2023年8月30日水曜日

誤算

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さて、帰国してその間のお仕事を凝縮して過ごしていますが、加齢を感じる出来事多発で自律神経が崩壊寸前というハナシですが。





帰国翌日に整体に行って十分に解して頂いたらホッとしたのか胃痙攣になり、翌日ドクターの元に。結局、ストレスが胃に来るタイプで、それだけ神経も体力も使っていた事がわかります。


初搭乗イベリア航空は機内サービス無し


でもって、4、5日目にまさかの大事なリハを失念しており、慌てて出かけてヒラ謝りの還暦前の自分にはほとほとガックリきております。こういう事は前代未聞。


そもそも海外に行くと「休み」がありません。バリ島は朝から夕方までプールにおりますが。


で、、5年ぶりの欧州には緊張も付きまといました。日本と同じく、コロナによる治安の不安定化を在住の方に言われていたからです。例えば、スーツケースが丸ごと盗難に合うなど。ですから、鉄道の切符を買う私を妻が監視するようにしました。パスポートも服の内側、擦られて良い財布など。結果は何も無かったですが、三回前はリュックの後ろを開けられました。

更に、昔ケルンで味わったロストバゲージも移動の到着地では心配の種です。ポルトではターンテーブルへ出てくるのに45分かかりました。これは、単なるルーズでしょう。日本では驚く程早いのですから。




こうなると、今後、大きな移動の後は一週間程は心技体全て休めなければならないと感じます。己のアドレナリンが帰国時に逆に切れるのだと思いますが、ヒラ謝りする自分が許せない、、という自己嫌悪と闘っています。


超レアなエミレーツ特別機をミラノで



次は、大阪クラシックへの準備。室内協奏曲を二曲、フェスティバルホールのエントランスが会場です。



2023年8月27日日曜日

ご縁

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さて、詳細はどんどん記憶から消えて行きます。それはそれで更新されているという事です。




今回のバルセロナ訪問は、今まで綴って来た通り、良い人の周りには良い人が集まっていて、それを享受出来たという事実を感じた事です。要は、一歩と言わず、二歩、三歩を出て行かなければ何も生まれないという実感でした。特にこの5年は引きこもりがちになったと俯瞰で思います。



どうやら私は、例えば、1億円持っていたとして友人が一人としましょう。私は千万で十人の友人、百万で百人の友人がいた方が良いタイプのようです。色々な方々に助けられ、助け、関係を築いて、また、今回で練り上げられたつもりです。そこには単純な人間性だけが介在しています。名刺交換等、一才ありません。自分の演奏が全てです。




この三週間だけで、一気に何かが変化し、関連づけされたと思っています。まだまだ一人の音楽家として成長出来るか、と、思います。




私は海外で「語彙」が少ないだけ「感情」を出します。怒り、怒鳴る事もあれば、例えば、最上のプロの仕事をしてくれたシンガポール航空のキャビンクルー二人に、降機する際に機体の少し後ろの彼女らのところに行き、「色々素晴らしかった!ありがとね」と言いましたら「わぁ〜ありがとぉ〜バイバ〜イ」みたいな会話ですね。日本ではおじさんのハラスメントでしょうが、感情を爆発させて感謝感激を伝えられるのは日本外です。これは経験値ですが、互いに嬉しい事だと思います。




関西も魅力的ですが、バルセロナも在住三人と知り合い、再会し、魅力の増した訪問地、転換点となり、大変満足しています。


ちなみに帰国翌日の夜に「胃痙攣」に襲われました。さすがに神経戦でもあったようです。


2023年8月25日金曜日

時は流れ

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O君が18時にホテルロビーに現れ(迎えに)来てくれました。実に30年強ぶり!

