2019年12月27日金曜日

年末





19年は急激に肉体が衰えた気がする反面、重責な仕事の現場にそれほど緊張も無く取り組めるようになった年、と振り返るとそう思います。やり甲斐と達成感が重要。

病気や風邪は予防出来ているため、昔のように倒れないようにはなりました。
その分、治らない肩や腰の痛みに閉口しつつ鎮静剤を飲んでしまうという感じです。


お仕事は時代の流れや国の問題もあり、私学では今までにないような屈辱的な授業削減を受け、(しかしそこそこの予想はしていたため)実業としての音楽家活動を本格的に考察せざるを得ない一年となりました。幸いリコーダーを好む方は横ばいで微増しているので生きてはいけそうとも思います。鶏口となるも牛後となるなかれ。




本年は昨年に多くの演奏会に出演したため、少し控え目にした分、公共でのセミナーや講義の依頼を戴いたため、ひたすら資料作りとデモ、練習にと時間を費やしました。

大きな演奏会はやはり大阪クラシックでの演奏での圧。
そして、先生?としては先日の文化庁からの重責の任だったかと思います。




来年にある、ある記念式典での演奏を京芸での教え子?たちである元弟子とナウ弟子と臨むため、リハーサルとそのままの忘年会に突入。


堀江リコーダー倶楽部には実に男性が5人!

そういえば気付けば周りに男性が多くなりました。京芸のリコーダークラブも半分以上は男性。他の教室もそこそこ男性が増加。

京芸。黒服が男性。学部内比率は圧倒女性ですが、凄い倶楽部です


20年の目標などは特にありません。柔能く剛を制す、という謙虚なスタイルは変えぬまま、元気に過ごせればと思います。よろしくお願いします。








2019年12月20日金曜日

加齢とipadと重責と達成感



気付かないままどえらい年齢になっていたとここ数日実感している。
先日の学生の発表会、先生方への専門講習と続いて気付いた。

周りは皆さん相当若いのである。阪神大震災を知らぬらしいし。

京芸講義演習終了後の一枚。パワーが凄くて若過ぎる。

学生にとって、私は既にお父さんの年齢を越え、芸術系講習の小中の先生方は多分8割は若かったと思う。なぜ今まで気付かなかったのか。
おまけに私の授業でシニア入学されている学生の方が年齢がタメなのは良かったが、断捨離を始めていると語っていた。もう死ぬ気か?。
確かに私も実はもう楽器を購入する事は無いと思っている。引退しても弟子だった人達に任せて行けるように若手をどんどん排出せねばと感じる。他の楽器では当然の事だが。

超高齢化も自明の理。50も半ばになれば、過労か鬱か理解出来ない位に物事に億劫になる事が多い。超変速な変態な仕事柄、いわゆる「普通は」が全く充当しないし、孤独。

とにかく、目が腫れるわ、鼻血が出るわ、睡眠は浅いわ、胃が小さくなるわ、痔になるわ、トイレが近くなるわと枚挙に暇がない。
先日の京芸リコーダーの定期演奏会の日、私だけが学生の3倍は手洗いに行っていた事が相対的に分かってしまった。過活動膀胱はもうごまかせないのだ。そういえば若い頃は日本とイギリス間の飛行機で窓際に座り、トイレはせいぜい1度だったが、今はソウルでも3回は行くのかと。

第3回にもなれば楽器紹介も部員が完璧にやり遂げます。


しかし、加齢も悪い事ばかりではなく、ようやく重責でやりがいのある仕事も舞い込む事が出て来た。それには高い達成感がある。以前、東京の業界の代表的な先生に一度相談してみた40台の頃。先生は「あきやまくん、音楽家は50代からだよ〜」とおっしゃった事が理解出来るようになった気がする。確かにその道のプロとして迷い無く「何を」しているかが「確定」して来た気がする。節操が無くなる事が無くなり、尊厳をもって遂行する事に迷わないかも。同じ土俵に人も確かにいない。


加えて最近、(一側面だが)若手の優秀な演奏家が近くにいてくれるようになって来た。
可愛がってるのではなく、可愛がってもらえるようになった気がする。

私の指揮に完璧に合わせるトップを吹いた30代の元弟子には感動した次第。
特にモーツァルトの宗教作品の表現に絶対に妥協は許せないのだが、先日は私の指先に忠実に従ってくれた結果、他のメンバーもそれにつられて素晴らしい演奏をしてくれたのだった。皆がリコーダーは第2専門の楽器なのにこれは嬉しかった。
「優秀」というのはこういう事だ。素敵なプロにもうなっている。


