2020年11月16日月曜日

20年最後の舞台

今年は新型コロナの影響で演奏会に出演、企画等することが極端に減少しました。明るい未来がなぜ構築出来ないのかが不思議ですが、一個人にはどうしようもありません。


さて、昨日は豊中市芸術劇場の中ホール(アクアホール)で千里音楽院チェンバーオーケストラのゲストとしてテレマンの組曲とヴィヴァルディの「冬」のプリンシパルのパートを演奏し、尚且つ、リコーダーミニ講座として楽団の皆様に質問を受け、回答するというお仕事をさせて頂きました。子供が熱心に聴いてくれていたのが印象的でした。




 私の大学の後輩にあたる弦楽奏者が招聘してくれたのですが、20名を上回る弦楽器を愛好する方々と先生方で構成されている大阪の合奏団で、それはそれは雰囲気の良い、何より素晴らしい趣味をお持ちの品格のある方々の集まりでした。

人間にはこういう愛好心は必要で、このような舞台があれば元気でいられて、刺激もおありでしょうし、我々リコーダーの愛好家の方々同様、それはとても健康寿命に良い事だと思います。私に対しても緊張して下さるので、恐縮を致しました。

さて、招聘してくれたここの先生は、数年前に私が仕事でパワハラ、モラハラ、アカハラを受けまくっていて、今なら訴訟も辞さない程に追い込まれていた時に、大阪フィルの主催する大きなイベントにソリストに呼んでくれた人物です。それがその後は2年前の中之島での凄腕メンバーとの演奏に繋がって行きました。私が健全なソリストとして現在に至るのはそのモチベーションのおかげなのです。感謝しかありません。

大げさですが、人生にとって非常に重要なのは「友人」であり、およそ己の事ばかり語る輩は全く異なる尊敬の気持ちだと確信しています。大切に想えば大切にしてくれると思いました。そうでは無い人もいるものですが。

このような経緯で昨日も私をソリストで迎えてくれた彼とご夫妻、合奏団の皆様には深く感謝をしています。



神がかった自分の愛器を使用しました


いつも言うのですが、明るい未来を構築するのは自分の努力と友人の優しさであるのかと思います。そういう演奏は出来たか、と感じています。

とりあえず、20年の演奏は終了しました。