺れが始まる。飲み物が小グラスからこぼれる程の横揺れでクルーも着座。
さて、マドリッド空港には市内から一律30ユーロのタクシーで移動。ホテル前が乗り場だし、重い荷物は運んでくれるし、30分以内なので思いに荷物と二人なら結構なこと。
マドリッドは買い物天国で楽しい。パエリアのお米。安過ぎるビール、バルサミコ酢など。重いが二人で80キロまで可能。




空港ではまず一般区域で免税品の手続き(が面倒)だが並ぶ。スタンプやら何やら。品物は見せる必要がないのでその後はチェックインカウンターで預けてしまう事が出来る。
長蛇の列のチェックインではCクラスのおかげで全く待たず、どうぞ。「名古屋までですね」「まぁ、、、そうなりましたかね~~」。

空港での荷物検査はファストレーンが使えて待たずに通過。素晴らしい。ターミナルをサテライトターミナルへ地下列車で移動。ここで出国審査。なるほど分配すれば行列は減る。
ワンワールドのイベリア航空のラウンジに入った。その前に税金還付に並んだが、百貨店などの大手は楽。普通の店は手間がかかる。二カ所の並ぶなんて

時間が悪かったのかラウンジは凄く混んでいたが、たいてい奥の方が空いているんもので奥に進んだら空席空間。
日本からの生活と心が豊かそうな熟年夫婦のグループ旅行のおばさま達が奇声を上げていた。

一人やカップルなら静かな日本人はなぜ集団でなら騒ぐのか。周りの客が引き程だったので国民を代表して申し訳ないという顔をしておいた。
しかしガイドが付いて思考せずに世界遺産が見れたり考えないで料理が来たりなど凄い事だ。多分高額なのだろう。


さて、帰国だ。とにかく愛犬を抱きしめ、白いご飯を食べたい。みそ汁も良い。およそ10日でホームシックになる年頃である。


往路は最新の英知の結集であるA350-900だったのだが、マドリッド発の便はB777-300ERでこの会社が初めてのボーイングの購買顧客で当時(20年前)に話題になったもの。スタイルはとにかく胴長でエンジンが双発なため4発で燃費の悪いジャンボ機がついに消えて無くなる原因を作った機種である。因みに日本の政府専用機も近日これに交換される。

行きより機齢が高いため、少々古いバージョンんだがそれでも幅のある機材に横4列で一人で畳1.5畳分くらいはあるかと。この半個室は最高。




しかし、ビジネスクラスが超満員で(手洗いまでが待つ始末なのだが)どこもお金がない、などは嘘だ。これも情報操作で格差だけだと確信する。満席。

私はリサーチを毎日していて安価で安定したチケットを探すのだが、多分他の乗客はツアーや会社の費用だろう。
以前、15万でパリ往復のビジネスが出て台湾経由で往復したものだ。今回も相当安価だったのだ。(これでマイルも戴けてどこかの無料で行ける)


先程はシチリア島での揺れだったようで現在はイタリアはナポリ、ポンペイの上空に。安定してからランチが始まった。コーラに前菜のイベリコ豚の様々。これからメインが選べる。
会社によるが、これはもうありません、は無く、全ての料理をカートで持って来て見せて説明し選ばせてくれる。勿論、毎回毎回ミスター・アキヤマと呼ばれる。
食事が終わる頃にはアラビア半島上空にさしかかるが、どこの国かがわかならいのでまだ教養が低いと痛感。コースは本当の南周りだ。

さて、旅行などは「経験」と「教養」があればスマートで、だから自分ではそれを「研修」と呼んでいる。普段一切の遊興をしないので許してもらおう。
この御時世、「権威」などよりは「教養」がある方が良いかもしれないと日本国では特にそう思う。プラド美術館で思ったもんだ。見地、知識は必要。
もちろんお偉くなりたがったものだが、全く無理だったので、人の言う事は聞かず、自分のしたい事だけを必死でして死ぬまでスキルを上げる事に決意したのは、50歳を機にだった。

日本人の常識では生きるのが難かしくなったのも御時世だろう。例えば、銀行の金利は何なのだ。「いざ」の時の貯金?。今の所車のフロントガラスが割れたのが「いざ20万円」だった。
最近「いつ引退するのですか?」と訪ねられ非常に納得した。カラヤンが来日して振り間違えた公演を目の当たりにした事も思い出した。ホロヴィッツもしかり。老体は哀れで同情の拍手でしかない。
人に迷惑と思われても自覚が無い等死んだ方がまし。即ちミスをしたら引退する。あとは弟子に任せて海外に行きますので。

