2024年5月31日金曜日

16年

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きな臭い事ですが、この国の崩壊を体験しつつある昨今、極めて現実的な年金の話を。この時期は2台の自動車税、固定資産税など、えげつなく心が疲労します。そもそも毎日税金を払わなければ生活出来なくなりました。


多くの情報を精査吟味、書籍を読破した末、日本の15年後を見据えて考察。高齢化、少子化、資金枯渇、政治崩壊、民度低下と予想可能で、今、スタート時点です。外国人の土地の買い漁りも加わり、円安も止まらないでしょう。株は安定するものの海外に投資するのが良です。


で、還暦で年金を繰り上げて受給し、自分で増やす事にしました。投資経験が生きます。




年金事務所の予約を取り、半時間程で手続き終了。

係のおばさま曰く「16年間はお得ですよ〜」。確かに書類上もそうです。


要するに後期高齢者まで待って貰うまではお得。特に昭和39年生まれでパーセンテージが都合ぎりぎりセーフでした。それこそ私の2年ほど若い人は受給額が0.1%下がるようですよ。こういう事を民意無視で進めるのです。いつか貰えなくなりので、払わない人が増えます。




さて、「雀の額」ほどの額に驚愕!!し、沈黙しましたが、それは仕方ありません。要は、3年ほど勉強したNISA投資枠でこれを増やし、16年目からもらえる額に余裕で追いつく試みです。

幸い、この成長枠で2ヶ月に一度の増資が可能な投信がありますから、年単位で15%ほど増えれば余裕、というわけです。プチ投資家としては、可能です。




そもそも、今でも過労で喘息なんですが、還暦=一周回る暦な訳で、もう焼肉もご飯も少食になって来ており、食べる心配はあまりありません。幸い残す人もおりませんから、夫婦で楽しく死ぬまで現役の演奏家と講師でボケないで楽しくいれそうです。


昔の番組で上岡龍太郎さんが「死にながら生きている年寄りがあまりに多い」と、40年前に言っておりました。健康寿命が全て。私はリハビリしない旨の遺書を作成します。男は75、女は80がある節目だそうです。


私の考えですが、私が働いて増やすのでは無く、私のお金に働いてもらおうと思います。


日本人の「お金の話は下品」なんて呑気な人だけでどうぞ。


2024年5月28日火曜日

還暦記念

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先日、大阪中央区心斎橋「開成館」にて還暦記念演奏会を終えました。この会場は大正時の建造物で、そもそもピアノサロンであり、演奏会にはとても適していました。例えば、椅子なども重要なファクターかと思います。広すぎればバランスも悪くなり、狭いと次に繋がりません。




何もかもが様々な方のご協力あっての出来事であり、私の努力だけでは成し得なかった出来事でした。多くのお祝いの花束や品までをいただいてしまい恐縮したものの、嬉しい気持ちになりましたし、いただいた花束を舞台に飾ると、より豪華な演出となりました。


満席とならなかった事には少し驚きましたが、それでも70を超える方々にご来場頂き、考え方を変えれば、音響に悪い影響が無かったと考えられます。天候、気温、湿度も快適でした。


非常にシンプルなバロックのソナタを演奏するも、まだまだ古楽の世界は根付いていません。また実体経済や昭和的思考も改めなければなりません。




滞りなく、素晴らしいお客さまやスタッフに支えられ、無事に終演したのですが、なるほど「還暦」なだけに身体にガタがきまして、終わって1時間程したら「喘息」の発作が発動し、ほとんど喋れない状態に。過労になるとたまになるのですが、以前は祖父が亡くなる時ですからまだ若かったのに、この「咳」が身体全体へと負担をかけて来ます。

とにかく、ゲボゲボ。本番こそ自律神経で気配こそ無かったのに、身体とは不思議なものです。


ヘンデルの作品を一貫して演奏する事は非常に怖い事でして、天才的な作品を一貫して演奏すると、時として、退屈させてしまう恐れ、という事が心配になります。こちらもプロですので、その調に適している楽器や、作品の所々にギミックを仕掛けながら演奏し、皆様にはお楽しみいただけたかと思います。


