2025年4月12日土曜日

新学期

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新学期が始まりますが、相当嫌だった大阪の職場を辞したので、随分と「こころ」が楽になりました。医師に申告し、服用を続けたトランキライザーの処方はやめる経緯です。やはり圧倒的な居心地の悪さとやり甲斐の無さで、通勤する度に不謹慎にも飛行機墜落事故を内心祈ったりしたものです。化学薬品で落ち着かせて誤魔化していた事は辛いものでした。



しかし、どうでしょう。私は最近、人生のテーマとして「違和感の排除」があるのですが、それを実現すると、とても楽になるものです。すると、なぜか(多分、雰囲気に出るものか)よく話しかけられるようになりました。顔が変わったのかもしれません。




新学期前は日程を凝縮して数日別宅に篭りながら教材研究をするのですが、気分転換も必要で、小さなドライブにも出かけます。桜も綺麗に思えるように(急に)なったので、とにかく中兵庫を回りますが、なかなか良いものです。

まず、水が美味しいために「蕎麦」のお店が点在し、その店主が長野からの移住だったりするのも興味深いところ。また、「珈琲焙煎所」も多く、それぞれ若いご夫婦の経営が多いようです。




何より、氷上、春日の南は谷川にある「常勝寺」(天台宗)の桜と青紅葉は圧巻。

御住職の奥さまが親切にお話を下さるあたりも加齢の成す技だったかと思います。

http://chikurinzan.info/


天台宗は密教ですが、密教の頂点である空海の真言宗に始まる四国88のミニ版も設置されていました。結局はお釈迦さんが原点ですが、仏教では「しょうもない事案」は吹っ飛ぶ真理があります。神道を重んじた仏教の布教、また、他宗教を受け入れてきた神道の許容の大きさが、我々日本人の歴史かと思います。そんな中、神戸女学院に勤務しますが、ここはキリスト教です。




いずれにせよ気持ちに余裕が生まれると、見えなかった多くの事象が見えてくるのかと思う春になりました。いよいよ定年まで残り十年になりました。

2025年4月6日日曜日

桜、カタクリの花

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通年、この季節は憂鬱そのものでした。心が荒れ、胃液が溢れ、怒りを潰していました。安易に人の尊厳を打ち砕くような事項を繰り返すマッドな黒い伏魔殿に通うおぞましい日々。

全く智慧が無く、全く調和が取れず、ほぼ学ぶ事が無い大学が始業していたからです。しかし、今年は晴れ晴れ。良い決断だと多くの方から褒めていただきます。四月早々にHPから名前が消えていて嬉しい事です。自慢ではないですが、私がこれまでに辞めた組織はことごとく潰れています。泥舟の船員もベテランになってきました。


「愚かさ」から自分を遠ざける事で、自分の幸せを探求するものです。そもそももう60歳です。あらゆる愚かに付き合うことは辞めます。


カタクリの花

一つの重大な憂鬱、「人生の負」から解放されると、人の「心」がこれほどに変わるものか、というほどに余裕が生まれました。要するに「桜」を36年ぶりにゆっくり見るゆとりが出来たということ。そうすると素敵な人に出逢う事が多くなってきます。



たまたま入ったある雑貨屋さんのご主人と話し込んでしまいました。店の経営経緯は、壮絶な親の介護からの解放だったそうです。また、ガチガチの公務員からの卒業。奥様は心理カウンセラー。とにかく話し込みました。先輩には学びがあり、なぜか導かれます。

私の世代は運の悪い立場の人がいますが、いずれは解放があるという現象かもしれません。


カタクリの花は下向きに咲きます


夙川や芦屋川は人が多すぎ、あの「ぼんぼり」が下品で気に入りません。そこで辿り着いたのが加古川です。この青垣地区は見事です。何キロにも続く土手の桜は圧巻。車で沿いを走れば驚くような花回廊なのです。小野から氷上まで。


一面のカタクリの花


桜は心ですね。とは言え、四校に授業に行くので徐々に緊張はしてきております、が、楽しみではあります。


2025年4月1日火曜日

神戸女学院大学に着任しました

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「神戸女学院大学」の講師に着任しました。



全ては素敵なご縁と壮絶な経験の果てに今回、任命をいただき、ただただ嬉しい気持ちです。

仕事柄、性格柄、時間と自由を好むため、この非常勤講師を多く拝命することはとても有効なのです。演奏家としての立場が忙しさで犠牲になることがないのに、将来の教員を目指す若者には影響力を持つことが可能。いわゆるワークライフバランスです。

