2019年9月14日土曜日

大阪クラシック第68公演




無事に演奏を終えて来ました。
不思議と会場に参上したら気持ちは落ちついて、演奏ではとても楽しいという感覚。


大阪フィルハーモニーの俊英たち。素晴らしい音楽家、また、うまい世代交代の賜物です。


さっきのネガティブ指向はどこへやら。
ただ、皆さんが多種の一流奏者であることも逆に緊張をせずに済む要因ではあります。
何も心配がいらないという経験です。



演奏方法の解決:

モダン楽器(対義語:古楽器)のオーケストラは通常はラの音が442Hzにされて演奏しています。国際的、物理的には440Hzが割り切れる数字です。そこで、今回は441Hz(これでもプロには違う感覚です)でお願いし、第5番には本来ニ長調である「バロックフルート」を用いるところを、440Hzのモダンのニ長調特殊テナーリコーダーを用いました。古楽の場合は415Hzのニ長調楽器は存在しますが、モダンは制作者も稀です。故に、おそらく歴史的にもそうなかった出来事とご理解下さい。
平均率に調律されて演奏する事も和音が汚れるためにリコーダーとチェンバロでは通常ありません。この場合は古楽奏者が妥協するのです。全て耳と指で調整します。

第2番はオリジナルでバッハ自身がアルトリコーダーを明白に指定している楽曲で、即ちケーテンの楽団もそういうメンバーが存在した、ということです。
結局はそんな事はどうでも良いと思われる演奏を出来たかどうかなんですが、、、

なぜか勝手に撮影会となっていました。


満員御礼。600人?だそうです。
微動だにしない素敵なお客様には素晴らしい空気を作って頂きました。

こういうイベントって大阪くらいで、しか出来ないでしょうね。
多いに盛り上がり、沢山の拍手とブラボーを戴き感激しました。

リコーダーが他のオーケストラ楽器に劣らぬソロ楽器であるという事実を実に5年、大舞台でおよそ2千人強の方々にお伝えして来たつもりですが、いかがでしょうか。