2025年4月1日火曜日

神戸女学院大学に着任しました

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「神戸女学院大学」の講師に着任しました。



全ては素敵なご縁と壮絶な経験の果てに今回、任命をいただき、ただただ嬉しい気持ちです。

仕事柄、性格柄、時間と自由を好むため、この非常勤講師を多く拝命することはとても有効なのです。演奏家としての立場が忙しさで犠牲になることがないのに、将来の教員を目指す若者には影響力を持つことが可能。いわゆるワークライフバランスです。

私の歴史は、(もう辞めましたが、)大阪音楽大学、兵庫大学、頌栄短期大学、の三校と、現時点で、京都市立芸術大学、京都教育大学、大阪教育大学、相愛大学という七校を経ての、今回の神戸女学院大学が八校目となります。多分、ギネスに申請すれば認定されます。


新学期早々に教員集会があり、参加しましたら、学部長から他の教員の前で紹介されるという状況にタジタジ。さすがに緊張はしませんが。


音楽学部の教員集会ですが、参加される先生方は50名弱程だったかと思います。兼任する大学や文化庁、国際コンクールの審査員に至るまでお伝えをいただき、少しこそばい気分でしたが、、それだけ長年やって来たことを俯瞰で感じたりもしました。若い先生の着任が多いことに、またこれ若くないことを痛感しました。

何より、大事にしていただいている気分を既に感じた次第です。この大学の余裕と言いましょうか。実に今年が創立150年記念だそうです。


グランドピアノ10台の寄贈があったそうです〜


長年活動すると、知り合いの先生もおられるますし、声をかけていただけたりします。

ある先生が着任を喜んで下さり、すわ校内を紹介して下さるという嬉しいハプニングもありました。


歩いていて会う学生のほとんどが挨拶をしてきます。素晴らしい。

そして、そこはまるで荘厳なリゾートホテルか欧州のアルハンブラ宮殿のようで、講堂、教会やシェイクスピア庭園まであります。オルガンも相当数ありますし、ビゴーのパン売り場とセブンイレブン、巨大な食堂にラウンジまで。もう、今までが何だったの、という施設だらけ。図書館が複数あります。音楽学部の図書館まであります。居場所がある、ということです。自家用車通勤もOK。バス代金も出ます。



ここではいわゆる「ギスギス」感が全くありません。先生方も動き、表情に余裕があります。誰も逃げませんし、忙しがりません。事務の方もとても丁寧です。守衛さんまで丁寧。


歓迎されるこの環境で働けるというのは、私の人生も捨てたものではありません。私学らしい授業の開講が急に無くなるなんて愚策もありません。必ず開講されます。モチベーションコントロールが効いています。


教員集会で軽食の提供がありました



余談ですが、昔のCM「三都物語」が完成しました。京都、大阪、神戸ですね。

微力ながら私のリコーダー指導法がいよいよ関西で広まりますようしっかりと努める所存です。



2025年3月29日土曜日

異動時期

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この「年度末」という謎の期間(明治19年に制定)には自他共に色々と驚きがあります。


まずは、最近買い替えた車、MINIの担当者に、そういえばお返事を頂けないと感じていたら、「新しい」担当です、のようなメールが届いた事。ただでさえ最近、そのディーラーに転職して来たという20代の女性だっただけに、そのスピーディさに衝撃を受けました。理由は分かりませんが、そういう時代になったのですね。ついていけない早さです。



また、ここ二年、非常に協力的で色々な相談に乗ってくれていて、基本、毎月相談に行っていた、良い意味で銀行員らしくない、これまた20代の信託銀行のコンサル担当(私のFP)の女性担当支社が(栄転で)東京に異動との事。残念。しかし、栄転ならば仕方ありません。


因みに証券会社の担当も一年前に、顔を合わせない電話部門?へと移り、アナログ相談、身振り手振り派の私にはショックでした。社会は確実に変化しました。大学なぞ、もうオンラインで良いかもしれません。11人に1人が通学していないとのこと。


私が懐いたら、皆さん早々に去りますので己の人格形成をやり直さねばいかねいと思い詰めます。



ところで、事情、歌界の大人の皆さんに帯同して、淡路の民宿に行ってきました。

お迎えをいただき、後はそのボスのプランで連れて行ってもらうだけ。私には珍しい、乗っかり旅行です。そもそも、民宿を見つけることは至難です。先般の伊香保も決定に欠けるので、友人に甘えたもんです。