孤独と重責で自由席


さて、ようやく19年の学校仕事も終了。年度はまだだが少しゴールが見えた。
異常に固くなった身体を信頼する整体の先生に完璧にホグして頂き、しばらく正月冬眠に入る。

何をするかというと、ペーパーレスに対応し、物欲で購入した i pad pro に資料を入れ、今後の現場の先生への指導案や実践テキストを作成するのだ。勿論その電子機器の使いこなしも研究せねばならぬ。古くて小さい i pad で kindle の i pad pro の本を見つつ、、。
真面目なこった。






2019年12月19日木曜日

京芸リコーダーアンサンブルグラブ



京都市立芸術大学に誕生した「リコーダーアンサンブルクラブ」の第3回定期演奏会が行われました。これ、存外大変な事なのです。全て自主運営。一切の楽曲と楽器は私の提供、しかしそれはその価値がとてもあります。

今回は過去の弟子でもある現役のフルートの江戸先生、卒業生で最近レッスンに通い始めているファゴットの院を修了した高島君というリコーダー演奏に精通する先輩達の側面支援もあり、見事な演奏を繰り広げました。トップの引っぱりで音楽は変化します。

音楽に力を与える事が若過ぎる学生に、うまく融合して音楽を引っぱり、歌い、響かせて行けたのは高次元でした。

アヴェ・ベルム・コルプスでは涙を流されている聴衆の方も散見




先般の文化庁と京都芸大でのセミナーから何だか京芸づいているのか、一般のお客様に加え、専任の先生方も複数名御拝聴下さいました。

何をするにもフレッシュで聴覚に異常に訓練を受けているいわば特殊訓練済みの集団ですが、まぁ一般には経験することは到底出来ない事柄が展開され、ことごとく成功したと思います。非常に珍しい集団。


何と言うか、いい具合に情熱のコントロールを出来る若者達のきびきびとした行動も、ある種ひとつのパフォーマンスと言えましょう。

終演後には2人の新しい部員もゲット。未来も楽しい事です。
何より、優秀な大学の学生が実際に動き始めているのですからリコーダーも未来がありそうです。


愛好家でもなくプロでもない、しかし耳に炊けた飛び抜けた若者の演奏をお届け出来ましたわけで、やり甲斐と達成感はありますが、逆に疲労が否めません。帰宅して鼻血が出ましたw


2019年12月15日日曜日

文化庁のセミナー




文化庁、全国芸術大学コンソーシアム及び京都市立芸術大学が主催する令和元年度芸術系教科等担当教員等全国研修会に京都市立芸術大学より派遣され京都市教育センターにて小学校、中学校教員の音楽研修会で講師を仰せつかりセミナーを終えて来ました。初日には文部科学省視学官、文化庁教科調査官、彬子女王殿下の特別講演があったようです。




全国の学校に案内がされたようで北海道から沖縄まで小中あわせて80人強の先生方が(居眠りなどは一切無く)とても熱心に受講、演奏をされていた事はとても印象的でした。こちらも以前に海外用に作成していた著を日本版に練り直し作り上げた教材を妥協無くアレンジしてお教えした次第。小学と中学で内容も変えて行いました。存外時間のかかるえげつない作業を要します。


4時間たちっぱ


どうやら国がこのような新しいシステムを立ち上げたようですが、全ては子供達の幸せのためになるように導く素敵な事だと思いました。頑に学校の先生方しか受講出来ないシステムですが、その講師を芸術大学のド専門家が教授するという言わば当然のシステムが始まった訳です。知っている先生はただ一人だったのも印象的。

何らかの方法で講師が選ばれていてそれはその道で活躍するプロだと言う事が明記済み。




以前の台北の国家音楽庁での演奏からの教員と愛好家へのセミナー以来の重責に少し緊張して臨みましたが、数年ぶりに大きなやり甲斐と達成感を感じた次第です。
それと共に非常に冷静しかし熱意のある日本の先生方の取り組む真剣過ぎる態度にも感銘を致しました。真面目で誠実な方々の集まりだった事は間違いありません。

きっと子供達の新しいリコーダーへの方法論がじわじわと伝わっていくと信じています。



2019年12月12日木曜日

冊子に



地味な方の私。届いた冊子にひっそりと掲載されておりました。
指揮者の大植さんと大阪フィルの方の対談の記事の中でです。





左側で大阪フィルの皆さんとバッハはブランデンの2番を演奏している中央公会堂での一コマ

実際は写真を撮られている事も掲載される事も知れないので、ある時に驚いたりします。




2019年12月10日火曜日

神戸




神戸リコーダー倶楽部の皆さんが久しく総員集合したので初めて記念撮影をしました。

元は朝日カルチャーだった母体が、ある日突然の崩壊通告。
ならばと自主的に継続し、ほぼ刷新され、現在は江戸町でほのぼのと楽しく基礎と合奏をしています。はるばる岡山、大阪の方以外はほぼ神戸近辺の方々です。



