2018年5月1日火曜日

休日授業日の%




ここのところ妙な方向に向かっている、ある意味平和過ぎる我が国(それはそれで良いと思うが)では、大学に於ける新しい概念「休日授業日」というものがあり、それは我々の学生時分におよそ24回だった回数を権力の枢軸である文科省が絶対30回に増やすしたというとても粗末な改革によるもの。ここ5年位続いている「現場」を知らぬ役人らしい愚かな措置である。専任、非常勤問わず、どこの大学も大変な時代になっている。ある意味、帝国主義時代の「全体主義思想」。適材適所、適所適切を廃する辺りが怖い未来を予測させる。


授業を6回増やせば学生が賢くなるのだ、と思うあたりが公用車でヨガにでも行きたくなるくらい賢いが、今日等は統計的に計算してみた結果、常時98%の出席率を誇る我がクラスでは72%という散々な結果に。例を挙げれば30人のクラスで8人の欠席等である。

要は地方からの学生は「帰省」をしたりするものだから、非常に重要なこの時期の授業に3割が欠席の中、形式的には授業を進めねばならないという苦痛が発生してしまう。

結局はあまり進行出来ない内容をいかにそれらしく行うかというベテラン技の披露になり、講師の負担は計り知れぬ程に実に大変なのである。内容を進めると地方に帰省していた学生がもはや遅れをとる事になりかねない。また来週に再度同じ事を繰り返し伝える事になり現場が混乱するわけだ。



役人連中のかけ離れた倫理観と現場を知らぬおめでたさに現場のストレスが耐えない。働き方改革など嘲笑に値する。何をやっとるんだ我々の税金で。怒りより知能を疑う。



たかが地方のバイト講師の戯言で済ませて良いと思うかどうかは知らないけれど、少なくともこちらは現場にて現実に教鞭をとるその道の「プロ」の演奏家でありド専門家である事に気付かないものなのかと。いつまで大学なんかで教えているつもりだ、そんなのでは一流になれないぞ!とはアインシュタインの言葉とは違うだろうが、ほど遠いのが己のネガティブな現実でもある。私も柔軟になるためにヨガに通いたい次第。くそ恥ずかしいが、、、、