2013年11月20日水曜日

初心者の方々の講座




昨日、大阪はアンリュウリコーダーギャラリーに於いて、主体者から非常に斬新な
ご提案を頂いた「初心者」のためのリコーダー講座、の2ターム目を終了しました。

合奏団の合奏吹きではなく、あくまでも個人のスキルを上げる、定員の少ないクラスです。
しかし、数名以上がお集まりならない場合は開講はありませんので、その時期の運次第。
経済理論とは残酷なものです。

さて、

そもそも、こういう内容ならば、正規に学んで来た若い奏者が担当する方が筋であり、
どちらかと言えば、ハイスキルを望む方を担当することが中堅の仕事かと思いますが、
存外、ド専門家に適正価格で~と、ご希望を頂いて、無事に敢行した次第です。

合奏団で吹いてはいるが、初歩を学んだことがない、という方にもお越し戴きました。
持ち方、構え方、くわえ方、指の配置と力の抜き方、角度と目線、息の扱い方だけでも
数回を要します。いきなり吹けてしまう事が不幸の始まりだというのは言い過ぎでしょうか。

私の場合は英国留学をし、その時の巡り合いで個人スキルを上げる名手に師事した
経験者ですので、イギリス方式??とでも言う、その人個々の能力を存分に活かすという方法?
でお教えしていると思います。(相対的には正直わかりません)

思えば、その後、四半世紀に亘り、音楽大学や音楽学部の音楽専門学生に、
「教え方」から「大合奏」までを一年間経験させるのが仕事ですので、
これから始めてみようという大人の方にも、それを少し改良して、適切にお伝えして
行く事は可能なのです。



で、例えば他の管楽器を専門とする奏者が、果たしてリコーダーの
「基礎」を伝達出来るか、或いは、信頼に足るか、という疑問はあります。

ヴィブラートや胴体の無駄な動き等は適切とは言えず、F管であるアルトのミを初めに教える、
等という発想が果たして、他業種の人に方法論として存在するのかは知る由もありません。
サミングという独自の奏法もリコーダーならではで、結構繊細な説明を要します。

適格、的確に~という実態は実は少し難しいのでは、ということかもと。
そして、出逢いの「運」もあるかと思います。

専門、が存在する職種は、その専門家にご師事頂くことが適切かと、当然のことを
どちらかというとヒエラルキー的にまだまだ下にあるリコーダーでも、と、日頃思います。

仮に、ピアノ、オルガン、チェンバロは同じ鍵盤に見えても、奏法は全く異なります。
フルートとリコーダーなどは口元からして、全く異種楽器で共通性はありません。



安易にウェブ検索などで「即決」せず、演奏をお聴きになったり、ご見学や専門店に
ご相談をされて、ご自分に合った専門家の師匠?に巡り合われますことを祈るばかりです。



ご参考までに・・・
http://www.geocities.jp/shigeru515monteverdi/schoolInfo.html