しばらく言葉がありません。固く握手をし、彼の家の近くの行きつけのバーまで。歩き出して喋り出すと止まりません。結局、渡すつもりの即席麺とガイドブック等を忘れたので、食後にホテルまでまた取りに来てこの時点で23時半。(翌日は6時起床で空港へ)


現地でギタリストとして在住して30年とは恐れ入ります。紆余曲折の人生なようですが、やはり彼もこれという人に会ったのがきっかけで公立学校の先生としても働いていました。

物価はこちらも上がり続けているようです。



私が可愛がっていたのが大学4年と留学時です。覚えていないですが、その頃に即興をピアノで弾いたりしていたそうで、真面目な彼はそれを凄いと思ったとのこと。私は勉強が苦手ですが耳は悪くないので何かを生み出しますが、存外「楽譜」に捉われる教育を受ける日本独特のシステムの犠牲者かも知れません。集団心理、同調圧力ですね。


それに打ち勝たないと音楽家として自立出来ませんが、色々と学んでいるようです。民族差別も。これは私も英国で経験したもので、バスクやカタロニアの民族問題は、日本の東京と大阪の違いのような鼻くそ以下のレベルではありません。


しかし、嬉しく思いました、頭が良く、真面目な面は変わっていませんでした。

30年の時を経て、「友人」の大切さを彼も学んだようです。ご両親も他界し、帰る場所が姉の家では気も遣うと。わかります。「兄弟は他人の始まり」ですから、帰国したら我々が受け止める旨、伝えました。日本の先生方ももう少し弟子を気にかければ良いのですが、お爺は自分の保身で政治家と同じ。結局、荒廃しますよ。

現在、シンガポールのWi-Fiに乗って書いていますが、帰途は別の機会にします。




2023年8月24日木曜日

最終滞在日

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大阪関西空港前泊からシンガポールへ6時間。6時間の乗り換え。

ミラノ経由(機内滞在90分)でバルセロナまで15時間。

イベリア航空への5時間乗り換えでマドリッドへ1時間。

からのイベリア航空で1時間でポルト。

ポルトガルの特急列車で3時間弱でリスボン。

リスボンからLCCブエルリンクの飛行機で2時間でバルセロナ。

バルセロナで、、、最終日となり、荷造り中です。演奏という荷は降りましたが、いよいよ帰ります。朝7時には空港へ、3時間前にチェックインからのミラノ経由で15時間。乗り継ぎに5時間。大阪へ6時間。



さて、昼はセバスチャンとガウディ由来のグエル邸にオルガンを観に。そこにはエラールのピアノもありました。世の金持ちは使い方が理解不能ですな。後世、人の家に入るのにチケット購入とはどういう事。シンプルさは皆無で、確かな芸術でした。




その後、彼のお勧めのレストランでランチとお喋り。見かけはバリバリのギャングですが、心は美しく、コロナで死にかけ、川端康成を読みあさり、テレサテンを歌うオルガンビルダーです。しかも武道を15年。笑わしてくれたのが、武道で鍛えたのに、歯磨き中に酸素が吸えなくて倒れて入院した、と。「母の感染が移った」そうです。


別れた後、ホテルで荷造りと休憩。



今から後輩Oくんに会います。人、人、人のバルセロナ。不思議な事です。



2023年8月23日水曜日

バルセロナ2

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まだバルセロナには一泊。しかし、長い気もするし、短い気もします。

今日は明日二人に人に別々に会うので、今日事前にショッピングを楽しみました。言っても、個性的なアイデア商品が多いのがバルセロナです。その発想には脱帽。日本は人の真似が多いですね。




カタロニア広場の百貨店地下2階に行き、パスポートを見せれば1割引のカードをくれます。まず、これでひとつの商品を購入。そうするとその1割がカードにクレジットされ、次の商品で使えるという面倒でも美味しいシステム(食品意外)。例えばですが、FCバルセロナのオフィシャルショップでTシャツを購入するとしましょう。この百貨店で二回目のレジとして店内のオフィシャルコーナーで買えば、もうお得です。


