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数日後、あるお歌の先生の門下生の発表会にて、珍しく徹底したリコーダーでのオブリガートを
担当するにあたり、そのリハーサルに数度お付き合いを致して来ました。
愛好家の方々ですので、リコーダーオブリガートには慣れておられるはずもなく、
こちらを聴いてしまって、いつもの練習、調子と違う、という事象にぶち当たってはります。
どうぞ、こちらをお聴きにならないで、ご自分のメロディに集中して下さい、と進言。
こちらはプロですから、必ず付けますのでご安心下さいね、ですね。
バロック歌曲と言えど、時代、様式でこちらの奏法や音色を変えますが、
これが結構楽しいものです。
リコーダーという楽器自体の哀しさにもぶち当たります。
要するに、ソプラノなど論外。音域がリスキーで滑稽。
アルトも存外、使えません。歌の邪魔です。
イタリア、ドイツ系の作品で指定されたものは問題ありません。
作曲家が相対的に考えて書いているからですね。
バッハなどのリコーダーオブリガートはそれにあたります。
結局はそのほとんどがヴォイス・フルートかバロックピッチのテナーになります。
これは、結局はバロック・フルートに適しているという物理的結論。
個人的には笛の笛らしきピャ~ピャ~鳴る音響が好きではありませんから
むしろ歓迎です。毎年のリサイタルは低くなる一方ですし。
それだけに、世界で恐らく存在しないバスリコーダーとテナーリコーダーのみの
CDを完成させているわけですから。
やはり、適合音域は存在すると感じます。
特に年齢からくる高音は駄目ですね~。
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