珍しく写真撮影


アンサンブルを楽しみたい方々でほぼ変わらずゆったり20年程続いています。


ほんこん



以前にも記したのですけど、香港で招待されていた教員向けのセミナーが吹っ飛んでしまった今回の政治的な問題。

当然ながら航空会社にもおおいに影響を与えているのです。当然、行きにくいし利用しにくくなりました。国民が自国の未来を想って命がけで闘っているのですから我々は「桜」程度で済んでいるのは随分マシなのかも知れません。



どうでも良い事ですが、全日空や日本航空のマイルには3年の期限があり、相対的に高飛車です。アメリカ系のマイレージには期限がありませんが、路線が使いにくいのです。




私は香港経由が多かったり台湾に用事があるため、香港のフラッグシップであるキャセイパシフィック航空の会員でもあります。で、それはアジアンマイルと言い、これも今までは期限が3年だったのです。

今日、通知がきて、提携カード利用か1フライトがあればそこから3年に、に伸びました。申し訳ないのですが、今回の政治的混乱のおかげとも言えますので根底は嬉しいのですが気の毒な事です。
おかげで貯めまくれていつの日かファーストクラスで欧州にも行ける可能性が出て来ました。

https://www.bbc.com/japanese/49445145

いずれにせよ、平和について側面から考察させられる事態でした。
各国間の航空協定に、実は政治が深く根付いている事はご存知でしょうか?




2019年12月7日土曜日

まずいまずい




気になる大阪の梅田事情を見に、久々に出掛けて来ました。
もう、梅田の闊歩には無理な年齢になっている事を忘れていて、です。


まず、みなさんご存知のヨドバシカメラ。その新館を見学に。
まぁ、梅田らしく無い面白さはあるかと。ダイソーやスーパーが出来たとは新鮮。

週末という事もあるのでしょう、およそ2億人位の人、人、人。

企業さんも少し考えてという程、100%男子トイレの個室は満杯の連続。
しかもなぜか無音なので不気味。
要は緊急事態に対処不可な施設と思うのですよ。
いっそ、有料にすれば良いのに。少し困った次第です。

2億人にもめげずグランフロントのトイレで何とか、、、。




よせば良いのに空中庭園の新梅田シティのクリスマスマーケットで3億人の中に。
身内のホットワインに付き合い、ノンアルコールホットワインを頼んだら世界2位程の不味さに震えた次第。カップは可愛いですが。





よせば良いのに福島の方向へ、新福島駅の不便な事。

とにかく、途方も無い人の多さとトイレ個室の使えなさに辟易した次第でっす。

2019年12月5日木曜日

20年6月第3土曜公演 島之内教会



ゲストで演奏するヴィヴァルディ中心のコンサートがあり、その顔合わせと打ち合わせと音合わせを致しました。午前にヴィヴァルディはなかなかキツいのです。


リコーダー、バロックオーボエ、バロックファゴット、バロックヴァイオリン、バロックチェロ、コントラバス、チェンバロというバキバキの古楽での7人のプロプレーヤーでの布陣です。



ヴィヴァルディの残した、少々ファゴットとリコーダーに重きがあり過ぎる意味深な「室内協奏曲」(この場合、一般に言うところのソロと弦楽、通奏低音という形態ではなく、多くの管楽器が登場するオリジナル版かそれに近い版)を中心とする構成です。


誤解を恐れて言うなら?演奏していて少しバカっぽい音符の進行の中に、当時の演奏していた側の楽しさを見いだせる希有な作品群。大阪は島之内教会にての公演です。





2019年12月4日水曜日

京芸リコーダーアンサンブル




今日は京芸リコーダーアンサンブルクラブの総合練習がありました。
音楽学部に存在する珍しい音楽のクラブです。指揮、ピアノ、木管などの専攻学生です。




音楽学部の学生ゆえ、耳が非常に訓練されている上、専門用語が解禁ですのでお稽古は全てがスムーズに進行し、一回言えば理解をし、うまくなっていくのはとても興味深い事です。

リコーダーが上手かどうかよりも、どちらかと言えば音楽的達成感があります。
例えば、ここは平均率では無く純正律で、なども具現化出来ます。



卒業生、先生の協力も含め、この12月18日19時から音楽棟内にて第3回目の定期演奏会です。