実に百人を超える方々にお越し頂けて感無量のリサイタルが無事に終了しました。
開催側としては、大きな組織力も無く、その「百」の壁を越えれるか否かという心配が常にあるのです。勿論、多ければ良いということでは無い事は経験で知っています。携帯が鳴り、挟み込みチラシが床に落ち、咳と動作で集中出来ない等は御免こうむりたい現場ですから。
おかげで一体となって素晴らしい空間をお作り頂きましたお客様には深く感謝の意を表します。
ましてやリコーダーという楽器は未だに西洋バロック時代の音楽を奏でる正当な楽器である事が知られていないという事実が歴然とありますから、悲惨なものです。
わたくし、ジ・ヨン、秋山麻子、木戸麻衣子、高橋弘治の各メンバー |
以前から(セパレート)ではあるものの、入念なリハーサルを行い、本番に至りました。
個人のパーソナルも大事ですが、それ以上に「音楽」が主体ですので、詳細に至る綿密な作り上げには全員で尽力致しました。
決して、何でも吹き散らかすような演奏が無いように注意しながら、耳を研ぎ澄ませて己のテクニックと向き合います。
どうしても納得のいかない響きもとことん話し合います |
今回はトリオソナタなる三本のラインからなる音楽と、形式上のシャコンヌに的を絞りました。
二本のリコーダーと通奏低音でいわゆる三本のラインが完成し、チェンバロが和音で色を添えるわけです。うち一曲は三本のリコーダーとなり四本のラインとなります。
チェンバロのピッチや調律法もいつもお願いしているマイスターが完璧な仕事をして下さったおかげで的確なものとなりました。ピッチはa=414.7ヘルツの(古典調律)ヤングという結果です。
私個人の演奏がどうのこうのではなく、そのバロック作品群の美しさ、とりわけ300年も前にこれほどの芸術作品が完成していた事は偉大な事実だと痛感します。
それを現代我々演奏モデルを使っていかにその芸術性を皆様にお伝えするか。それには同士の信頼の完成した音楽家が必要不可欠で勿論、数年レベルでの心の開放が必要でした。
私の勝手で恐縮ですが、ある程度の壁を超えた細かいこちらの要求に答えてくれる音楽家は、既に国境を越えて必要です。
融和と融合は微妙に異なります。お友達楽団になっては技術がスポイルされるので怖いですね。
存外ドライにバシバシリハーサルを行い本番への音楽を築いて行った次第です。
アンコール前に初めてトークを。自己紹介を行いました。 |
秋山:使用リコーダー::アルト、ヴォイスフルート:ブレッサンモデル・竹山宏之氏
アルト、FUMITAKA SAITO氏 ( Teleman&Vivaldi )
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