私の歴史は、(もう辞めましたが、)大阪音楽大学、兵庫大学、頌栄短期大学、の三校と、現時点で、京都市立芸術大学、京都教育大学、大阪教育大学、相愛大学という七校を経ての、今回の神戸女学院大学が八校目となります。多分、ギネスに申請すれば認定されます。


新学期早々に教員集会があり、参加しましたら、学部長から他の教員の前で紹介されるという状況にタジタジ。さすがに緊張はしませんが。


音楽学部の教員集会ですが、参加される先生方は50名弱程だったかと思います。兼任する大学や文化庁、国際コンクールの審査員に至るまでお伝えをいただき、少しこそばい気分でしたが、、それだけ長年やって来たことを俯瞰で感じたりもしました。若い先生の着任が多いことに、またこれ若くないことを痛感しました。

何より、大事にしていただいている気分を既に感じた次第です。この大学の余裕と言いましょうか。実に今年が創立150年記念だそうです。


グランドピアノ10台の寄贈があったそうです〜


長年活動すると、知り合いの先生もおられるますし、声をかけていただけたりします。

ある先生が着任を喜んで下さり、すわ校内を紹介して下さるという嬉しいハプニングもありました。


歩いていて会う学生のほとんどが挨拶をしてきます。素晴らしい。

そして、そこはまるで荘厳なリゾートホテルか欧州のアルハンブラ宮殿のようで、講堂、教会やシェイクスピア庭園まであります。オルガンも相当数ありますし、ビゴーのパン売り場とセブンイレブン、巨大な食堂にラウンジまで。もう、今までが何だったの、という施設だらけ。図書館が複数あります。音楽学部の図書館まであります。居場所がある、ということです。自家用車通勤もOK。バス代金も出ます。



ここではいわゆる「ギスギス」感が全くありません。先生方も動き、表情に余裕があります。誰も逃げませんし、忙しがりません。事務の方もとても丁寧です。守衛さんまで丁寧。


歓迎されるこの環境で働けるというのは、私の人生も捨てたものではありません。私学らしい授業の開講が急に無くなるなんて愚策もありません。必ず開講されます。モチベーションコントロールが効いています。


教員集会で軽食の提供がありました



余談ですが、昔のCM「三都物語」が完成しました。京都、大阪、神戸ですね。

微力ながら私のリコーダー指導法がいよいよ関西で広まりますようしっかりと努める所存です。



2025年3月29日土曜日

異動時期

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この「年度末」という謎の期間(明治19年に制定)には自他共に色々と驚きがあります。


まずは、最近買い替えた車、MINIの担当者に、そういえばお返事を頂けないと感じていたら、「新しい」担当です、のようなメールが届いた事。ただでさえ最近、そのディーラーに転職して来たという20代の女性だっただけに、そのスピーディさに衝撃を受けました。理由は分かりませんが、そういう時代になったのですね。ついていけない早さです。



また、ここ二年、非常に協力的で色々な相談に乗ってくれていて、基本、毎月相談に行っていた、良い意味で銀行員らしくない、これまた20代の信託銀行のコンサル担当(私のFP)の女性担当支社が(栄転で)東京に異動との事。残念。しかし、栄転ならば仕方ありません。


因みに証券会社の担当も一年前に、顔を合わせない電話部門?へと移り、アナログ相談、身振り手振り派の私にはショックでした。社会は確実に変化しました。大学なぞ、もうオンラインで良いかもしれません。11人に1人が通学していないとのこと。


私が懐いたら、皆さん早々に去りますので己の人格形成をやり直さねばいかねいと思い詰めます。



ところで、事情、歌界の大人の皆さんに帯同して、淡路の民宿に行ってきました。

お迎えをいただき、後はそのボスのプランで連れて行ってもらうだけ。私には珍しい、乗っかり旅行です。そもそも、民宿を見つけることは至難です。先般の伊香保も決定に欠けるので、友人に甘えたもんです。


