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プロの音楽家など、一瞬は非凡で凄く思えるかも知れませんが、そこは単なる小心者の孤独な闘いの世界なのです。
ある一瞬の空間芸術のために何十年も孤独な練習をしてきて、何日も訓練した楽曲の公演がたまたま成功すればそれが当然という答えになるのですから情緒の安定と健康維持も大変です。
反面、そんな事は全く知らずにどなたか一人でも演奏を聴いて幸せな気分を感じて下されば、誰もが出来る仕事をしている事ではないかとも思います。これが愛好家との相違かと思います。もう自分だけの音楽ではなくなっているという点。
演奏の日なんて、残酷なまでに胃腸の調子が悪く、体温は乱れ、譜面と向きあい続け、ストイック過ぎる状態を保たねばなりません。
こんな事がいつまで出来るのかは正直わかりません。
非常に重要なのが、当日会場の状態(湿度と気温)と聴衆の「気」です。
人によっては調律もとても重要です。
多くが一体となって、ようやく成功や達成感を得る事が可能です。
今日も夜に大仕事。
即完売したらしいバッハを演奏しに行きますが、どうなるやら。
きっとうまく行くと信じて舞台にのぞみます。
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