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もう4回目。長くアムステルダムで活躍されていたリコーダー製作家、斉藤さんを帰国して在住しておられる東京からお招きし、大阪の練習場にて勉強会をお弟子連を招集して行いました。
存外、誤解の多いルネサンスタイプのリコーダー。
やはり初期バロック作品には向かず、数十年前にオーストラリアの製作家、故フレデリック・モーガンによるバロックタイプ(円錐型内径)への改良をオランダの奏者、故フランス・ブリュッヘンなどが演奏に使用したために、本来の時代とのリンクが未だに誤解されている学術的な根拠を知り、深く納得しました。1450年頃から1600年少し前を目安にコンソート楽器として使用する、というのがかいつまんだまとめでしょうか。
確かに、バロックタイプの円錐形楽器の方が例えば1600年前後の初期バロックのヴィルティオーゾ作品には向くでしょう。
また、現在、平常使用されるソプラノ、アルト、テナー、バスの使い方も、はなはだ疑問でしたが、残る楽譜は一つのみ。アレッサンドロ・スカルラッティによる弦楽と共に演奏する協奏曲は有名ですが、他にはなく、楽器のセット現存も唯一イギリスのブレッサンによるアルト、アルト、テナー、バスのセットが残るのみとのこと。
アルトやバスは博物館に多く観られますのでソロと低音を楽しんでいたのは納得です。
テナーはイギリスのステインズビー・ジュニアが足部管にフラウトトラヴェルソに似た楽器を売る広告を新聞に掲載し、これでフルートの作品も吹けるようになりますよ云々だったそうです。これはロンドンにあります。
知的好奇心を満足させようとする熱心なメンバーも含め、4時間がアッという間でした。
本来は大学院等で学ぶ項目ですが、現代日本の居住地区近辺では完全に不可能なため、専門性を持ちたい次世代にこのような機会を作るくらいの役割は果たせれば、と感じています。
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