ついで、デビュー(第一回リサイタル)から丁度35年記念ともなった次第です。




また、終演後にお弟子連がお祝いをしてくれました。プレゼントにバカラのグラスまで。

とても嬉しいことでした。次は古希かと思います。






2024年5月17日金曜日

鼻炎で、ぴえん

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世の中にはおよそ想像出来ない金銭感覚の層が存在し、今なら大リーグの大谷さんなどがそうかと。努力では成し得ない人生を謳歌している人々が存在するという事。貧しいとなぜか自慢するが、逆にこの層は自慢しないのが日本人。


さて、数年前のコロナの中で、人の少ない、外国人のいない京都と奈良を回ったもんです。円安も加わり、未来的にもしばらくは無理な気がします。今の私には京都は単に働く場所です。




数年前に京都市北区鷹峯の光悦寺を訪ねた折に、しょうざんリゾート、という場所があり、そこに東急の特別なホテルを発見。そのロビーの借景の鷹峯がそれは見事な印象でした。泊まってみたいと思ったのです。

通常のホテル予約サイトで調べると、家賃か?という価格。そうでっか、、、




調べに調べ、東急不動産の株をゲットすれば「株主優待」制度で安価に宿泊出来る事が可能とわかりました。この大きな組織の株はさほど高価ではありませんでした。これが、私自身の投資人生の始まりとなります。キッカケはそのような事で良いとも思います。

コロナ禍で低迷している中で購入した観光、移動系の業界株は、お陰様で順調な推移です。日本航空などは顕著です。

そもそも会員制システムでは、一部屋を10人で購入し、一年で30泊出来るというもので、数百万、数千万の世界です。コピーは「別荘より格別な別荘〜」とか何とか。




で、一回しか無い還暦の誕生日に一泊したわけです。六週間前の朝10時に一室だけが株主に割り当てられているようです。10時1分には手続きは終わりました。


ハイセンスな世界は決して「」煌びやかではなく、落ち着いた和モダンな空間でした。全てに余裕があり、客層も非常に良い印象です。ただ、会社の福利厚生で使う人もいるのでしょう。若いのに羨ましい感じの人もいました。


見事な造園。右は御土居です


基本、空間的で、大浴場などはお湯がチョロチョロ出る音しかしません。洗い場は遠い向こうです。見たことが無いドライヤーも興味深いものです。

逆に、健康なうちに行っておかねば、歩く距離が大変です。また、ひっそりと夫婦で行く場所です。



何より、秀吉が構築した「御土居」を跨いで、歴史的構造物を保護しながら、二つの棟があるというあたりも興味深い構造物です。




さて、結局、素晴らしい空間で、温泉に入り、冷房にあたり、寒暖差鼻炎でえらい目にあったという、幸福中の不幸、というお話です。鼻炎は自分の意志では策がありません。

鼻タラタラ、夢のような空間で眠れなかった、という報告でした。



2024年5月15日水曜日

サプライズ

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サプライズは好きで無く、相手の満足に付き合わされたりする時間かと思う性格の悪さが自分でもよくわかる。なまじ安い店で飲み会などやると、店内で曲が流れ、非常に嬉ばしくせねばならないのが苦痛だった経験があるからだ。ましてや年齢がもう若くない。サザエさんの波平などは54歳という設定だし、石原裕次郎は52歳で他界している。





今回は違ったのが、京都市立芸大の主に3回生が履修する授業での出来事。

普段通りに授業を進めていると、私のテキストへの合図の後に20名強の学生が急に「ハッピー・バースデイ」のリコーダー演奏をしてくれた次第。これには、いつ練習したのか、など、本当に驚いた。


