ありがたい事です本当に。会場は立ち見が出る程の満員。ロックコンサートのような拍手に声援、アンコールの要求は3回、CDが飛ぶように売れ、楽譜までもが売れ、サインを求められ、写真撮影は百枚程、などはなかなか経験出来ない事です。台南公演。
ようこそお越し頂きました、と、お互いに言っている始末w
今回は十月笛場なるチームが主催するフェスティバルにメインコンサートでお呼ばれしたのですが、思い出に残るひとときでした。
こちらもベストをつくし、リコーダーのみならず、いち音楽家として聴衆の皆さん、関係者と対峙しました。誰もして来なかった事が少し身を結び始めたのかも知れません。嬉しいというよりは、少しは報われ、何かのオーソリティにはなれた気がしました。
日本では的が絞れず、最近は自主的にジャズのコンサートは行っていませんので、国内で耳にして頂く回数はめっぽう減り、ましてや私がピアノを弾くなどは以前否定的な意見があったこともあり自粛しています。リコーダー辺りではなかなか一音楽家としてはみて頂けなかったという哀しい経験です。
秋山滋:ピアノ、木村知之:ベース、光田じん:ドラムス |
外国ではむしろ、おぉやってくれ、弾けるんやんかぁ、と大歓迎ムード。
今日は二部に分け、1stステージはリコーダーの比較的キャッチーなスタンダード楽曲を、第二部はピアノトリオによるインプロヴィゼーションとブルース、自作の「あなたに遭えて」なるバラードまで披露してみました。最後にテクニカルなラテンをリコーダーで奏でれば会場のボルテージも最高潮となります。百人を超える鳴り止まぬ拍手に戸惑うほど。
用意していたアンコールは2曲だったのですが、珍しく手拍子合奏で呼び戻され、嬉しい悲鳴ではありますからなんとかDドリアン旋法で4ビートの即興曲をその場で相談で作成。ここは長年の信頼関係です。で、この困った感じにも喜ばれる辺りがホットな聴衆の証でしょう。
数年前の韓国は釜山公演もえげつない声援を頂いた記憶があります。
音楽芸術は我々プロのスキルだけではなく聴き手側の意思力もおおいに関係し、一体となる事が重要です。どん欲な日本以外のアジアの国民性に合致しているのかも知れません。
台湾では実にここ毎年数回のコンサートやセミナー、レッスンを求められて通い、主催者の相談にも乗り、確実に成果を上げて来ているように思います。見渡せば周りは年下ばかり。もう老師と呼ばれる私は若者の意欲には応えて上げたい素直な気持ちがあります。
いつか日本でもこのような光景を求められるようになればと思います。
楽しいですよ〜憑依芸術
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