エビタイ


ところで、そこは淡路島の阿那賀地区でしたが、とにかく「鯛」尽くしで結構でした。

淡路島は近くて行かないディスティネーションですが、週末も重なり、かなりの人出でした。

大人の「食う旅」でしたから、昼に出発し、昼には帰宅しました。ほぼ先輩たちのグループで珍しい出来事でしたが、多くの会話を致しました。介護、相続などなど。


なまわかめのしゃぶしゃぶ



2025年3月26日水曜日

着任


神様はおわす、と思いましたね。努力だけでは無理な時代、余計に思います。

苦痛で仕方がなかった大阪音大を辞めたいと切望しつつも、やはり働き先が無いと生きてはいけません。なかんずく我々の仕事を理解できる方は1%もおられないでしょう。それはそれは苦痛苦悩、地獄、下痢、胃酸過多が続く35年でした。可哀そうな人生でした。


およそ十年前に耐えがたい苦痛(パワハラ)を味わう出来事が続き、以降、まさかの親の介護も始まりかけ、精神神経科に通う日々になってしまいました。これはお恥ずかしいハナシなのでしょか。無責任と勘違いの人間が多すぎるのではないでしょうか。こちらは化学物質が無ければ眠る事も困難であり、現在も費の圧迫も伴います。




最近は、きな臭い出来事や信じられないニュースが続く毎日ですので、明日あの世に行ってもおかしくない状況である事はご存じ通り。日本円も突然紙屑になるかもしれません。

しかし、人生はポジティブに思考しないといけませんし、怒りは抑えないといけません。



最近、スリランカ初期仏教長老の、アルモブッレ・スマナサーラという僧侶の「怒らないこと」という本を読みました。怒らない人にこそ智慧があり、という事を解いています。現代では、怒る事はイコール「大人の発達障害」と判断されます。また、

坂岡洋子箸 老前生理のセオリー も非常にわかりやすいもので、生前ではなく老前というあたりも興味深い本です。後世に大迷惑をかけないようにする本です。高齢者には既に遅いですが。




くよくよしていたら、新しい女子大学が私を呼んで下さいました。25年度に着任します。妻がお祝いをくれました。


4月初日に発表いたします。因みに当然、非常勤講師であり、私に演奏家なので、組織一城の主になりたい訳では無いですし、京都、大阪に「神戸」が加わる結果になり、「三都」の将来の教員に少なからず音楽教育の側面を遺していく事が出来る事に喜んでいます。





2025年3月24日月曜日

ご縁2

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詳細は省いて、北関東は上州地方へ行って来ました。その数日で季節が変わりました。

どうして「群馬」?という感じですが、これも「ご縁」なのです。以前バルセロナ近郊の小さなホテルで偶然出会ったご夫婦(赤城のお家)とすっかり仲良くなり、去年に続き今度は一緒に温泉に連れて行ってもらおうとリクエスト。


素敵なお家からの大きなお庭(温泉付き)


通常、私は確かにあまり心を開かないタイプですが、この夫婦(お二人共弁護士)は少しフェーズが異なり、それは、例えば、コーヒーが飲みたい、と思った瞬間に、「コーヒーを飲みに行きましょうか」と言う感じ。要は、つくづく波長が合うのです。

頭の良い人って物凄く楽です。人に対する興味、自身の教養と経験に基づく生き方など、承認欲求、自慢等は一切無し。非常に気が合います。



で、東京のホテルが信じ難く高価なので埼玉は川越に一泊。初めて訪れてみました。

そこから大宮経由で軽井沢へ。ここは、アウトレットと旧軽井沢散策。ここまでは我々のみ。

そこから群馬は前橋へ。前橋の一見さんお断りの焼肉屋さん(上等では無いが美味過ぎ)で、こんばんは、です。続いて翌日「伊香保温泉」へと毎晩、宿泊先が変わりました。旦那さんのMINIで連れて行ってもらいます。



阪急で十三駅乗り換え、蛍池乗り換え、伊丹空港。伊丹空港からANAで羽田空港。待合で知り合いの音楽家に発見されました。気を抜いてはいけません。空港では人に会いやすいですね。


羽田から京急線で品川、乗り換えで、東京上野ラインのグリーン車(関西には無いシステム)で大宮からの川越線で川越。もうヘトヘト。何せ人が多い。このE233系はカッコいいのです。しかも15両編成などは凄いですね。




