2022年9月3日土曜日

タンギングと老い

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この年齢になると周りに死者が増えたり、共演する音楽家は大抵は年下となります。残る健康年齢と楽しい事はさっさとやっておけと思いますね。髪の毛はあるうち散髪出来るかな、なんていうことわざが出来そうです。


来る大阪クラシックの公演でのリハーサルの二回目。真剣に検討を重ね合わせをしました。相手はオケマンですから大曲の毎日でフィジカルもメンタルも強いのです。

(★入場資格券停止。当日入場は出来ません。)


昔、ヴィヴァルディ先生の陰湿ないじめがあったのか、余程のタンギングの天才か馬鹿がいたのか、とにかく16分、32分音符に加えて早い三連音の連続で、これは完全に若者の楽曲だと痛感した次第。老人手前にはこの筋トレはきついのです。


身体で「舌」は重要な部位です


要は舌に繋がる筋肉(喉と首)が「吊る」という事態が発生。すなわち嚥下も難しくなったのでした。おまけに私にとっては大フィル会館の持つパワーに完全に負けて、どこかで満身創痍の連続。帰路、体中がバキバキ。孤独なソリストの瞬間ですね。車中はマーラーの9番の第4楽章を聴きながら、思考停止。



今朝、コーヒーを入れて飲もうと思ったら、入れた筈がマシンに入っていないので、おかしい、と思って水を入れてスイッチを入れた刹那、もうマグカップに入れていたという事態に陥りました。要するにもう飲める状態に1分前にしたのを忘れたのです。

私はあと30年程したら物忘れをし、喉に牛タンを詰まらせ、家中熱中症でタンギングしながら召される予感がしたという話です。無事に公演が終わらん事を願うのみで、尚練習=訓練です。難儀な仕事ですわ。若者は今のうちにこの曲を練習することです。