とにかく自分の音楽を表現出来なくなる前がその時と決めている。幸い全員が同じ事をする国民性とは対象的で、手前のスキルと通奏低音でバロックの素晴らしさを伝えるのみだ。
しかし、即興やジャズがあれだけ熱狂的に受け入れられる外国に対して、なぜ自国では不評なのだろう。特にイタリア初期バロックとジャズの組み合わせは今回は好評だったが、日本では勇気がないので考えられない。
なんでジャズを、ジャズは、という人に驚き、落胆し、保守的な島国民族を感じるなどは愉快では無い。その点では非常に差がある。

さてさて、退屈だが、まだ9時間以上もある、香港までで。今はトルコとかかなぁ~アレクサンドロスってどこです?。あっ、イスタンブールが見えた(モニターの地図で)。
今から寝て東洋の深夜と思い込ませ、数時間寝てから身体に朝だと思い込ませなければならない。
遠方の旅行は即ち修行だ。でもフルフラットのなるのでした!凄いです!明後日に協奏曲だから大変です。

@トルコ上空



中国の町、西都上空でシートを戻した。残り2時間なので朝食となる。
暖かいおしぼりが配布された。

上記のトルコから(あまり寝た気はしないけれども)浅くは眠っていたようで、気が付くと残り3時間半に。更に一生懸命にうとうとしていた。
何せ180度横になって2メートルある。寝ているだけで重力による疲労が少ない。
やっぱりもの凄くもの凄く楽。これが関西直行なら良いのに。

座席のお尻はいたく無く、肩は凝らない。半個室のプライベート空間でサイドテーブルも広く、身近な荷物も広げまくれる。電源もありUSBもある。
何より全席が通路に通じるのでコミュニケーション無くふらりとトイレにいける。
恐ろしい事に今日から二週間以内に重要な三公演に加え悲惨な大学も後期が始業するので自己管理がいかに仕事のうちかがわかる。

日本食で完成している自分の身体は海外のお水や食事、その仕方やシステムで自律神経が損傷する事が多いため、幾多の医者に相談したり、自分で研究したりしておりその成果は今回達成出来た。
異には「セルベール」で粘膜を強くしてから食事。食後は何らかの消化剤。神経系は何らかのどの医者でもくれるであろう安定剤を朝一番に飲みなさいと。
結局、自己移動等は神経が疲労し、それ故に内蔵が動かない、というのが人体とのこと。これで下痢や便秘、イライラが無くなった。不確定要素に振り回され無い事だ。

さてさて、もう良いかとも思うけれど、航空旅行の何かの参考に。

座席指定がなるたけ左通路のA側で=食事の選択はほぼ前方から行われる(特典航空券は飛ばされるが)
前方の手洗いはだいたが二つあるので、見れるのでそこに行って待つ事は無いので助かる=加齢のせいか三割が水で出来ている人間だが片足分は水分が出て行きたがるのでかなわない。
実はLCCも前方をとればクルーのサーブが始まるとすわ手洗いにいけるのでそうしている。若い頃は膀胱と根性があったのか?。実は結構膀胱の膨れは深いなのにウエルカムドリンク、水、飲み物、コーヒー、野菜、果物がサーブされ、しかも機内は結構寒いのでこうなるのだと思う。
はやくプライベートジェットを買わないといけない。

昼に搭乗したら夜になりよく翌朝になる12時間



そうこうするうちに香港まで54分となった。香港までは無事に東に進めた。
しかも到着時間が早まった。


ここでトランスファーを行い、名古屋行きの便に乗り換えるのだが、なんて事だ、松井知事さんの怒りに賛成。タンカー会社一社がどえらい迷惑な事をしたものだ。

台風時に橋に近づいてはならないのは車で侵入禁止に侵入してはいけないほど単純な事。やはり許せない。われわれは被害者で50分の乗り換えが三時間にずれ、名古屋に飛び、名古屋駅から帰宅しなければならない。
どうしてくれる私費だ。キャセイさんには大阪に一番近い空港で頼む!といったら応じてくれたので感謝だが、大丈夫かニッポン。


機長のバリバリのオーストラリア訛りで「マンダ~イ」と言ってはる。半時間で到着、26℃だそうだ。間もなく到着する。