2024年4月18日木曜日

アドレナリン

 ♪


悪夢な出来事。


コロナという歴史的伝染病がもたらした、それ以降の人間の(特に若者の)今で言う「リテラシー」の高低、とでも言おうか、要は大学の授業で今年度(何となくではあるが)ようやく学生の若者らしさが、コロナ前、ゆとり後、に戻った実感をしたので、報告をば。




35年も講義演習の授業をしていると、その年度の面々の行動や反応が5分程でわかってしまい、これを経験に自分のデータを構築しているのであるがぁ〜

本年度、取り急ぎ、学生の反応、表情が今までになくキラキラしているので安心した次第。とても良く言えば、「学べる喜び」が表面化している現象とも受け取れる。




さて、ここからが己を襲った悪夢な出来事の報告。

反応が良いと当然、発進側はよく喋り、深く伝えるというアクションをとり、そのリアクションも、頷(うなず)きや笑いで応えて来る。それが、非常に感度良く、こちらのアドレナリンがドバドバと脳内に放出される。

単純比較は危険だが、昨年の今頃は例えるなら、葬式での漫談状態で、楽器を紹介して演奏しても拍手の一つも来ない状態だった。それだけに、自分の口伝、話術に自信喪失する事態に。テレビを観ない、本屋が潰れる時代とはこういう事かと諦めていた。それだけ教育現場に異常があった、という事だろうか。


本年度は取り急ぎ2大学で、数コマだけれども、物凄く元に戻ったと感じる。
(京都では去年異なるコマを履修していた十人程が拍手で迎えてくれる始末)


で、アドレナリンのせいで睡眠に大障害が出た。夢の中で夢をみる始末。これは脳が覚醒され身体は寝ている状態のようで、その翌日は相当な疲労をしていた。本当の睡眠障害というものかもしれない。続けばノイローゼになるだろう。兵士などが陥る覚醒による睡眠障害も人相を変える。これは米軍の戦争映画によく描かれる様で、どちらかというとネガティブな実情。




とにかく、脳とバランスをとるために肉体を疲労させてバランスをとり、ゆったり睡眠をとると良いはずで、(ジムに行く時間が無いので)一生懸命に歩いて汗をかいた。脳と肉体のバランスとは、いかに人間に重要か、と痛感。そう言えば、本番前夜は眠れるけれど、終演した夜は眠れない事はままにある。


学生にしてみれば、この先生は興味深い人物、と思うだろうし、こちらのプロ意識も高まるが、いかんせん危険な事だと感じた次第。「やり甲斐で調子をこく」と、己を滅ぼすかもしれないわけで、それだけ60歳という節目を慎重に考察したい、と感じています。ご自愛します。