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「友人」と言うのは大事ですね。
人生も折り返しになれば、同じ道を進む、或いは、価値観が近い数少ない友人に人生を豊かにして貰えたります。日本人の親戚儀式に見る関係と反対です。妬み嫉み恨みが互いにありません。尊敬だけです。
そもそも人を幸せに導く「芸術」の仕事とは、非常にセンシティブです。地位と名声がおよそ無駄な世界で、経験と結果が全てです。聴衆や関係者が喜んで下さればそれが結果です。そこへ辿り着くのには「普通」が一番よくありません。苦労してでも得る「経験」です。それで自分の才能を見出す人生となります。
今回、そもそも私の古い友人で、大学1回生の時に初めて大きな舞台(宝塚ベガホール)にお誘い頂いた(少し先輩の)オルガニストのKさんとの関係で、2018年、5年前にバルセロナでコンサートをさせて頂いたのです。相当なパンデミックだったために、延期され再訪が今回になりました。
ホテル最上階の部屋から世界遺産 |
ところで、彼女はオルガニストのみならず、オーガナイズ能力も高く、今回は地元のホテル3泊を勧めて下さったので甘えたらば、オルガン協会のRさんが、それも演奏謝礼と別で「混み」にして下さり、しかもその村の唯一のホテルの最上階の(多分)一番良い部屋を下さいました。何と言うことでしょう!
多分、彼はほぼ村長さんでしょう。また、彼が凄く良い人なのです。手前味噌ながら、この方々が以前の演奏を気に入って下さり、今回に至りました。努力すると世界で誰かが見ていてくれる〜など嬉しい事です。演奏するのは、およそ東洋では叶わない美しい響きの教会です。
さて、ホテルでは早く着いてもウェルカムドリンクまでサーブ下さり、何とっ!モンセラートを望むプール付きです!しかも昼は暑いので最高のクールダウンタイム!まさかスペインの田舎のホテルでリゾート感を味わえるなんて思いも寄りませんでした。
早くに部屋に入れてもらい、近くのカフェでランチ(←安い)をし、プールでクールダウンをして、シャワーをしてから教会を独占して練習に向かいます。何という贅沢。3時間。オルガンは音を多種のストップで決めていく作業で多くの時間が必要で、尚且つ、曲想とリコーダーの音とのマッチングも重要です。
黒いマリア像がここにもあります |
さて、明日は会長さんの奥様とモンセラートの山麓をドライブしてくれるそうです。観光地でも聖地でも有名な世界遺産ですが、裏からドライヴとは最高です。物凄く親切です。喜ぶように喜ぶようにして下さるのです。
会長のライモンさんとモンセラートを背に |
生きていると何より「友人」は大事で、「良い人」が必ずおられて、「幸せ」と思う瞬間があります。そうすると、どなたかを幸せのお裾分けが出来るのかも知れません。
今まで以上に真剣に演奏に取り組みたいと感じています。
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