2012年2月21日火曜日




9日目


毎日快晴でもうしぶんないことこの上ない。





下痢は変わらず続くが、胃が随分ましになって来たのは救いだ。
(曰く、食欲はあるので衰弱は回避出来るのです。)

嘔吐感があると、全てが台無しになる分、自分はまだマシなのだ!と考える。
これを「絶望内希望」とでも言おうか。



清潔で明るいMRTのホームと電車




今日はホテル近くのエスプラネード駅から、
シンガポールで数年過ごした経験のある大学の学生さんのYさんに教えてもらった
楽譜屋さんに向かう。

とてもレアな情報に深く心から感謝する次第です。



地元の音楽家御用達の楽譜屋さんのようでした。




非常に多くの弦楽器と弦楽器用の譜面、及びピアノの楽譜が多数ある。
家人が探していた「ヘンレ判」をとても安く買えたようで何よりだった。

価格は明確に安価だったとのこと。(日本での購入を躊躇した理由が高価格だったため。)

日本人旅行者が譜面を買いに来ることは大変珍しい事だろう。
英語なので助かる。



おかげさまで、観光地ではない住宅街や商店街まで体験する事が出来た。


独特な干し方の洗濯物!!Y




MRT駅に戻り、そのまま、また教えてもらったドービー・コートにある
プラザ・シンガプーラの「ヤマハ」に行った。相当な面積に驚愕!





譜面はそこそこだが、ピアノに力を入れている感がある。
その国のクラシック事情が品揃えから理解出来て興味深い。


これが左端であり、置くから右まですべてが店舗!


リコーダーはプラスチックはあったが、注意書きに

「仮にこれを吹いたとしたら、それに対してあなたが価格を支払う義務が生じるの事」
(日本の英語授業の教育的和訳☝)


そのビルには実に日本食店が多く、体調を考えて日本と同じ「家族亭」で
うどんとミニカツ丼を。ダシが身体に効く。日本食だろうが安いのが良い。

結局、生粋の日本人だと痛感する。






元気になったところで、ひと駅のリトル・インディア駅へMRTで移動。

サリー(衣装)の店で通訳かつ、値段交渉係りを勤める。
最後の一ドルまでしてやったり。してやられたのかもしれんが。


リトル・インディアの街並み



地図で確認すると数分で昨日のアラブ街近くのブギス駅がある事がわかり、
ここは徒歩で向かう。





暑いのでコーヒーショップでエスプレッソなど。


建物内は寒いくらい。しかもトイレが完璧。



ホテルに戻り、17時からのカクテルタイムでラウンジに。

チェックインした折りに大変親切にしてくれた女性スタッフが、
「レモン・ティですね?」と聞いてくれる。

驚いた。

チェックインした日はタイガービールを頂いた。
その後、二日間は彼女の姿はなかった。多分、休日だったはずだ。

要する、私が以降、体調が悪いためにカクテルタイムにもかかわわらず
レモンティ(他のスタッフも一秒考えてから、わざわざ作ってくれる)を
注文するヒゲの日本人(サラリーマンが多いのにヒゲの日本人は珍しいのかしら?)を
情報として回しているに違いない。

ここのスタッフは大変優秀で気持ちが良い。
客もどちらかと言えば上品な気がする。

因みに毎日、部屋には日経新聞が届く。
ラウンジにはCNNが常時流れ、日本の寒波を伝えている。

パソコンは印刷を含め、無料。飲み物も軽食も無料。
ラウンジからの眺望も絶景。

クラブルームの価値は相当高くて結構である。




★この国で痛感したのは、若者(20~30歳代)の士気が非常に高いという点。
要するに、モチベーションの高さである。

ホテルスタッフはもとより、タクシーの運転手から店舗の店員に至るまで、
非常に心地良い対応をする。未来に希望のあるのだろう。

日本でタクシーに乗って、行き先を告げて返事が来る確率とは
非常に異なる事、間違いない。

喫煙も少ない。公共施設はレストランなども完全禁煙なので、
副流煙も少なく、国民を守る国の姿勢がよくわかる。賛成だ。



因みに毎日快晴で申し分ないが、耐え得る暑さなのがこれまた良い。
センスも良く清潔、合理的でトイレも多数のこの街を大変気に入った。

水道水が飲める国はアジアでは珍しいだろう。
嫌な目に合ったり、怖い目に合ったり、クラクションが鳴り響く等、無いのだ。




先ほどのスタッフに素晴らしい部屋の我々への割り当てと「一年後」の再訪を誓ったら、
「一年なんて長すぎませんか?もっと早く戻って来てね」

確かに。
7日滞在だが全然足りない。



地上200メートルから見る夕やけも格別




これからラッフルズ・プレイズのフラトン・ヘリタージを目指し、
出来ればボートでクラーク・キーを目指す。


部屋のベランダから10倍ズームで撮るクラーク・キー周辺

ラッフルズ・プレイスからベイ・サンズを臨む


胃はもう大丈夫なようだ。



で、もうバリは卒業しようと考え始めた。


ボートでシンガポール川を北上し、クラーク・キーへ




クラーク・キーの川べりの居酒屋でじゃこご飯と味噌汁でディナー

自然治癒力、或いは先人の言葉「三日三晩」の三晩に充当するこの頃、
胃は復調し、下痢も無くなった。パッタリである。

逆に浄化されたかのごとく、身体もメンタルも回復しつつある。

しかしセンシティヴな神経と自分に厳しく、緑茶とご飯と味噌汁とサラダという
ディナーをチョイス。川べりのセンス抜群の日本の居酒屋の存在は助かった。


ホテルを目指し、とぼとぼ歩いて戻る際の景色が何とも素敵だ。



ミニ三脚でパチリ。ミニ三脚に驚いていた白人ご夫婦がいた。

上の光は月光です。夜中の博物館前がカフェになっていて幻想的


ただいま☆