2019年10月3日木曜日

新製品



リコーダーを取り巻く環境に少し変化があります。

まず、日本も興味深いのが「全音」が「古楽器」としてのリコーダー、即ち、バロックピッチ(暫定 : a=415Hz)のプラスティック製品を開発して売り出した事です。




教育用の物は何千という桁で現場に行きますが、こういうニッチな製品をこの時代にとは興味深い事です。つくづく30数年前の学生時代にあったらば良かったのにと思います。

反面、我々プロ奏者がどこで使うのかも興味があります。日常の演奏は木製が当然ですが、古楽に誘(いざな)う初めての製品として人にお勧めする事が勤めかとも思います。


a=415Hzのアルト、実物は迫力があります。

確かにバロックの奥深い響きがして、木製ともモダンピッチの楽器とも完全に異なります。この「たかが半音」が実はもの凄く異なる世界観を演出する重要な点です。



次に、先日私の元に来た総人口象牙のアルトリコーダー(a=442Hz)。
日々の吹き込みで徐々になついて来ました。


これまた木製ともプラスチックとも別物で、響きは未体験です。
一年程すれば舞台で使用出来るかと思います。