数秒撮した瞬間に写りこんで
言いつつ、闊歩した記憶が鮮明にあるくらい、この私の写りこんだ数秒後に演奏されたダニー・
ボーイの音楽的展開と音色は強烈な音楽体験だったのです。もちろんこの公演全体も。
ソロイストは孤独であり、自分のスタイルを確立し、技も磨かねばなりません。
ストイックな彼のスタイルは芸術のひとつの到達点だと思います。
そしてなによりピアノという完成された楽器がその象徴でもあるでしょう。
今年の5月にこれまた彼とベースのゲーリー・ピーコック、ドラムスのジャック・ディジョネットのトリオの日本最終公演(高齢による解散と予想)が、なんと私の誕生日に開催されます。
このトリオは分野などの概念が完全に吹っ飛ぶスーパーアンサンブルであり、四半世紀以上に
亘り、可能な限り追っかけて来ました。
極端なのは25年前、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでも聴いた等です。
音楽的指標を失うつらさはあるものの、加齢によって悲惨な演奏を聴かされるよりは、存分に美学的だと思いますし、偶然に最終トリオ公演が誕生日にあたるなど、なかなか揃わぬファクターを逆に受け入れて当面の楽しみにしたいと考えています。
キースのソロは今後も続くのだと思います。
♫