プールは屋上ですが、暑い


と、まぁ〜歴史的地区を下がり、西に向かい、レンブランス広場から戻ると、二等辺三角形のようになります。お勧めです。


で、32℃はキツいのでホテルに戻り、しょぼいピールとシャワーでクールダウン。

20時半の待ち合わせが、サグラダ・ファミリア横のFCバルセロナ公認ショップです。そこで前記の東京の弁護士ご夫婦(私より一回りお若い)と待ち合せ、夕食に。

お話しが面白過ぎて23時の閉店で追い出されました、、、。





素敵な偶然の出会いは必然に変わります。ヒューマンな事を言いますが、良い人にお世話になると、偶然、とても良い人と出逢います。

この連鎖は生きていて楽しい瞬間です。こういう方はネガティブな話はされません。やれ金持ちだの、あなたは良いわよね、という腐った会話は皆無なので楽しいのです。アクティブなご夫婦でインド、スリランカ、バリ、ボルネオ等も行かれたそうです。素敵なお友達が出来ました。嬉しい事です。すぐに日本でお会いします。

弁護士などのプロのお話しは面白いですね。お話しも上手だし、聞くのも上手。良いご夫婦です。今後強い味方となってくれるでしょう。人生をいかに楽しくするか。


近郊鉄道を使い倒します。


大阪へはよく来られるらしく、大阪本町だそうですので再会を約束し、サグラダ近くのホテルまでお送りして、カタロニア広場まで徒歩。そこから国鉄でホテルに戻り0時半。なかなか充実していますよね。慣れてきたバルセロナに注意ですが。


23時過ぎ。歩いて帰りましたよ。


さて、明日は11時にセバスチャン。18時にO君です。忙しいこと。でも、日本のジムと医者通いで私は元気です。人間に筋肉、抗生物質、シャワー、クーラーが必要です。睡眠薬も。


ランブランスでブルーマールのボーダーを見ました。貴重です。



愛犬を抱きしめたいのがたまに傷ですね。

シンガポール経由は15時間半と5時間の乗り換えからの6時間半です。どこでもドア、お願いします。ペリハリガン(英国)のアメニティは楽しみなシンガポールフライトです。


帰国したら翌々日から降る稼働。関西暑いですか?


2023年8月22日火曜日

人と人

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驚きです。私が40年弱前に可愛がっていた?大学の後輩君がバルセロナに居住しているという噂は知っていました。当時、私がロンドンから一時帰国して時の戻る時に香港(カイタック空港時代)でのトランスファーで香港観光までしつつ、ロンドンまで連れて行ったのです。

その後の記憶が薄いものの、先ほどグーグルやSNSで調べまくりましたら、連絡がつきました!こちらの学校の先生になっていてギタリストとして活躍しています。



素晴らしいのが、関西弁のままというところ。彼はおそらく30年以上バルセロナに居住してこちらで活躍していますが、そういう関西イントネーションが絶大に気持ちを揺らします。


明後日、急遽会うことになりました。


マドリッドは40℃らしいです


明日の夜は関東のご夫婦と。

明後日の昼はセバスチャン、夜はO君と会います。


他の都市ではこうはなりませぬよね。

恐るべしバルセロナ!



2023年8月21日月曜日

バルセロナ・サンツ

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楽旅もしゅうばん、というか、あとはのんびりバルセロナでお買い物です。


コイバトから国鉄までお送り頂き、ちゃんとサンツ駅に辿り着きました。たまに工事で下されたりしますから、緊張が伴います。




ホテルは以前に宿泊した「エキスポホテル」。いわゆる玄関口の大ホテルですが、お手頃で広いし、英語で十分です。我々も2時前に着いたのですが、入れてくれました。しかも、昔無かったスーパーマーケットが一階に入っていました。大型です。これは嬉しい。



都会には都会らしさと安心感があるのも確かですね。空気は非常に悪いと思います。

今日はのんびり。

明日は夜に知り合った東京の夫妻よ夕食。お二人とも弁護士です。

明後日はSNSで繋がったセバスチャンがランチに誘ってくれました。


ある意味、忙しいですね。




安定のバルセロナ、あと3泊になりました。愛犬に会いたいです。




公演終了

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私の演奏やセミナーは西へ西へと伸びていますが、島根、福岡に続く、夏の演奏会、バルセロナはコイバトの教会公演を無事に終えました。5年ぶり二回目で、緊張感は一回目よりも高まるのです。この教会に集まる方々は勿論ですが、どう楽しませてくるの?という厳しく優しい現地の人を納得させるのは一回目を越えなければならず、そう容易ではありません。