しかし、川越の「餃子の満洲」はチェーン店との事ですが、美味しかったです。ホテルも東武鉄道系で綺麗。一万円を切るも高い満足感。やたらにスタバがありました。

翌日は、川越といえば、小江戸散策。まぁ賑やかで色々なお店がありました。

川越から大宮に戻り、新幹線で軽井沢へ。アウトレットは秀逸な品揃え。しかもバーゲン中。


一面銀世界


さて、そこそこ飛ばして「伊香保温泉」が素敵でした。そして物凄い人出で驚きました。ここの原泉を持つ「森秋旅館」にご一緒した次第。正確には一緒に行っていただいたのです。


ベンツ貸すから明日うちまでどうぞ〜ですって


久しく「旅館」には行っていませんでしたが、まぁ日本人ならでは。うまいこと時間を過ごすとお食事処の人数と大浴場の人数が合わず、露天、内風呂共にほぼ一人でした。鉄分を含むお湯は独特ですべすべ。

群馬は温泉が多く、草津、四万、伊香保、万座、水上があります。



関西に在住すると、このどれにするかの決定要素に欠けます。そこでお任せした次第。少なくとも伊香保のお湯は最高ですが、有名な365段の階段は高齢者には無理かと。

案内もさすが!で、到着したら階段、少し町の端の絶景カフェ、食事後のバーに行きました。全ては調べても見つかりにくいお店で高い満足感が得られました。


神様がおられそうです。カモシカも出ました。


翌日は「榛名神社」へ。

なぜでしょう、身体がピリピリ興奮しました。不思議な事です。深山幽谷、霊元あらたか。


一の鳥居を出た横にある茶屋へ。そこは締まったお蕎麦と今まで泳いでいた「いわな」の炭火焼きが提供され、絶品この上ない事この上無し。


養殖では無いプリプリ感


満悦で高崎に移動。我々の新幹線までは、またまた素敵なコーヒー焙煎併設カフェへ。思えば、群馬には物凄く美味しいコーヒー専門店が多いことがわかりました。

最後にはこのご夫婦に専門的な知見や経験に基づく凡例で相談に乗ってくださり、一層の高い満足感を得ました。


たにがわ号東京行きです


その後は高崎から東京、品川、羽田、伊丹となり、さすがに屈してタクシーとなり帰宅。




その後にチェンバロの搬入深夜にあったのですが、その翌日昼には京都芸大の卒業生たちからランチのお誘い。ブリュッセルから帰国した、ほぼ10年前に授業を受講していた男性です。


ファゴットの高島君、オーボエの葛城君


若い音楽家にアドバイスをしつつ、濃い数日を過ごしました。


ご縁

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「フォン・ナーゲル」という現代の偉大なフランスの楽器メーカーのチェンバロがあります。

例えば、交響楽団などが所有するか、別次元の所得層の方が所有する楽器です。面白いのは、存外、音楽家は演奏したいものの「所有」は違う次元であり、例えば(極端ですが)ヴァイオリンでいう「ストラディバリウス」がそうです。財団が奏者に、というのを聞いたことがあると思います。また、己で言うのも何ですが、借りる方には信用と実績と空間も必要です。




あるご縁で、その楽器が(借用で)我が元に来ました。この楽器が家にあることは奇跡に近い出来事ですが、早い判断を促して実現させました。明日は今日より年をとりますので、「判断」はスグに、です。因みに、近くで「すき焼き」はご法度です。


そして、凄く良い楽器に教わることは、実はとても多いのです。道具に教わると良い作品が出来るという事でもあります。とりあえずは、と言うのはプロではネガティブな発想です。


まるで博物館(別の部屋にグランドピアノ)


フレンチのタイプで、もの凄い音がしますが、あくまで上品。優雅。豪華。

従来のうちの楽器はフレミッシュタイプで、品の良いお嬢様な感じです。鍵盤数も少なめ。


微妙にフランス料理とベルギー料理が異なると思ってください。



ただ、我が家のリビングルームの占拠された状態となり、不便極まりない事ですわ。


2025年3月18日火曜日

パワー 困憊

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昨日、義理母の入所する施設に付き添い、そこには遠方からの幼馴染さんが二人来られる旨で私も同席した。実に80年前の同級生との事。

