2014年2月15日土曜日

帰国、しかし事件あり!





帰国便事件についてハナシをまとめよう。

チェックイン時に便が遅延している旨を聞いた。そもそもは、eチケットの記載には1025とあった。
前日の就寝前にwebチェックインを行うが、1115に変更になっていたので乗り継ぎはタイトになる予想は出来ていた。

はっきり行って、信頼度のそれほど高くないフラッグシップなので、早めに空港に着くようにしていたし、この時点では問題はなく、シンガでの買い物のタックスリファウンド手続き時間を考えると、チェックイン開始の2時間半前で結果としてカウンターのオープンにも待つことが無かったわけで、全て良しである。


無事に3個の荷物を預け入れて搭乗券は関西まで発券されたものの、遅延しているので随時ボードで出発時刻を確認して欲しいと言われる。
スムーズに事が運び、ラウンジでほんわかとくつろいでいた。楽しかったねぇなどと言っていたのである。

トイレに行く際に先ほどのチャイナ・エアラインの係員がなんとなく慌てて乗客を探している雰囲気だったので、こちらから声をかけた。そうすると、エアチャイナ便が15時発!!に4時間程遅延するので、乗り継ぐお客をSQに乗せ替えると言うではないか!

SQとはシンガポール航空。航空会社の2レターであり、例えば、チャイナエアラインはCI、日本航空はJL,全日空はNHとなる。





すぐに理解したが、ところで我々はCクラスなのだから代替のSQもそうでないと困ると伝えた。
ところが満席でエコノミーになる、申し訳ないと言う。いや許せん。
解せないと伝えたが、帰国出来る方を選択するしかない。

方法としてはあと4時間待ってCクラスで飛んで、台湾に泊まり、翌日便で帰国するというものだが、まぁもう帰りたい。
仕方がない、わかった、と伝えるとついて来てくれと言ってまずはチャイナエアラインのトランスファーデスクで荷物の積み替えと代替機への手続きを行う。しばらくそこに座って待機してくれという。非常に緊張感のある係と乗客がそこにいるわけだ。

程なくこの電動カートに乗れという。因みに先にCクラスの乗り継ぎ客のみの扱いのようだ。
空港職員のおじさんの電動カートで凄い勢いでSQのトランスファーデスクに連行される。
そして、そのおじさんがフォローしてくれる。



程なくSQのデスクで手続きが始まる。ロスに戻るアメリカのビジネスマンと我々が同一行動だ。
エコノミーを発券されるのを、このアメリカンと同時にビジネスにしろよ、おかしいじゃね~か、あ~ん!と江戸っ子調英語で攻めた。

何でも「はいはい」と言っているのも屈辱だ。
第一、エコノミーに乗らない事がこの旅行の非常に重要なポイントなのだから、遠慮なく攻めたてた。

言ってみるもんで、なぜか空港職員のおじさんも一緒に努力してくれてチャイナエアに電話確認。
これでOKが出て、めでたく、しかも、一番前のシートがアサインされたのだ。
なんなんだ。言わないとナメられる典型ではないか。満員も嘘であった。第一結構空いているのだ。
多分だが会社に支払いが生じるとみた。保険とかに入っているだろうに。結局はあちらの都合なのだから嫌な気分だ。

職業柄、会社も何もが守ってくれないので自分力を上げなければいけないと日頃思っている職業柄が、閉鎖的な島国では本当の事を言うと驚かれ、見合う金銭を要求すると守銭奴扱い。ホテルに滞在している団塊ビジネスマンも偉そうに振舞っていたが、結構ひとりでは何も出来ないのとちゃうか?とは悪口が過ぎるか。

日本人は非常に評判が良く、それは諸外国での信頼感に感じるが、即ち何でも仕方ないとかイエスとかと言うのがいけない。とにかく遠慮せずに権利は行使するべきである。

とにかく、SQのCクラスは確保。おじさんの肩を叩いて「サンキュー・グッドジョブ!」と言って別れた。


そこからが大変でターミナル1の端から移動体を使用し、ターミナル2を通過し、ターミナル3の端の端まで歩早に移動したのだった。
ターミナル3のA20からの搭乗まで5分。結構タイトであった。




無事に搭乗し、超快適なフライトで現在南シナ海を508mph(816㌔)、30092ft(11888m)で巡航している。さすがSQで、サービスが上級この上ない。格調高く、素晴らしいのだ。

思いもかけないSQでのCクラスに日頃の苦労も少し報われるような気がする。
興味のある人は理解出来よう。言っては悪いがエア・チャイナの格安Cクラス航空券がまさかのSQに変更なんて考えられない事とわかるはずだ。


しかも通常、シンガポールから台北へのフライトをSQで行うなどは両国の市民か余程の有名人位だろう。

もう大人なのだが、こんな些細な大事件が逆転して嬉しいハプニングとなった。幼稚で小市民なんて言わないで下さいね。単純なんです。
因みに代替機乗れたのは、あくまでも乗り継ぎの乗客で、気の毒なのは純粋に台湾に入国する乗客だった。
機材から考えるに200人近い彼らは15時の便まで強制的に空港で待たされるのだから気の毒至極である。

普通なら絶対に乗れないので単純に上機嫌なんです


それと、改めて少しばかりの英語が大いに役に立った事を改めて幼少をカナダで過ごし、
ロンドンに留学させてくれた両親(と最近の諸外国での自分の微々たる活動の努力)に感謝?するものです。それこそ大学を卒業してイギリス留学に搭乗したのが、何言おうこのSQであり、当時はバブル真っ盛りの貧乏学生。