無事に終えて安堵するも、もっと出来なかったかという完璧主義は自分を悩ませます。勿論、途切れない拍手には感動しました。会場も3日間の貸し切りですので、音響も十分な筈です。

演奏しつつも幽体離脱して俯瞰で見るどこか冷静な自分との闘いでもありました。




誤解が多いのですが、私は舞台で喋るのは嫌いです。喋るプロではありません。演奏が全てです。しかし、聴衆はそうではないのではありませんか?なかんずく東洋人が何をどうするかは説明も必要でしょう。いくら落語やお笑いを勉強しても彼らには到底敵いません。


スペインという国ではカタロニアやバスクの民族問題がありますので、例えば、スペインに来れて嬉しい、などはご法度。これが演奏会の邪魔なのです。沖縄の方が琉球という意識にも似ていますか。要らんことを言いそうで怖いのですね。


本日は、にわかカタロニア語とスペイン着で挨拶してから英語での説明を付加しました。

日本でもそうですが、最近の人間の反応がいまいち分かりづらくなっていますので、これまた怖いのです。逆に、えげつない拍手の長さは、演奏を認めくれた証拠となります。これが欧州です。日本では、「次をどうぞ」と拍手を止めて下さいますが、こちらではこちらが止めます。

この行動は偉そうで恐縮なのですが、次の曲にいけないのです。



本当に貴重な体験でしたが、知り合いのKさんを取り巻くカタロニアの方々には深く感謝するばかり。驚くような謝礼を頂きました。皆さん良い人ばかり。終演したら前のカフェの方が「よかったわよ〜!」と手を振ってくれます。素敵です。


日曜市から教会を



ついで、日本語を話すのが大好きなオルガンビルダーの若手コロンビア人のセバスティァン(32)と夜中までカフェで語った次第です。彼はKさんの弟子ですが、良い人の周りには良い人がいる説は間違いありませんね。コロンビアでデザイナーだったのですが、オルガンビリダーになるつもりでここの会社に勤めているそうで、今日は私のスマホで演奏を撮影してくれていました。


ここ二日、この「喋り」への緊張でよく眠れていません。そして今日は興奮で眠れないでしょう。プロの地獄です。出来て当然ですが、やる方は脳が錯乱し、下痢までする始末。宝くじが振って来て当選したらホームに入りますわ。

なくなった父が言った言葉「寝ないで死んだ人はおらんわ」を思い出します。


ひとまず、大事なイベントを終了。明日はバルセロナへ移動します。ここでラスト三日。わんちゃんの多いコイバトで、我が子のメリーに会いたくなりました。



今日の演奏をYouTubeにアップしようと思いましたが、現実との響きが悍ましく異なる映像と音響のため見送ります。それだけ時空間は凄い物だと思います。「生」でですね。


演奏会 本番前

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コイバトでの演奏会当日はまさかの暑さです。で、暑さに極端に弱い私はお昼のお接待を頂いたらば、リハーサルまでに完全に熱射病に。情けない事で落ち込みますが、下すのみです。

プロと言えど、暑いのは暑い。故に夏は働くと危ない事になる可能性があります。加齢と暑さと仕事をこれから考察せねばなりません。元々今はオフシーズンですが。




ゲネプロはプロオルガニストのKさんのアドヴァイスでオルガンの音色やリコーダーのスタッカートの響きへのアドバイスを頂きます。響きが良すぎてともすれば全てレガートに聴こえる事になるのだとか。


スペイン式のオルガン(モンセラート寺院と同じ製作者)


控室は徒歩1分のホテルで。クーラーギンギンで助かります。それなりに教会内は暑くないのですが、人工的な涼しさが好きな堕落した現代人には最適。


これから本番にのぞみます。


2023年8月20日日曜日

なるほど

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今更ですが、海外滞在で役に立つ物で唸るのは「ビーチサンダル」です。スリッパの代わりにもなりますし、ビーチ、プールにも行けます。こちらの使いにくい風呂桶に湯をはる時にやむを得ず足を漬けないとカランが回せない時の後、とかですね。


奥から朝陽が。部屋からの眺めです。


さて、今日は午前中、モンセラート麓のここ、コイバトにあるトレイル道を洞窟近くまで歩きました。洞窟に入れると思っていたら「予約制」、、係も平然としていました。まっ、事前調査不足。モンセラートの山肌を歩くなど貴重な体験にはなりました。


下にコイバト村が見えます。


しかし、暑い。いつも行くカフェでコーラwithアイス。450mlの瓶で大きな氷とレモンを入れてサーブされます。まぁ〜美味しいのです。因みに、ホテルは朝食付きですので、たんと食べてランチを抜きました。ダイエットも欠かせません?



