2024年5月17日金曜日

鼻炎で、ぴえん

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世の中にはおよそ想像出来ない金銭感覚の層が存在し、今なら大リーグの大谷さんなどがそうかと。努力では成し得ない人生を謳歌している人々が存在するという事。貧しいとなぜか自慢するが、逆にこの層は自慢しないのが日本人。


さて、数年前のコロナの中で、人の少ない、外国人のいない京都と奈良を回ったもんです。円安も加わり、未来的にもしばらくは無理な気がします。今の私には京都は単に働く場所です。




数年前に京都市北区鷹峯の光悦寺を訪ねた折に、しょうざんリゾート、という場所があり、そこに東急の特別なホテルを発見。そのロビーの借景の鷹峯がそれは見事な印象でした。泊まってみたいと思ったのです。

通常のホテル予約サイトで調べると、家賃か?という価格。そうでっか、、、




調べに調べ、東急不動産の株をゲットすれば「株主優待」制度で安価に宿泊出来る事が可能とわかりました。この大きな組織の株はさほど高価ではありませんでした。これが、私自身の投資人生の始まりとなります。キッカケはそのような事で良いとも思います。

コロナ禍で低迷している中で購入した観光、移動系の業界株は、お陰様で順調な推移です。日本航空などは顕著です。

そもそも会員制システムでは、一部屋を10人で購入し、一年で30泊出来るというもので、数百万、数千万の世界です。コピーは「別荘より格別な別荘〜」とか何とか。




で、一回しか無い還暦の誕生日に一泊したわけです。六週間前の朝10時に一室だけが株主に割り当てられているようです。10時1分には手続きは終わりました。


ハイセンスな世界は決して「」煌びやかではなく、落ち着いた和モダンな空間でした。全てに余裕があり、客層も非常に良い印象です。ただ、会社の福利厚生で使う人もいるのでしょう。若いのに羨ましい感じの人もいました。


見事な造園。右は御土居です


基本、空間的で、大浴場などはお湯がチョロチョロ出る音しかしません。洗い場は遠い向こうです。見たことが無いドライヤーも興味深いものです。

逆に、健康なうちに行っておかねば、歩く距離が大変です。また、ひっそりと夫婦で行く場所です。



何より、秀吉が構築した「御土居」を跨いで、歴史的構造物を保護しながら、二つの棟があるというあたりも興味深い構造物です。




さて、結局、素晴らしい空間で、温泉に入り、冷房にあたり、寒暖差鼻炎でえらい目にあったという、幸福中の不幸、というお話です。鼻炎は自分の意志では策がありません。

鼻タラタラ、夢のような空間で眠れなかった、という報告でした。



2024年5月15日水曜日

サプライズ

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サプライズは好きで無く、相手の満足に付き合わされたりする時間かと思う性格の悪さが自分でもよくわかる。なまじ安い店で飲み会などやると、店内で曲が流れ、非常に嬉ばしくせねばならないのが苦痛だった経験があるからだ。ましてや年齢がもう若くない。サザエさんの波平などは54歳という設定だし、石原裕次郎は52歳で他界している。





今回は違ったのが、京都市立芸大の主に3回生が履修する授業での出来事。

普段通りに授業を進めていると、私のテキストへの合図の後に20名強の学生が急に「ハッピー・バースデイ」のリコーダー演奏をしてくれた次第。これには、いつ練習したのか、など、本当に驚いた。


専門家たちの集団なので、何調で何の音から開始、という連絡が回ったそうだ。

全く可愛いというか、素直に嬉しかった。相手は20歳頃であるわけで、しかも大学の演習授業での出来事。私が慕われているのではない。私がなついているのだ。

気持ちは若くいたいし、どうぞ可愛がって下さいね、などと言うと拍手をくれたりする。



結局、授業にはならず、トークに終始した。

しかし、こちらも策士であり、今後、君たちが舞台に上がる、社会に出てから、の用心や社会人のマナーを伝えておいた。変な人の扱い方、誘われたら断る方法、その他。満足したと思うのだが、楽しい時間だった。大学で楽しい必要など全く無いのだから。

芸術に携わる者が社会で傷ついたりしないように、それこそ教育機関の教員として役割を果たしたと思う。


今日からシニアである。


2024年5月13日月曜日

なるほど

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今度、久しぶりにうちに来る、と言うので、電話で話していた在関東の私の旧友(中学1年時)が、「お前は何やかんやブーブー言いながら、60歳っていう会社なら定年か、という年齢まで笛一本だけでやってきたなんて大したもんだよ〜」と、褒めてくれて。なるほっど〜〜




そういえば、この世界では褒めてもらうことはまず無いので少し気分が楽になった次第。

地位も名誉も守ってくれる組織も無かったわけで、なるほど、会社人から見たらそうらしいです。友人というのは良いもんです。そもそもマウンティングしてこないですしね。

マウンティング、する馬鹿、される馬鹿、なんて諸葛孔明が言っていました。孔子だったかな。



ならば、もう少し強くなって頑張るかと。何より、私の演奏で喜んで下さる方もいます。


https://www.mikigakki.com/ec/sp?F=akiyamashigeru2024


2024年5月11日土曜日

2バイ

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物価は上がるし、年下が方々でどんどん出世して行くのが何だか切ない。私は経歴のみ豊かで「実績」が無いようだ。そもそも還暦だし頑張れないし、もう良いだろう。