エビタイ


ところで、そこは淡路島の阿那賀地区でしたが、とにかく「鯛」尽くしで結構でした。

淡路島は近くて行かないディスティネーションですが、週末も重なり、かなりの人出でした。

大人の「食う旅」でしたから、昼に出発し、昼には帰宅しました。ほぼ先輩たちのグループで珍しい出来事でしたが、多くの会話を致しました。介護、相続などなど。


なまわかめのしゃぶしゃぶ



2025年3月26日水曜日

着任


神様はおわす、と思いましたね。努力だけでは無理な時代、余計に思います。

苦痛で仕方がなかった大阪音大を辞めたいと切望しつつも、やはり働き先が無いと生きてはいけません。なかんずく我々の仕事を理解できる方は1%もおられないでしょう。それはそれは苦痛苦悩、地獄、下痢、胃酸過多が続く35年でした。可哀そうな人生でした。


およそ十年前に耐えがたい苦痛(パワハラ)を味わう出来事が続き、以降、まさかの親の介護も始まりかけ、精神神経科に通う日々になってしまいました。これはお恥ずかしいハナシなのでしょか。無責任と勘違いの人間が多すぎるのではないでしょうか。こちらは化学物質が無ければ眠る事も困難であり、現在も費の圧迫も伴います。




最近は、きな臭い出来事や信じられないニュースが続く毎日ですので、明日あの世に行ってもおかしくない状況である事はご存じ通り。日本円も突然紙屑になるかもしれません。

しかし、人生はポジティブに思考しないといけませんし、怒りは抑えないといけません。



最近、スリランカ初期仏教長老の、アルモブッレ・スマナサーラという僧侶の「怒らないこと」という本を読みました。怒らない人にこそ智慧があり、という事を解いています。現代では、怒る事はイコール「大人の発達障害」と判断されます。また、

坂岡洋子箸 老前生理のセオリー も非常にわかりやすいもので、生前ではなく老前というあたりも興味深い本です。後世に大迷惑をかけないようにする本です。高齢者には既に遅いですが。




くよくよしていたら、新しい女子大学が私を呼んで下さいました。25年度に着任します。妻がお祝いをくれました。


4月初日に発表いたします。因みに当然、非常勤講師であり、私に演奏家なので、組織一城の主になりたい訳では無いですし、京都、大阪に「神戸」が加わる結果になり、「三都」の将来の教員に少なからず音楽教育の側面を遺していく事が出来る事に喜んでいます。





2025年3月24日月曜日

ご縁2

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詳細は省いて、北関東は上州地方へ行って来ました。その数日で季節が変わりました。

どうして「群馬」?という感じですが、これも「ご縁」なのです。以前バルセロナ近郊の小さなホテルで偶然出会ったご夫婦(赤城のお家)とすっかり仲良くなり、去年に続き今度は一緒に温泉に連れて行ってもらおうとリクエスト。


素敵なお家からの大きなお庭(温泉付き)


通常、私は確かにあまり心を開かないタイプですが、この夫婦(お二人共弁護士)は少しフェーズが異なり、それは、例えば、コーヒーが飲みたい、と思った瞬間に、「コーヒーを飲みに行きましょうか」と言う感じ。要は、つくづく波長が合うのです。

頭の良い人って物凄く楽です。人に対する興味、自身の教養と経験に基づく生き方など、承認欲求、自慢等は一切無し。非常に気が合います。



で、東京のホテルが信じ難く高価なので埼玉は川越に一泊。初めて訪れてみました。

そこから大宮経由で軽井沢へ。ここは、アウトレットと旧軽井沢散策。ここまでは我々のみ。

そこから群馬は前橋へ。前橋の一見さんお断りの焼肉屋さん(上等では無いが美味過ぎ)で、こんばんは、です。続いて翌日「伊香保温泉」へと毎晩、宿泊先が変わりました。旦那さんのMINIで連れて行ってもらいます。



阪急で十三駅乗り換え、蛍池乗り換え、伊丹空港。伊丹空港からANAで羽田空港。待合で知り合いの音楽家に発見されました。気を抜いてはいけません。空港では人に会いやすいですね。


羽田から京急線で品川、乗り換えで、東京上野ラインのグリーン車(関西には無いシステム)で大宮からの川越線で川越。もうヘトヘト。何せ人が多い。このE233系はカッコいいのです。しかも15両編成などは凄いですね。




