2022年12月12日月曜日

みなとみらい

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さて、体調が完全復活せず、鼻の奥で工場が爆発したような状態が続くものの、休める仕事はありませんし、逆にやめることが出来ないお出かけもございます。とにかくゆっくりし、喋らない事です。



37年前に数公演を聴いたバルトルド・クイケンさんのフラウトトラヴェルソでのオールバッハプログラムを聴きに横浜へ赴きました。ホール音響は断然関東圏ですからわざわざ行くのです。

日本人はオールド外タレが好きですが、この人は別格。かくしゃくとしてはり、昔より上手くなってはります。


関西人はさほど関心が無い富士山


リコーダーでは難しいディミュニエンド表現の美しさはフルートならでは、です。昔から私の個人的にリコーダーが苦手な理由がここにあるのでした。ともすれば一本調子なところは苦手です。一番近いのはリコーダー族ではD管テナーである「ヴォイス・フルート」ですが、それだけでは演奏会が地味になりますからもどかしいところです。

楽曲の詳細な部分である「引く音?」とでも言うのでしょうか。ピアニッシモの美学は他の楽器ではそれなりに可能なのです。


みなとみらいホールはバランスのとれた美しい音響で、尚一層素敵な時間を過ごせました。あまり演奏会には行かないタイプですが、ゆったり拝聴し、大いに刺激がありました。上手い人はほぼ動かない上、それが凄まじい集中力を聴衆に生みます。そこにえげつない音楽芸術が生まれます。互いにへとへとになるわけです。これを演奏技術と言います。


で、最近は新幹線で2時間で行けてしまうんですね。凄い工学技術と最新車輛の N700S シュプリームにも感動した次第です。トンネルに入っても気圧も風圧もありませんでした。