2014年12月23日火曜日

LCCストレス





沖縄を離れる今日も良い天気である。
「不思議な感覚」なのは、それが夏空に見えるのだが非常に気温が低い事、か。

10時までにスーツケースをホテルの佐川急便カウンターで出せば、明日到着するとの事。
少々価格ははるものの、LCC利用で帰宅するため預入荷物用料金を換算すると、まぁ
それほどの追加料金で無くして移動出来るのでいつもそうしているのだった。

第一に空港の荷物カウンターに並ぶ必要がない事(繁忙期は酷い)と、借りている車を返却して
2時間程を那覇の牧志地区でうろつく際に邪魔になるのだから、全て計算済みで良しである。



9時半にはホテルを出て南下を始める。
今日は平日なので嘉手納基地からのF-16のスクランブル飛行の周回で爆音が轟いている。
ホテルが航路の下に位置しているため、その轟音が凄まじい。

車で南下の際に、再度「嘉数台」に立ち寄る。平日だからか訓練機がタッチアンドゴーを
繰り返す光景を見た。沖縄市民の住宅をかすめて何度も繰り返していたのは凄い光景。
まだ小さなジェット機なのでましだが、オスプレイの巨大な双発のプロペラならいかばかりか、
と感じた。

件の書籍によれば、昔、強制的に市民の持つ良い場所を立ち退かせて基地を造成。
追い出された市民は崖にへばりつくように家を連ねなければならなかった。
その風景は一目瞭然で現在に至る。




仮に基地の南側の道路を走ると左が広々平屋のアメリカンな住宅がフェンス越しに見える。
反対の右は現代の沖縄的建家がひしめき合って立っている。

なるほど、せめてここを返還させ、辺野古冲ならば少なくとも現時点での危険事故に対する
パーセンテージは減るだろう。



しかしこれだけ沖縄に負担させている(日本国全体の約70%)事実は如何なものかと思う。
遠い東京の政治家には全く門外漢な事実だと思う。

我々が阪神大震災の折に消防庁長官が長田(ながた)地区を会見で「おさだ地区ですか」と
宣った事に似ており、そもそもの地位の高い人物が何かと知性に相反しているを露呈させた
事実が懐かしい。

単純に頭の悪い人物が権力を持つ構造は先進国ではトップクラスだろう。
確かに民営化で良くなる事が多いが、それも一つの応えかと思う。
サービスエリアやJRの列車構造などはそうだろう。




国道58号を避け、バイパスを通り、おもろまち近辺から牧志のさいおんスクエアへレンタカーを
返却に。外観チェックも何も無い、それは本当に簡単な手続きでこちらは助かる。

牧志公設市場に向かい、アグーのソーセージやら新鮮な海ぶどう、もずく等を購入。
2階の食堂にてゴーヤーチャンプル定食600円なり。
この季節でもプリプリのゴーヤーに島豆腐、ご飯にそーめんの汁物までが付く。




数ある中で、ここの端っこの「名も覚えぬ」食堂にはよく来るのだが、お母さんが「あぁ」みたいに
あいさつをくれるということは己のキャッチィな顔面は覚えられていたという事か?。
以前に2連日で訪れたから多分そうだと思う。
で、私も初老ゆえか分量の多さに辟易するが何より健康的かつ美味で結構。


牧志駅に戻るつもりが中途半端に時間が余り「県庁前駅」に変更し、
奇跡の1マイルである国際通りを南下した。
やはりここも相当寒いが空は夏だ。

ゆいレールで空港に向かい、LCCならではの苦痛と闘う。



まず、4番バス乗り場に向かう。

LCC専用ターミナル行きのバスに乗る。

移動する。降りる。自動チェックインをする。

荷物検査で荷物の重さ10キロ以下を満たしているかを検査。

荷物検査となる。

バニラエアも共同使用なためごった返している。

搭乗時間になると16列以降のAかFのシート客の案内になる。

それに反応出来ない外国人搭乗客が列を遮る。

マイク音声が倉庫のようなLCCターミナルで響き渡る。

響き渡るので内容がわかりにくい(夏は簡易クーラーのためもっと酷い)。

ようやく全てのお客様どうぞ、となるが、如何せん通路一本の130人ほどの機材。

搭乗口でも行列になる。

私の横の1Aこそ誰も来なくて非常にラッキーだが、周りは中央アジア系の大家族連れで
機内カーニバル状態であるから、差し引きは結果マイナスである。シートを蹴られるのが
キレそうでした。






関空はみぞれ混じりの雪で5度とアナウンス。
昨日は太陽光が暑い20度前後だったため多分身体にこたえるだろう。

いずれにせよ、今回も日頃のストレスを発散するには十分な旅行となった。
要するに「思考をしない」のが良い。
また、目に優しい風景と物欲までもが安価に満たされる。

因みに、今日の便などは8月31日の予約と記録されている。
二人で一列目指定のファーステッドシート追加でも1万5千円程。


不思議なのは、決まって旅先で未来の「仕事」のメールや電話を戴くタイミングにあることだ。
ひとつは春の台湾での指揮、指導、講習。
ひとつは秋の日本で唯一お声がけ戴く愛好家や先生方による合奏セミナー依頼である。
楽しい時に楽しいお仕事をおハナシを頂くのは本当にありがたい。