先生は演奏家ですから、と、大出世した元弟子が諭してくれた。確かに。


メリーが10歳(人間の60歳)になりました




ならば、と「D I Y」で偶然に素敵な師匠と出会ったので、色々習うことにした。これが楽し過ぎる。知らない事が多過ぎた。

「教える」ために努力してきた人生だったが、久しぶりに「教わる」悦びに触れた気がする。


指を切らないように、、、


ここで、まずは「ツーバイフォー工法」を知る事になる。それ以前に椎茸の菌だった。

それで、「マキタ」の電動ドライバーや丸鋸を購入し、楽器と同じく一流メーカーの凄さを知る。


工法を知ることで、大工さんのしている事がわかってくる。

ホームセンターの格や品揃えを理解する。




何より、身体全体を使うため、もうジムの通わずとも筋肉は付くだろう。 

持ち前の集中力?で何も考えないで打ち込むうちに上手になる。


まるで「定年」後のようで楽しい概念が生まれたのは、人生全体で考えれば幸せかと感じる。

来週60になる。





2024年5月1日水曜日

サンプル

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私くらいになると、楽器店さんから新製品のサンプルが届きます、、、なんて言ってたら謙虚さを失いそうで、要は、吹いてみろ、売れ、よろしくな、という意味合いかと思います。

確かに、毎年度始めには相当数の学生に再購入するように促します。学校さんはプラスチックの寿命などは数年しかないことを教育していませんね。




で、インドの経済成長が著しいのは株価指数の変動で周知していましたが、ついにケースがインド製となっておりました。逆に、未来はインドの製品が日本製になるのではと少し心配もしております。




プラスチック製品は音程がほぼ完璧ですが、音量は我々プロではすぐ破壊してしまいます。「正しい」が「味が出せない」、いかにも日本の優秀さが詰まっています。

どんどん製品の幅が少なくなっていく最近の楽器世界です。ある時に購入しておきましょう。円の高低で舶来品も相当値上がりしました。




2024年4月29日月曜日

心の時代

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本年度、私の授業を履修した学生にインドネシア人の学生がいる。スラバヤからだそう。

日本語も堪能ではあるが、授業でも関西人同士の早口では理解が難しいと思う。確かに初回と二回目は少し困っていたようで、それを日本人の学生に確認した。ケアは必要。


という事なら、僅かながらインドネシア語で話しかけた。ダテに「バリ島」に20回も行っていたわけだが、役に立つもので、とても喜んくれて何より驚いていた。英語やドイツ語はともかく、この大学にそんな教員はいないだろう。

因みに、インドネシアは人口二億人で、ジャランは歩くという意味だ。また、マレーシアでも通じる。

サヤ(私の)、ナマ(名前は)アキヤマ。スラマッシアン(こんにちは)、アパカバール(ご機嫌如何?)、という具合。

で、彼女はその直後から格段に笑顔が増え、上を向くようになったので教員冥利に尽きる。彼女は英語も堪能なので、楽器の掃除方法などはそれで行う。こちらも新鮮。何より心が開いたと思う。


逆の立場だったら嬉しいはずで、しかし、私の場合はカナダとイギリスだったので、誰一人として日本語で話しかけてくれる事はなかった記憶がある。日本語と言えば、スキヤキと津波だろう。



さて、そんなインドネシア人に比べると日本人はかなりおぼこい。

センセ〜しんどい、眠い、終わってくれぃ、お金が無い、と連呼している状態だ。ここでも国力に差がで出していると思った。

せっかくの留学生なのにもっと交流すれば良いと思うが、どうも関心自体を失っているよう。私はスラバヤにも行きたいので、正しく交流しようと思っている次第。ジャワ島でボロブドゥールも近い。


けだし日本の未来が心配である事を実感している。連休の授業日に補講を実施したが生体確認は出来なかった。





2024年4月26日金曜日

ハガキ1通


何じゃあんたらは、、と書いた翌日、年金機構?からハガキが届いた。

あと一回で支払いは終わりだというハガキが。まぁ紛れもなく60歳になるわけだ。ずっと罰金を払って来た感じから解放される。しかも65まで払え、という裏で進みつつある法整備にはギリセーフであった。この嬉しさのない内なる解放こそ我が国らしさだ。勉強と試験ばかり科した社会には人間性が失われている、という証拠だ。お金の話に品性を欠くという錯誤も、もう辞めた方が良い。楽しい話なら良いと思う。増やして悪いか。

好きな四字熟語は「不労所得」である。 芸術なのだからこの歳で汗水垂らして、など嫌だ。


へんでんしょ



ところで、2年前に父が逝去間近だった際に気が急いて、車での速度違反で情状酌量もなく「11万円」を国庫に取り上げられた。当時はコロナもあり収入も激減で、さすが公僕共と思ったが、法令に違反した事実は事実なので反省して泣く泣く支払った。取る方は守られている。



年金事務所の消化器、怖いですね



そこに、運転免許の書き換えのハガキが届いた。当時、内容の無い屈辱の講習を7時間受講したのだが、さらに、今回は2時間だそうだ。天下りの輩のためだと思うが、それでも反省して、以降気をつけ、道では安全運転、ばんばん追い抜かれるようになった私がまたも嫌な想いを蘇えらされ、講習料まで請求されて、平身低頭で書き換えに行かねばならない。何なのだ。






そもそも父が死ななければ良かったのだ。