歴史が語るように、最後は「友達」なのだと。確かに、実の子供等は訪問すら逃げているという話が周りに多すぎる。そのだいたいは「忙しい」という理由でほぼ嘘。忙しければ、親を無視するとう民度がそもそも引くし、低い。こちらも忙しい。

そもそもオムツを替えてもらって育ててもらった恩義が無いのは人間以下と評して良い。現実はそれだけ「愛」は友人にある。断定しておきます。



そこで、面会室に出向くも(不運にも)車椅子の入所者とボランティアにより何らの大会が、大音量で行われていたので、こちらの「耳」がしんどい上、こちらの皆さんも耳に少し難があるため結局、義母の通訳をしなければならなかった。しかもマスク。

訪問者の方々は紳士であり、私の演奏会に義母を連れて来て下さったりという愛情深い方々で、それだけ義母の人格を物語るものであり、その現場はとても「優しい」ものだと思う。




さて、その1時間に吸い取られたこちらのパワーは凄まじく、疲労困憊。その後の妻の仕事の運転手をしましたが、終止二人は無言。横で爆睡、往復2時間。こうなる現実を見すぎている気もする。

これに「名前」が無いものか。

「高齢者支援気疲れが途方も無い症候群」、「なぜ我々夫婦だけがこんな目に補助金月31万」もお願いしたい財務省、厚労省、総務省殿。


「愛」にも体力の限界がある。不平等も問題。


最近、東京の友人の母が亡くなられたのだが、その父は、「お前たち(息子二人)、そしてお嫁さんに迷惑がかかるから、私はホームに入るぞ」と、さっさと景色の美しい場所に移ったそうで、やはり頭の良い人物は違う、とうなだれている。クレバーな父親。その息子のお嫁さんが一番幸せ。


子供が親の面倒を見ない世界なのだから少子化は進む。あとは昭和の教育が悪い。「才能」が無い人間は才能のある人にかなわないから勉強をする。勉強が出来るバカが偉くなり、今がある。このていたらくだ。実際、学校で習った英語は海外ではほぼ通用しない。


空海では無いが「愛」を解かないからこうなる。てか、こっちがもう還暦ですわ。


2025年3月16日日曜日

新春前


春が近づくも、寒いですね。温暖化って。


さて、来月から大学が始まります。35年とてもとても嫌な想いをした大阪の音楽大学を辞職した事は至福の喜びであり、その分、今年から人生で初めて「桜」を楽しめる人間になれそうなのです。よく我慢した、と褒めて下さる方が多いのには少し驚きました。我慢強いようです。

要するに、桜は新学期の象徴であり、イコールで「憂鬱」という感情が噴出します。集団への適応に障害がある身ですので、尚更。帰国子女の小学3年で軽いいじめを受けた(←こちらが日本語ダメだったため)記憶が合致する体験のためですね。日本人の組織や集団になると「強気」という面にまだ馴染めません。そういう人の名誉名声は幻、なのにまだ気づいてないのです。凄い刺青を自慢する方向に似ています。要は個々の人間性です。

私の現世は輪廻3回目で前世は中世の騎士だったそうですから、己のスキルに興味があります。





最近では、またあの学校のあの雰囲気の最悪なあの応答のない世の中の最後の場所に通うのか、という憂鬱。しかも、全てが悪い方向へとしか向かわない組織は不思議でもありました。沈没するよ、と訴えても、泥で船を作り続けて、しかも大きくしていくのです。


それが、2025年度から己の行動環境が劇的に変わるのですから、楽しみです。




で、、、環境変化の余談ですが、 JRの快速に指定席が出来たことはご存じでしょうか。関西では関東のグリーン車が根付かないようですが、絶対に座れる席を安価で、を、開始したようです。これには賛成。名前のセンスは抜群に悪いですが。

早速、ひと月後の京都から西宮のキロの「快速」の「うれシート」をネット(でのみ)予約島hしたら、300円!で安いではないですか!