ホテルに戻り、プールを独占してクールダウン。素晴らしい。プロの音楽家みたいです。

3時から6時半まで教会でリハーサル。昨日と確実に「聴こえ方」が異なります。どういう事かわかりますか?。自分の「耳」が慣れていくのです。


通常、ホールを本番3日前から貸してくれますか?。それだけ実は凄い事でして、耳を鳴慣らすと楽器の鳴らし方がとても変わります。ですので、少々日本での演奏と異なる共鳴を作り出すことが可能です。ほぼ日本では環境的に頑張る演奏をする物ですが、ここでは特にその必要はありません。空気や地理によって異なるというか、元々がこっちの楽器です。東洋人は頑張る演奏をするので飽きられる、或いは、そういうモノだ、と思われるのがリコーダーの怖い所です。今回の演奏は4Kで収録しますので、いずれ観て戴けるようにします。





ともかく、リハを終えてライモンさんご夫婦がドライブに連れて行って下さるのが19時。こちらでは夕食はほぼ21時。暑いからみんな外に出ない、と。なるほど、我々も暑い時間はリハでした。


ドライブの内容は次に譲り、面白いこういう事がありました。ホテルを出ようとしたら、日本人らしき旅行者がホテル前に車でたどり着かれました。戸惑っておられます。

ここのホテルは朝から昼にかけて元気なおねえさん、ヴァネッサがハイモチベーションで対応してくれるのです。それが実に素晴らしいのですが、仕事をこなして昼には帰ってしまうんです、どうやら。ですので、フロントにある小さなバスケットに彼女の電話番号や玄関コード等を書いた紙が渡されます。パスポート提出も無し。鍵はここね!って、、人の部屋に入れるやん。性善説が生きているのですね。

私の時はライモンさんのおかげでスムースに入り、その紙をすわ、スマホケースに入れました。これは正解でホテルに戻ると鍵は閉まっており、コード5桁を押す仕組みです。存外、欧州はそうです。皆さんも小さなホテルにお泊まりの時にはホテル情報を持ち出して下さい。


で、ドライブに出る時の日本人の方が困るといけないので話しかけました。私がホテルを開けて、そういえばバスケットにあった日本名の紙を覚えていたので、これですね、と。あとは少しでも説明を果たした次第です。

文化違えば、所変わればです。お部屋は隣です。レストランはそことそこです等。出かけますので明日お話ししましょう、と去るのですが、他の客までが玄関で戸惑っていたので、開けて差し上げました。私は客ですよ、あはは、という感じです。

人助けとは言い過ぎですか。でも、教会に貼ってあった我々のポスターはご覧だったようで、お越しくださるかも知れません。因みに、ホテルから教会は1分です。


ドライブの話は次に。



2023年8月19日土曜日

嬉しい誤算

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「友人」と言うのは大事ですね。

人生も折り返しになれば、同じ道を進む、或いは、価値観が近い数少ない友人に人生を豊かにして貰えたります。日本人の親戚儀式に見る関係と反対です。妬み嫉み恨みが互いにありません。尊敬だけです。


そもそも人を幸せに導く「芸術」の仕事とは、非常にセンシティブです。地位と名声がおよそ無駄な世界で、経験と結果が全てです。聴衆や関係者が喜んで下さればそれが結果です。そこへ辿り着くのには「普通」が一番よくありません。苦労してでも得る「経験」です。それで自分の才能を見出す人生となります。




今回、そもそも私の古い友人で、大学1回生の時に初めて大きな舞台(宝塚ベガホール)にお誘い頂いた(少し先輩の)オルガニストのKさんとの関係で、2018年、5年前にバルセロナでコンサートをさせて頂いたのです。相当なパンデミックだったために、延期され再訪が今回になりました。


ホテル最上階の部屋から世界遺産



ところで、彼女はオルガニストのみならず、オーガナイズ能力も高く、今回は地元のホテル3泊を勧めて下さったので甘えたらば、オルガン協会のRさんが、それも演奏謝礼と別で「混み」にして下さり、しかもその村の唯一のホテルの最上階の(多分)一番良い部屋を下さいました。何と言うことでしょう!