しかし、川越の「餃子の満洲」はチェーン店との事ですが、美味しかったです。ホテルも東武鉄道系で綺麗。一万円を切るも高い満足感。やたらにスタバがありました。

翌日は、川越といえば、小江戸散策。まぁ賑やかで色々なお店がありました。

川越から大宮に戻り、新幹線で軽井沢へ。アウトレットは秀逸な品揃え。しかもバーゲン中。


一面銀世界


さて、そこそこ飛ばして「伊香保温泉」が素敵でした。そして物凄い人出で驚きました。ここの原泉を持つ「森秋旅館」にご一緒した次第。正確には一緒に行っていただいたのです。


ベンツ貸すから明日うちまでどうぞ〜ですって


久しく「旅館」には行っていませんでしたが、まぁ日本人ならでは。うまいこと時間を過ごすとお食事処の人数と大浴場の人数が合わず、露天、内風呂共にほぼ一人でした。鉄分を含むお湯は独特ですべすべ。

群馬は温泉が多く、草津、四万、伊香保、万座、水上があります。



関西に在住すると、このどれにするかの決定要素に欠けます。そこでお任せした次第。少なくとも伊香保のお湯は最高ですが、有名な365段の階段は高齢者には無理かと。

案内もさすが!で、到着したら階段、少し町の端の絶景カフェ、食事後のバーに行きました。全ては調べても見つかりにくいお店で高い満足感が得られました。


神様がおられそうです。カモシカも出ました。


翌日は「榛名神社」へ。

なぜでしょう、身体がピリピリ興奮しました。不思議な事です。深山幽谷、霊元あらたか。


一の鳥居を出た横にある茶屋へ。そこは締まったお蕎麦と今まで泳いでいた「いわな」の炭火焼きが提供され、絶品この上ない事この上無し。


養殖では無いプリプリ感


満悦で高崎に移動。我々の新幹線までは、またまた素敵なコーヒー焙煎併設カフェへ。思えば、群馬には物凄く美味しいコーヒー専門店が多いことがわかりました。

最後にはこのご夫婦に専門的な知見や経験に基づく凡例で相談に乗ってくださり、一層の高い満足感を得ました。


たにがわ号東京行きです


その後は高崎から東京、品川、羽田、伊丹となり、さすがに屈してタクシーとなり帰宅。




その後にチェンバロの搬入深夜にあったのですが、その翌日昼には京都芸大の卒業生たちからランチのお誘い。ブリュッセルから帰国した、ほぼ10年前に授業を受講していた男性です。


ファゴットの高島君、オーボエの葛城君


若い音楽家にアドバイスをしつつ、濃い数日を過ごしました。


ご縁

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「フォン・ナーゲル」という現代の偉大なフランスの楽器メーカーのチェンバロがあります。

例えば、交響楽団などが所有するか、別次元の所得層の方が所有する楽器です。面白いのは、存外、音楽家は演奏したいものの「所有」は違う次元であり、例えば(極端ですが)ヴァイオリンでいう「ストラディバリウス」がそうです。財団が奏者に、というのを聞いたことがあると思います。また、己で言うのも何ですが、借りる方には信用と実績と空間も必要です。




あるご縁で、その楽器が(借用で)我が元に来ました。この楽器が家にあることは奇跡に近い出来事ですが、早い判断を促して実現させました。明日は今日より年をとりますので、「判断」はスグに、です。因みに、近くで「すき焼き」はご法度です。


そして、凄く良い楽器に教わることは、実はとても多いのです。道具に教わると良い作品が出来るという事でもあります。とりあえずは、と言うのはプロではネガティブな発想です。


まるで博物館(別の部屋にグランドピアノ)


フレンチのタイプで、もの凄い音がしますが、あくまで上品。優雅。豪華。

従来のうちの楽器はフレミッシュタイプで、品の良いお嬢様な感じです。鍵盤数も少なめ。


微妙にフランス料理とベルギー料理が異なると思ってください。



ただ、我が家のリビングルームの占拠された状態となり、不便極まりない事ですわ。


2025年3月18日火曜日

パワー 困憊

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昨日、義理母の入所する施設に付き添い、そこには遠方からの幼馴染さんが二人来られる旨で私も同席した。実に80年前の同級生との事。

歴史が語るように、最後は「友達」なのだと。確かに、実の子供等は訪問すら逃げているという話が周りに多すぎる。そのだいたいは「忙しい」という理由でほぼ嘘。忙しければ、親を無視するとう民度がそもそも引くし、低い。こちらも忙しい。

