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久しぶりに関西で演奏会に出かけてきました。
人見知りな上、かなりの閉所恐怖なもので、舞台に出るよりも席で聴く方が過呼吸になり、緊張して身体に悪いのです。では、何が私を動かしたかというと、多分の最後感と独特のサウンドで演奏をする奏者に興味があったからですが、行ってよかったと思います。ホロヴィッツ以来、引退について再考させられました。音楽と身体の動きがリンクはしていません。そもそも動かない方が絶対に良い(←レオンハルト先生)ですが、音楽とリンクしていれば、アリです。
巨匠トン・コープマンのチェンバロで魅力的なプログラム。しかも不詳わたくしが4歳でピアノデビューをした芦屋ルナホールで、です。当時、物凄い反響を呼び、私を音楽家に仕上げたお客様が懐かしく思います。全ては、私が1オクターヴ下で終始演奏したからですが、、、爆笑。
さて、この人の魅力はとても下品な音に潜むスウィング感であり、一朝一夕では出来ないサウンドで、それは健在かつ進歩しておりました。御歳80だそうです。元気に弾かれていました。アンコールでバリエーションを弾くという発想も凄い事です。
ミスタッチ等お構いなしで休符も無視。ドカン・ガシャン・バコンでリズム感を超えた芸術でした。巨匠にだけ許され、だからこそ面白いという理屈です。絶対に真似をしてはいけない、決して真似も出来ないということ。退屈させない事とその空間は完全に支配されていました。当時、そうだったのだろうと感じます。品行方正で退屈な演奏よりは遥かに時間が充実しています。調律はとても綺麗で唸りが極力少ない印象でした。
56年前にここでデビュー |
地元で演奏会に出向くと知っている方にお声がけをいただく事があり、それゆえ何時でも決して緊張感を損なってはいけません。しかし、自意識過剰でもいけません。難しい事です。
で、ある男性が休憩中にお声がけを下さいました。すぐに立ちました。
横はチェンバロの方ですね。
はい、妻です。
あなたは、えーと、、、
リコーダーですぅ
あぁ、そうでしたな。あそこの教会でよく聴きましたよ、え〜、、
島之内教会ですか?
そうそう、、
誠にありがとうございます。
では。
窮鼠猫を噛みそうでした。帰宅路で自分の置いた駐車場を間違う始末。
明日は健康診断という不健康をわざわざ探してもらう行為にいきます。
健康のためならしねるぜしげる、首相もしげる、不詳なしげる、いぇ〜イェ〜。
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