2013年4月23日火曜日

履修生




今年度は結局、京都と大阪の二校で230人余りの受講希望者にリコーダーの指導法、大合奏、
京都芸大ではそれに加え、隔年開講の古楽奏法の演習をします。

もう24年程になるため、経験地的一定の法則がありますが、何より変わりゆく時代と研究等で
微妙に変化するため、用意は結構大変です。

指導法は指導法のテキスト資料と教育的側面からの譜面。
合奏は、基礎練習と合奏譜面。
古楽実習は古楽学習用プリントとバロックの譜面。

それぞれを準備するわけです。

私のような非常勤講師には組織に特定の部屋が無いため、己の車のトランクに授業別に
資料の箱が搭載、分別し移動しています。
多分、職務質問されたら、「音楽の先生ですね?」と言われること請け合いです。


この時代、履修を希望する若者が多いのは大変結構な事です。

しかし、年がどんどん離れて行き、とうとうお父さん世代に突入。
相手の価値観や意志の動向を踏まえつつ、興味をこちらに向ける手段とは一体なんぞや、と、
真面目だけな私は思考し、悩む日々です。

世代が違えば、相当な価値観の相違が生じるため、毎度てんてこまい状態。
満身創痍の典型で、胃酸がドクドク出ております。



とにかくこちらにから発信する刺激的なエピソードは必要です。興味を持たれてなんぼ、が第一歩。
逆に感情の爆発や自慢話だけはタブー。だからどうした、で撃沈し、あとあとに響きます。



少なくとも冷静に楽器の魅力を伝える使命が仕事であって、ぐあんばるのみですが、
病気だけは避けたいと予備治療にも配慮をしたいと思います。


楽しいと思って戴ける授業を作りたいのですねぇ。とくに合奏はですね。

傾向として面白いのは管楽器の専攻生が年々微増の傾向にあることです。
特にフルートの学生が多いのは興味深いところです。

ロングトーンなどの基礎訓練を経ているため、合奏力が増し、結構美しいアンサンブルが
完成したりするのですが、どうなりますやら。