2016年4月29日金曜日

学校公演




リコーダーという楽器は学校現場でほぼ必ず使用される最も身近な楽器であることは自明の理、というか言うに及ばずな事項です。

あるご縁から兵庫県は明石市にある小学校に演奏に参じて来ました。

お世辞にもほぼどの学校の体育館は清潔では無いものですが、あにはからんや、それは美しく、無臭で、何より響きがホール並みに美しい現場でした。


音楽家が良い演奏をするモチベーションの全てはヒューマンを別にすればそのモチベーションが上記のファクターにあります。

勿論、子供達に心底嬉々としてもらえる、或いは教員にもじっくり聴いて頂くために、相手側の先生と綿密な打ち合わせを行い、当方も素人並のリハーサル回数をメンバーと共にこなしてパフォーマンスを作り込んで望んだ次第。


美しい体育館で極上の音響


始めはリコーダーの重奏、司会担当を変えて楽器紹介、みんなで吹きましょう、音楽の先生を入れての重奏、ピアノが参入でヒートアップ、というプロセスで互いにエキサイト。
アンコールは大合唱になり、もはやリコーダーの音は聴こえませんから最高です。

良いですね、現場。心があります。終演後の先生方の表情を見るのですが、知られていないリコーダーの現実と喜ぶ児童の現場に驚愕されていると、それもプロの仕事師として嬉しくなります。


こういう現場を見せる事が本来、専門教育の大学生への教育にはなるのでしょうが、その後は大学に移動し淡々と授業をした次第。
不思議なんですが、始業ひと月。未だに演習授業に指定しているアルトリコーダーを持参しないのはどういう構造なのかと存分にヒートダウンですわ。