落ち着いた贅沢な空間。


親は学者で公務員だったので当時のサラリーマン家庭に比して、とても豊かとは言えなかった。
「学生旅行社」とかいう店でオープンチケットのエコノミーでシンガポールとドバイを経由、悲しく苦しい想いをした経験がある。

当時を23歳とすれば、実に26年ぶりのSQ搭乗。その間に時代は変わり、何よりこのSQが世界最高峰のサービスで異常にまでランクアップされた。
最近こそエミレーツ航空に抜かれたもの、全てに上質なのは楽しい。いちいちミスターアキヤマ、とメニューを聞きに来てくれる。


この広さは圧巻


サービス、サーブも妥協がない。昔は無愛想極まり無く、そんなに良い印象がなかっただけに素敵な体験をしている最中である。
トイレには蘭の花が飾られ、ロクシタンの香水やハロゲンライトの演出までしてあるのだ。ただし食事は少し残念でしたw

デザートでチーズとフルーツプレートのサーブ(普通は長距離線のみ)


現在、1308で多分4時間強で台北なので16時33分。次の便は搭乗が16時45分(飛ぶのはその少しあと)なので、ギリギリで間に合う計算だ。
少なくとも私たちとその荷物を載せ変えて関空へと飛ぶと思う。分からないが。




LCCなどではこういう措置はなく、飛ばなければ代替されない。直行ならまだ良いが、乗り継ぐ場合にはやはりそこそこのメジャーキャリアと生きた英語、航空知識が必要か、とは老婆心か。


@SQ878 Singapore1155 to Taipei  ここまでベトナムとカリマンタンの間をフィリピン方向へ巡航中に記載。





さて、結論から言えば無事に到着。乗り換えに成功。到着が16時43分でドアが空いたのが45分。
その降機の際、クルーに次のチケットを見せて、急ぐねんと言ったら「大丈夫、ボーディングの時間だし。



でも、大阪ならどうしてダイレクトのSQフライトにしなかったの?」と聞かれたので、
「秘密だけどあちらは随分お安いからね」と答えたら、えらく吹き出して笑っていた。
確かにシンガポール航空のCクラスなら4倍ほどの価格で売られている。到底無理。

さて、急いで降機する際に同志の先のアメリカ人に、C-クラスに乗れて良かった。良い旅を、と告げ、少しの安心と心地良さを分かち合った。そして走った。彼も走って行った。
これからロス、ということは10時間くらいか?お疲れ様である。




台湾



で、係が待っている、と聞いたがやはりいい加減なもので、特に私たちを待つ係は存在していない。
ならばと、こちらが空港職員をひっ捕まえて、次のフライトに我々を待つように伝えろと伝えた。


言えば動いてくれて、走るわ、調べるわ、連絡するわでまぁ結構。確かに関西人に比べればおよそ世界の人間はテンションが低い感じがする。
こういう場合のせっかちが悪とは思えない。

ターミナル2から1へ移動体で移動し、トランスファーの荷物検査を受ける。
幸いA7はすぐだったので無地に事なきを得、間に合ったわけである。
機内に入ると急激に疲れが出てきた。


少し見劣りするが十分なCIの空間


実際はSQの中で、どうしようもないが、その時間的余裕の無さにストレスを感じていたのは性格だ。
フライトの情報画面では空中待機までしていたからだ。焦っても仕方ないが、性分なのも仕方がない。
時間と共に生きているのは人間のルールのはずであり、主観だが時間にルーズなのは違反の一種であろう。

最後のハプニングも結果は良しであり、経験出来ない良い思い出となるだろうが、
やはり、人を不安に陥れる「不確定要素」と「即物的行動」は好きになれない。

チャイナ・エアライン(CI)は台北を20分遅れでテイクオフ。巡航高度に入った。
程なく夕食のサーブ。コーラと和食をチョイス。


食事はとても美味


以前書いたが、ここのクルーも非常に丁寧で日本語を喋るのは努力の証拠だろう。
食事はSQより上で結構だ。逆になぜ安価なのかわからない程、広いし、VODもあるし、快適で文句なし。

食事を終えた。

とにかく色々とホッとしたが、今度は雪の関西を帰宅出来るかという問題が待っている。
関空橋が閉鎖されているとアウト。車をホテルに置いているので、最悪は当日予約のサイトをあたり、近隣で部屋を探すしかない。融雪剤を撒いて機能を復活させている国だと信じたい。


お疲れ様。でも楽しかったです。


★関西~台北経由~シンガポール~デンパサール~シンガポール~台北経由~関西



鹿児島枕崎と屋久島の間を北東に巡航中。 
巡航速度618mph(995km/h)  巡航高度39216フィート(11953m)


こういう風にして、この記事を書くのです、my PC




さて、帰国しました。

一応予測はしたが~関空でバゲッジ全てが出て来ない!!!

結局、クレーム手続きをして日本航空の係員といろいろと。
人生上、サンフランシスコとケルンでの経験はあるが、日本では初。
旅先で無くて良かったと考える。


幸い夏服とお土産程度なので良いのですが、最後の最後にやってくれましたねCI。
いつ届くか、果たして見つかるのか。

空港に置いてある車まで寒いのなんの・・・。で、無事に帰国しました。


また、写真を添付し、後日ここに報告します。




後述:::結局はロストバゲージ確定。電話によればシンガポールで置き去りにされており、
      発見。SQにて午前便にて空想され、一日後の夜に自宅に届く旨である。