2014年8月14日木曜日

フランス・ブリュッヘンが他界


18世紀オーケストラのHP より

http://www.volkskrant.nl/vk/nl/3380/muziek/article/detail/3717826/2014/08/13/Dirigent-Frans-Bruggen-79-overleden.dhtml

我々1960年代前後生まれの現在のリコーダー関連者は、少なからず、否、多大な影響と潜在的に己の身に入り込ん出来た不世出の現代リコーダー奏者の「神」的存在が14年13日に永眠されました。たまたま検索していたマレーシア航空の記事でのオランダ配信の記事に驚きました。

日本では恥ずかしげも無く使われる安易で安っぽい形容詞が全く的を得ない、現代では非常に軽くなってしまった「神」という存在が正しく彼であった事は間違いない事を否定する人はいないでしょう。あんな音楽感、イントネーションと音程は人間業ではありません。
ただ吹けるつまらん奏者はごまんといますが、もう彼も超える生物は未来永劫出てこないでしょう。

尊敬する音楽家はどんどん次のステージ(天国)に行ってしまいます。レオンハルト、アバド、マゼールなど。時代の変わり目である事は事実でしょうか。見事な次世代育成も果たしています。
結局は、古楽演奏家、リコーダー演奏家の「神」、」または指標として世界からの尊敬と羨望を
受けてきた事実は、ブレのない研究、かつ、真のプロの姿を世界中に知らしめたのだと思います。

カルロス・クライバーの死去以来の衝撃は隠し切れない状態。
しかし、真の天才は三流四流音楽家の長生きに反して、存外あっけなく、何よりも謙虚で、育成し
引き際の美学を持ち、と、全てのレベルが違うことも確信した次第。哀しく思います。


冥福を祈ると共に、永遠に忘れ去られない存在と音源は人類の宝となるでしょう。



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