大学で授業終わりに教材研究や準備をして、京都駅に行けば座れて地元に帰れるのです。存外、小さな幸せと感じると思います。ほうほうの体で機嫌の悪い乗客と接しなくて良い訳です。


25年度は京都市立芸大、前期は大阪教育大天王寺校、そして新たな「女子大」。後期は、京都教育大に参ります。大きな行事は、多分、大阪クラシックのソリスト、@@県の教育委員会でのセミナーと続き、2月にバリ島へ。そろそろ予約、早いと安いのです。


桜をゆっくり見たい方、実は加古川(古くから交通の要衝であり神社仏閣も多い)沿いは数キロにわたる見事な景色が広がります。人の少ない穴場でもありますので、ぜひ。



2025年3月15日土曜日

理不尽

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税金やら保険やらの値上げで嘆いている場合では無いのです。

皆さん、シレッと「選定療養費」と言う謎の金額を調剤薬局で徴収されているのはご存じかと。これ、昨年に何気なくふわふわと始まりましたが市民は疑問を持たなさ過ぎていますね。


半世紀を超えたボロ屋の寒がる犬たち


後発品の薬剤は効果しない、と確信しているのですが、、何せ令和の超高齢化により、医療費の高騰で国としては効果はどうであれ、後発薬で済ませたい訳です。そこで、医師が、仮に「ロキソニン」を処方したとして、後発の「ロキソ何々」では如何でしょう?と薬剤師に尋ねさせ、ほな安い方がよろしいわと感じる市民に「選定」をしてあげた料金として、何気なく巻き上げるわけですね。方法論はもうヤクザです。効果しないので注意してください。


一杯:14.90✖️110円=


私は、絶対先発隊ですので、①医師に、先発薬に限る欄にその旨、記載を頼みました。これで随分と騙されなくなりますが、②後発薬がありません、という場合は、仕方なく先発を処方してきます。がぁ、③先発を選定しました、と言うことで、結局、謎の金額を払うことになります。理不尽。それでも私はマイノリティのようです。


おかげで、調剤薬局でチラっと見えた私のカルテには「選定医療費」云々に赤の二重丸がありましたので、逆に?胡散臭い患者扱いとなっております。


腸活にはアサイー


生まれ持っての品性で、絶対にオラオラとモンクは言いませんが、今の薬局のテイとしたら、薬品はカードOKで、選定費は「現金」でお願いします〜とくるので、ドブくさい事この上ないわけです。かえって、そのカード会社の数%を嫌がってまで稼ぎたいことがわかります。

来世は薬剤師ですわ。



ふ〜、要は「セルフ・メディケーション」で、己で適当に薬を買って飲んでおけ、と言う方法か、国がシレッと決めたもんは黙って払え、の二択。

関係者に聞いたらば、薬品会社を儲けさせるシステムだそうです。もう怖いですね。



せち、が、辛い、のと、市民を馬鹿にするのももういい加減にせよ、と。そもそも他人のフンドシで、そもそも効果しません、という報道まで随分とあるのに現状変化がありません。

因みに、先日、シンガポールで「笑顔が多い」、と思っていたら、案の定、アジア一位の平均月収50万円だそうですから当然ですね。機嫌が悪い我が国は、安い税金、お米豊富、素敵な内閣、万博大成功、旅券取得率16%(6人に1人)です。毎日TAX。


国連の「貧困国指定」にはとても納得。体感しましたから。どうします?


2025年3月11日火曜日

35

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先日、大阪音大の「旧K号館」(35年のうち、25年勤務)で世話をしてくれた事務職の方々から、思わぬ会と贈り物をいただきました。嬉しい、と言う感情よりも、驚き、でありました。良い思い出が全く無いと思っていたからです。


学生とは一年弱(最近は半期だったり)だけの付き合いですが、彼女たちは大学を卒業してから勤務する、などの歴史があるので、人によっては二十年ほどになっていたかと思います。校舎が統合され、また、コロナの後は、彼女たちに会うこともありませんでした。



この校舎の統廃合により、劇的に私の労働環境が悪化しましたし、今回の辞職に追い込まれる始まりでもありました。(詳細はいずれ単行本にしましょう)

ハードばかりで、いかに大学組織のソフトが脆弱で薄弱かを痛感した次第。大きな海で言えば、非常に「歴史のある泥舟」と言う感じ。




素敵な手書きの色紙までいただき、少なくともそこに私がいた意義を感じさせてくれました。

大学淘汰の時代に突入し、沈没船からいかに脱出するか、と言うことを真剣に考えねばなりません。精神と身体を破壊されてまで勤めるには、もうその意味がわかりません。


思わぬプレゼント。素敵な思い出になりそうです。


2025年3月8日土曜日

愕然2

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あんなに楽しい旅行をしてきたのに、自国の寒さと国宝級にボロい家が寒すぎて、