そもそもオムツを替えてもらって育ててもらった恩義が無いのは人間以下と評して良い。現実はそれだけ「愛」は友人にある。断定しておきます。



そこで、面会室に出向くも(不運にも)車椅子の入所者とボランティアにより何らの大会が、大音量で行われていたので、こちらの「耳」がしんどい上、こちらの皆さんも耳に少し難があるため結局、義母の通訳をしなければならなかった。しかもマスク。

訪問者の方々は紳士であり、私の演奏会に義母を連れて来て下さったりという愛情深い方々で、それだけ義母の人格を物語るものであり、その現場はとても「優しい」ものだと思う。




さて、その1時間に吸い取られたこちらのパワーは凄まじく、疲労困憊。その後の妻の仕事の運転手をしましたが、終止二人は無言。横で爆睡、往復2時間。こうなる現実を見すぎている気もする。

これに「名前」が無いものか。

「高齢者支援気疲れが途方も無い症候群」、「なぜ我々夫婦だけがこんな目に補助金月31万」もお願いしたい財務省、厚労省、総務省殿。


「愛」にも体力の限界がある。不平等も問題。


最近、東京の友人の母が亡くなられたのだが、その父は、「お前たち(息子二人)、そしてお嫁さんに迷惑がかかるから、私はホームに入るぞ」と、さっさと景色の美しい場所に移ったそうで、やはり頭の良い人物は違う、とうなだれている。クレバーな父親。その息子のお嫁さんが一番幸せ。


子供が親の面倒を見ない世界なのだから少子化は進む。あとは昭和の教育が悪い。「才能」が無い人間は才能のある人にかなわないから勉強をする。勉強が出来るバカが偉くなり、今がある。このていたらくだ。実際、学校で習った英語は海外ではほぼ通用しない。


空海では無いが「愛」を解かないからこうなる。てか、こっちがもう還暦ですわ。


2025年3月16日日曜日

新春前


春が近づくも、寒いですね。温暖化って。


さて、来月から大学が始まります。35年とてもとても嫌な想いをした大阪の音楽大学を辞職した事は至福の喜びであり、その分、今年から人生で初めて「桜」を楽しめる人間になれそうなのです。よく我慢した、と褒めて下さる方が多いのには少し驚きました。我慢強いようです。

要するに、桜は新学期の象徴であり、イコールで「憂鬱」という感情が噴出します。集団への適応に障害がある身ですので、尚更。帰国子女の小学3年で軽いいじめを受けた(←こちらが日本語ダメだったため)記憶が合致する体験のためですね。日本人の組織や集団になると「強気」という面にまだ馴染めません。そういう人の名誉名声は幻、なのにまだ気づいてないのです。凄い刺青を自慢する方向に似ています。要は個々の人間性です。

私の現世は輪廻3回目で前世は中世の騎士だったそうですから、己のスキルに興味があります。





最近では、またあの学校のあの雰囲気の最悪なあの応答のない世の中の最後の場所に通うのか、という憂鬱。しかも、全てが悪い方向へとしか向かわない組織は不思議でもありました。沈没するよ、と訴えても、泥で船を作り続けて、しかも大きくしていくのです。


それが、2025年度から己の行動環境が劇的に変わるのですから、楽しみです。




で、、、環境変化の余談ですが、 JRの快速に指定席が出来たことはご存じでしょうか。関西では関東のグリーン車が根付かないようですが、絶対に座れる席を安価で、を、開始したようです。これには賛成。名前のセンスは抜群に悪いですが。

早速、ひと月後の京都から西宮のキロの「快速」の「うれシート」をネット(でのみ)予約島hしたら、300円!で安いではないですか!


大学で授業終わりに教材研究や準備をして、京都駅に行けば座れて地元に帰れるのです。存外、小さな幸せと感じると思います。ほうほうの体で機嫌の悪い乗客と接しなくて良い訳です。


25年度は京都市立芸大、前期は大阪教育大天王寺校、そして新たな「女子大」。後期は、京都教育大に参ります。大きな行事は、多分、大阪クラシックのソリスト、@@県の教育委員会でのセミナーと続き、2月にバリ島へ。そろそろ予約、早いと安いのです。


桜をゆっくり見たい方、実は加古川(古くから交通の要衝であり神社仏閣も多い)沿いは数キロにわたる見事な景色が広がります。人の少ない穴場でもありますので、ぜひ。