多分、彼はほぼ村長さんでしょう。また、彼が凄く良い人なのです。手前味噌ながら、この方々が以前の演奏を気に入って下さり、今回に至りました。努力すると世界で誰かが見ていてくれる〜など嬉しい事です。演奏するのは、およそ東洋では叶わない美しい響きの教会です。



さて、ホテルでは早く着いてもウェルカムドリンクまでサーブ下さり、何とっ!モンセラートを望むプール付きです!しかも昼は暑いので最高のクールダウンタイム!まさかスペインの田舎のホテルでリゾート感を味わえるなんて思いも寄りませんでした。




早くに部屋に入れてもらい、近くのカフェでランチ(←安い)をし、プールでクールダウンをして、シャワーをしてから教会を独占して練習に向かいます。何という贅沢。3時間。オルガンは音を多種のストップで決めていく作業で多くの時間が必要で、尚且つ、曲想とリコーダーの音とのマッチングも重要です。


黒いマリア像がここにもあります


さて、明日は会長さんの奥様とモンセラートの山麓をドライブしてくれるそうです。観光地でも聖地でも有名な世界遺産ですが、裏からドライヴとは最高です。物凄く親切です。喜ぶように喜ぶようにして下さるのです。


会長のライモンさんとモンセラートを背に



生きていると何より「友人」は大事で、「良い人」が必ずおられて、「幸せ」と思う瞬間があります。そうすると、どなたかを幸せのお裾分けが出来るのかも知れません。

今まで以上に真剣に演奏に取り組みたいと感じています。


2023年8月17日木曜日

オブリガード

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リスボンの中心から見て西の丘、東の丘を攻めて来ました。これでリスボンはほぼ網羅。名物のケーブルカーも二箇所で乗車。どこでも絵になる風景です。




何気ない公園にカフェがあり、休憩し、コーヒー、なんてのはこういう国々の良いところです。なぜ、日本だけがそうならないのでしょう。いつも思います。議員さんの研修って何をしているんだか。要は教会や街中の三角公園にスポット的なカフェを設けて市民の憩いにしている点です。ワンちゃん連れやらツーリストが笑顔で談笑する素敵なスポット。エスプレッソが1ユーロです。生活を楽しむ要素がたくさん。木陰は寒いほど。羨ましい事。文化の違いですね。




さて、天正の少年施設が滞在した教会も入って来ました。壮大な教会で何をしたのでしょう。昔、皆川達夫さんの書籍で少し勉強したことがあります。日本に戻り、山口の大道寺にいたとか。




丘から見る景観は圧巻。天気にも恵まれました。




トラムにも待たずに乗車。今日は歩き、休み、歩き、休み、を繰り返し、カフェも4回。


コーヒーwithアイス、、確かに


今日が最後の観光で、明日、バルセロナに移動し、一旦観光は終わり。いよいよ演奏のモードに入ります。





2023年8月16日水曜日

ルーズ

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「ジェロニモス修道院」に行くというので、15Eのバスへ乗りに街中へ出ました。

まぁ、バス停で待てど暮らせど来ない状況にツーリスト皆さんが騒然としています。富裕層はタクシーへ。我々は待ちました。時刻表なんてありません。そこへようやく一台のバス。乗れない人続出。途中でも乗せない始末。そう言えば、人混みが苦手で、閉所恐怖症でバス嫌いでした。オーバーツーリズムは既に起きています。