発熱、寒暖鼻炎で「ぴえん」。



全く笑えない。壊すことも建て替える事も改装することも出来ない大人過ぎる事情に同情さえされる。世の中の「不公平感」も次元が凄い上に、周りも世代的にこのような苦痛を語り合うばかり。老いて子に従う、などは死語で、隔世の感があるのだろうか。かく言う己の老いの信仰も速度が増して、殊に老眼度が進んでいる。


事故が増えた気がする


このような苦痛があるから、あの快適がわかるのだろうと諦めるしか思考できない。もう来年のバリ旅行を考えようか。3ヶ月程の滞在し出来ないか。

唯一、良いニュースは「円高傾向」かと思いました。


2025年3月2日日曜日

帰国

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辛いのは5時起きで空港に向かう事。全て航空会社の都合で仕方ないかと。機材の有効使用の犠牲となるのは世界共通。それでも夜行便よりは楽で夕方に大阪に到着するのです。時差は一時間ですから時差ボケはありません。因みにANAの東京行きは7時過ぎでした。大変ですね。



驚いたのは、大阪へのフライトにほぼ日本人がいない事です。確かに多くの便が飛んでいて、日系に搭乗してはるのかもしれませんが、昭和63年に伊丹、シンガ、ドバイ経由で渡英した時など、またコロナの前は日本人で溢れていました。安くて安全、CAが美人というのは常識です。現在は超優良会社、最新鋭の機材、定時出発と早着となりました。それだけこの国の成長は凄まじいものなのです。



実際、物の価格をシンガポールのダイソーで比べたら、110円の品が280円でした。セブンイレブンのスポーツ飲料500mが380円。それはそれは日本に来て爆買いする筈です。この国力の低下は現在でいう「ヤバい」事態です。彼らの給与は今やとても高いのです。

そう言えば日本の演奏家への対価は40年変わっていません。教員の給与もです。勿論、幸せはお金ではないのですが。何だかもやもやしますね。全てが抜かれて行くことを目の当たりにした旅となりました。これから日本の私大は半分が外国人になりそうですね。


とにかく、貯金を善とする間違いに気づかなかったことは反省すべきです。相続税と固定資産税で国に取られるようにデバイスがかかる仕組みだったのがわかります。本来なら資本主義社会では投資が重要ですからお金に働いてもらう事。しかし、品性を性善説の観点で間違ったのでしょう。海外の老後と日本の老後がこれほどに異なるのか、を実感しました。しぬ事を懸命に考察し、断捨離を美学と間違え、生きる知識と見識を失うのです。(主観)



ただ、関空から西宮へ車での帰路。この国には実に高級輸入車が多く走っている、という不思議な安心感はありました。ポルシェ、マセラッティ、ボルボ、ベンツ、BMW、アウディに抜かれました。うちはスズキです。




コロナ前後の旅行の変化を総括します。海外旅行を大手航空会社はスマホでQR搭乗券が送られて来て、空港ではそのQRを自動マシンで荷物タグまで自分で行います。持ち込み荷物検査時もオートでパスポート。検査は旧態依然。イミグレも自動パスポートマシン。

実際、シンガポールでは全く並ばないで5分程で制限区域に入れました。


メルキュール・ブギス


ホテルはバウチャーなどの提示は不要で、パスポート提示のみ。クレカは必要ですが、とにかくVISAカードですね。タクシーはいまだに現金推奨です。

免税品はシンガポールでは100ドル(11000円)以上の消費税9%に対して免税措置があります。店では積極的に手続きをしてくれます。空港ではリファウンド自動マシンにパスポートを一瞬読み込ませ、現金かクレカのどちらかを選択すれば終了。購入品を係に見せるなどは時代遅れ。例えば、購入してすぐに使っても免税扱いになります。こういうシンガポールの進化は再訪を楽にさせますね。


日本入国は日本人は自動マシン。税関はQR登録すればオート。荷物のターンテーブルは昔と同じです。これは仕方がありません。


最後に、関空到着ロビーのスタバのアイスコーヒーサイズが一種類になっていました、そろそろですか。それと「大阪万博」の宣伝は全くのゼロでした。役人のそういうところですね。