2019年11月14日木曜日

微妙な幸不幸感



音楽家というのは、そもそも幼い頃から、或いは音楽専門の大学などで相当に特殊な訓練を受けた経験の人生を送る事になる。相対的な優越感などは意外と無く、人に喜んで貰える仕事、という特殊性は案外良かったかと思う反面、生活音に苦しむ事も一般と異なる事になる。

エアコンの音、プラズマテレビの起動音から冷蔵庫のモーター音、様々に至る。
飛行機での地上電源からエンジン電源に切り変わる瞬間まで理解している。
最終的に皆さん平気の平均率も古楽奏者には実に気持ち悪い。



阪神高速湾岸線の大工事に伴うストレス回避の為に朝の仕事に備え駅近のビジネスホテルに宿泊。遅刻と不安が自分を蝕むのでそうしたのだった。

なぜかシングルがダブルにアップされて上の階の部屋に充てがわれ、小さな幸せを感じていると、実は真ん前の鉄道音がそこそこ聞こえてきて、実に気になるという始末だ。

神経質ではなく、特殊訓練で「聴音」「リズム」をとってしまうのだった。
故に耳栓は常備傾向している。


想定以上の部屋で実に快適だが、想定外の音に不快という結果。
そもそもそんな大工事を一番落ち着いて動ける季節にするな、と少し憤慨している。