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新学期が始まりますが、相当嫌だった大阪の職場を辞したので、随分と「こころ」が楽になりました。医師に申告し、服用を続けたトランキライザーの処方はやめる経緯です。やはり圧倒的な居心地の悪さとやり甲斐の無さで、通勤する度に不謹慎にも飛行機墜落事故を内心祈ったりしたものです。化学薬品で落ち着かせて誤魔化していた事は辛いものでした。
しかし、どうでしょう。私は最近、人生のテーマとして「違和感の排除」があるのですが、それを実現すると、とても楽になるものです。すると、なぜか(多分、雰囲気に出るものか)よく話しかけられるようになりました。顔が変わったのかもしれません。
新学期前は日程を凝縮して数日別宅に篭りながら教材研究をするのですが、気分転換も必要で、小さなドライブにも出かけます。桜も綺麗に思えるように(急に)なったので、とにかく中兵庫を回りますが、なかなか良いものです。
まず、水が美味しいために「蕎麦」のお店が点在し、その店主が長野からの移住だったりするのも興味深いところ。また、「珈琲焙煎所」も多く、それぞれ若いご夫婦の経営が多いようです。
何より、氷上、春日の南は谷川にある「常勝寺」(天台宗)の桜と青紅葉は圧巻。
御住職の奥さまが親切にお話を下さるあたりも加齢の成す技だったかと思います。
天台宗は密教ですが、密教の頂点である空海の真言宗に始まる四国88のミニ版も設置されていました。結局はお釈迦さんが原点ですが、仏教では「しょうもない事案」は吹っ飛ぶ真理があります。神道を重んじた仏教の布教、また、他宗教を受け入れてきた神道の許容の大きさが、我々日本人の歴史かと思います。そんな中、神戸女学院に勤務しますが、ここはキリスト教です。
いずれにせよ気持ちに余裕が生まれると、見えなかった多くの事象が見えてくるのかと思う春になりました。いよいよ定年まで残り十年になりました。
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