2020年8月10日月曜日

文化事業


先日、兵庫県(自宅から県内移動)のとある市の市民会館にて、
令和2年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業、なる講習会でリコーダー講習をして来ました。

コロナの中、安全対策が行われ、大ホール(客席数1118名)の大舞台での講習。
参加人数は5名(小学生4名と先生1名+職員2名と助手で7名で合計8名)。
ピアノはスタンウェイのフルコン。贅沢と密回避の極み。

結果的には密にならず、かつ非常に個々に行き届く状態で3時間に及ぶ時間を無事に終えた次第です。参加した人が幸せになるように導くのが任務です。

とにかく、予想のつかない中、どの程度の人々がどういうスキルで集まるかの情報が無い中、即時対応で3時間ですから、脳はフル稼働。
さすがにある程度の経験者でないと対応は不可能かも知れません。
私もあまり経験がありませんでした。





私の場合、子供に(演奏はしても)指導は長年していませんので、開始時は互いに緊張状態。しかし、若かりし頃、楽器店の講師で小学校を回るアルバイトをさせて頂いた蓄積はあったので、何とか軌道に乗せていけました。

小学生の心を開くのは話術だけでは無理。音や動作やこちらの本気度を見ていますので怖いものです。要は忖度が無い世界。大人は笑ってくれたりしますので。



さて、ロングトーン対決やとにかく初めから徹底して「プロ演奏家」が教える、というのが文化庁さんの考え方でしょうから、それに従い進めました。

3時間を終えた時、子供が笑顔で話しかけてくる状態に変わっており、何とか達成出来た感じです。


★逆に、少し気になった点もありました。楽譜が読めないという事実。先生は文科省の指導要領によってちゃんと教えているはずです。これは、ここ最近の大学生にもあるのですが、一体どういう事なのか。また、もれなくジャーマン式で長年同じ楽器が使われている点。以前にも記載しましたが、もう遅いのでしょう。そもそも口をつける道具を長年変えない衛生面も理解出来ません。

こういう事実は理解されているのか、改良しないのか、が、我が国の今の現実なのかと気になります。私はその立場にありません。お偉い権力人に命令させれば良いですね。
因みに、近隣諸国には無い事です。教育面でも尊敬されるお偉い人がいるからです。


一方で、素直に実直に取り組む人、(申し込んで理解のある親御さんも含め、)が数名でも受講者として存在する事は嬉しい事。また、お一人でしたが大人のご参加は小学校の音楽の先生であり、非常に熱心にメモを取り、子供と一緒に学ばれ、かつ横の児童を見守る感じは素晴らしいものでした。


ここまで暑いと海水浴にでも行けばいいものを、リコーダーのセミナーが密回避で良い状態で行われた事を嬉しく思います。