専門家たちの集団なので、何調で何の音から開始、という連絡が回ったそうだ。

全く可愛いというか、素直に嬉しかった。相手は20歳頃であるわけで、しかも大学の演習授業での出来事。私が慕われているのではない。私がなついているのだ。

気持ちは若くいたいし、どうぞ可愛がって下さいね、などと言うと拍手をくれたりする。



結局、授業にはならず、トークに終始した。

しかし、こちらも策士であり、今後、君たちが舞台に上がる、社会に出てから、の用心や社会人のマナーを伝えておいた。変な人の扱い方、誘われたら断る方法、その他。満足したと思うのだが、楽しい時間だった。大学で楽しい必要など全く無いのだから。

芸術に携わる者が社会で傷ついたりしないように、それこそ教育機関の教員として役割を果たしたと思う。


今日からシニアである。


2024年5月13日月曜日

なるほど

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今度、久しぶりにうちに来る、と言うので、電話で話していた在関東の私の旧友(中学1年時)が、「お前は何やかんやブーブー言いながら、60歳っていう会社なら定年か、という年齢まで笛一本だけでやってきたなんて大したもんだよ〜」と、褒めてくれて。なるほっど〜〜




そういえば、この世界では褒めてもらうことはまず無いので少し気分が楽になった次第。

地位も名誉も守ってくれる組織も無かったわけで、なるほど、会社人から見たらそうらしいです。友人というのは良いもんです。そもそもマウンティングしてこないですしね。

マウンティング、する馬鹿、される馬鹿、なんて諸葛孔明が言っていました。孔子だったかな。



ならば、もう少し強くなって頑張るかと。何より、私の演奏で喜んで下さる方もいます。


https://www.mikigakki.com/ec/sp?F=akiyamashigeru2024


2024年5月11日土曜日

2バイ

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物価は上がるし、年下が方々でどんどん出世して行くのが何だか切ない。私は経歴のみ豊かで「実績」が無いようだ。そもそも還暦だし頑張れないし、もう良いだろう。

先生は演奏家ですから、と、大出世した元弟子が諭してくれた。確かに。


メリーが10歳(人間の60歳)になりました




ならば、と「D I Y」で偶然に素敵な師匠と出会ったので、色々習うことにした。これが楽し過ぎる。知らない事が多過ぎた。

「教える」ために努力してきた人生だったが、久しぶりに「教わる」悦びに触れた気がする。


指を切らないように、、、


ここで、まずは「ツーバイフォー工法」を知る事になる。それ以前に椎茸の菌だった。

それで、「マキタ」の電動ドライバーや丸鋸を購入し、楽器と同じく一流メーカーの凄さを知る。


工法を知ることで、大工さんのしている事がわかってくる。

ホームセンターの格や品揃えを理解する。




何より、身体全体を使うため、もうジムの通わずとも筋肉は付くだろう。 

持ち前の集中力?で何も考えないで打ち込むうちに上手になる。


まるで「定年」後のようで楽しい概念が生まれたのは、人生全体で考えれば幸せかと感じる。

来週60になる。





2024年5月1日水曜日

サンプル

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私くらいになると、楽器店さんから新製品のサンプルが届きます、、、なんて言ってたら謙虚さを失いそうで、要は、吹いてみろ、売れ、よろしくな、という意味合いかと思います。

確かに、毎年度始めには相当数の学生に再購入するように促します。学校さんはプラスチックの寿命などは数年しかないことを教育していませんね。




で、インドの経済成長が著しいのは株価指数の変動で周知していましたが、ついにケースがインド製となっておりました。逆に、未来はインドの製品が日本製になるのではと少し心配もしております。




プラスチック製品は音程がほぼ完璧ですが、音量は我々プロではすぐ破壊してしまいます。「正しい」が「味が出せない」、いかにも日本の優秀さが詰まっています。

どんどん製品の幅が少なくなっていく最近の楽器世界です。ある時に購入しておきましょう。円の高低で舶来品も相当値上がりしました。