まぁテレビで見るインドでの行列のようで、既に自律神経崩壊。そして運転の荒い事。運転士のスマホも当たり前。カーブのGたるやスポーツカー並み。高齢では無理ですね。


ようやく到着したら、大洗礼のお待ちかね。


ここから2時間の後悔



ざっと1億人は並んでいるでしょう。仕方がありません。ピーカンの中、2時間。10ユーロ。



とにかくとにかくお勧めしません。修道院だったぜ〜というワイルドな石造りの建築を見る事たかだか20分程度。スペインはグラナダのアルハンブラ宮殿を観てしまうとどうも。バスコダガマが何やら。我々が大阪城や姫路城に並んでまで入るかね、ってね感じですか。





帰りのバスも乗る時点で壮絶な乗り合い。インドでした。閉開のドアが身体にぶち当たるシステム。途中も乗る人を無視。


疲労困憊で地下鉄でホテルに戻ると16時でも掃除がまだっ。ヒルトン!大丈夫か!


仕方がないので近くのフードコートでお茶です。45分して戻り、シャワーを浴びて少し眠り、中心部でポルトガル料理をば。言わしてもらうと「サーディン」で「イワシ」ですが、なるほどの味付けでした。


「ゲロ」というレストランにて



今日は暑く、どちらかというとネガティブな一日でした。人生は日々、陰陽があります。そう言えば、ポルトガルのタオル類は大きくてナイス。コンビニは一切ありません。


しかし、例えば、初めての夜は部屋のボトルの水は無料。よく見るとその次の日は有料。しっかり目を配ります。最近はグーグルカメラで写せば翻訳もしてくれる時代になりましたが。



2023年8月15日火曜日

Lisboa

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ポルトは我ながら良いロケーションにホテルをとりました。そして素晴らしい街でした。人混み嫌いですが、楽しそうな人々を見ているとほっこり半なりします。それが、ポルト。




今日はホテル真ん前のタクシー乗り場から長距離発着の駅へ移動。そこからリスボン行きの特急に。日本からポルトガルの「レール・ニンジャ」というサイトから予約しました。

いわゆるグリーン車ですが、非常にクールな感じでした。乗り心地は悪いので日本の新幹線がいかに凄いを痛感します。内装は圧倒的にこちらの勝ち。1席、通路、2席です。カフェ車輌付き。




3時間弱で到着。到着が予定より早いなんてのもさすが。お客も不安なのか、ここが終点か?と車掌に聞いていました。

タクシーでダブルツリーヒルトンへ。荷物を預け、15時以降までは中心部を目指します。

全てが大きい街です。




一通り下見をしてホテルに部屋に入りたいので戻ります。ここで、引き継ぎが馬鹿な感じ。既に手続きはしているのですが、それがわかっていません。しかも、トラブルであと十分ほどかかるので、バーで好きな飲み物を、となりました。幸い、喉が乾いていたので良しとします。




客室は黒を基調としていてクールですが、老齢者には見えづらいという現実。とてもカッコいいのに。一応ヒルトンですから満足なんですが、東横インの方が使いやすいですね。

特に風呂のカランの位置やら、トイレと紙の関係などはアホです。ただ、ポルトガルのタオルはやたら大きいのは良いですね。



一休みして、バイシャ地区から川沿いへ。目星を付けておいたポルトギーズ・クイズンで料理を食べました。さすが海の街。お魚が美味しい。というか、サラダもパンも美味しい。満足です。価格もスペインの70%程度です。しかも笑顔の接客です。気取っていませんから気楽。


地下鉄の切符も購入で手間取っていたら、職員が手伝ってくれました。皆さん英語です。しかも主観で3日間はおすすめしないわ、今からなら2日間で最後は片道追加でいいわよ、、と。そういえば老紳士も道を教えてくれました。


何かと親切なのは、人として余裕があるからですね。何より観光客と地元の人が楽しそうにコミュニケートしているあたり、日本には無い物です。





食後にこれぞリスボンという風景を見ました。サンフランシスコの橋の原型ですね。それはそれは素晴らしいものでした。素直に感動した次第。



極東へ出かけた歴史人には素直に尊敬します。西の果てに来ましたが、それはそれはゾッとするほどの無駄な時間でした。とにかくここに4日おります。人生で早々来ないでしょう。とにかく素晴らしく温かい気取らない人々に包まれます。

そう言えば、東洋人は見かけません。