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京都市立芸術大学への勤務も20年はゆうに超えた。
ここでは、器楽合奏と隔年で古楽実習という授業を行う。学生とハナシていて思えばバロック・スタディが可能な授業のある大学は現在知る限りでは皆無に等しい。留学時ではそれがⅠ、Ⅱと毎週二回ほどあったし勉強したもの。
特に関西ではバロックのイロハを扱う授業は無いだろう。結局何も根付かない事も現実だろうか。勿論学書を購入して自分で勉強するのだが、そもそも方法論を展開するのが大学機関なのであって、多くの資料と説明は可能な限りしている。それは即ちリコーダーの正しい知識にも繋がる。
また、こちらは限りなく若者に知識やヒントをどんどん伝えて行ける貴重な現場となる。
さて、近年行われた国公立大学の独立行政法人化もあり、見えないながらも確かに色々と変化が生じている。政治的な問題等の詳細は知る由もないが、今期から教室の床が綺麗になって音響が向上、非常勤講師の控え室も北向きから陽光の入る南側の広い部屋に移動。輪転機は二台になり、せんせいとして心地良くなったのは小さな幸せだ。特に規模が小さいため、他の先生方とあまり重ならないもの悪くない。とにかく長年干渉せず放っておいてくれるのがここの良い所。
学生のモチベーションは高く、理解力や聴力も高いので楽しくない事はない。妙に渦めくパワーバランスなども無いため心地の良い場所と思える。ただ、自宅から遠いのが難。地道で片道に100分を要するし、高速なら片道で2千円という凄い価格になる。が、駐車場があるという何気ない事があらためてありがたい。
今日は初出講し、珍しく高速で戻り、関西空港へ。前泊で朝のキャセイで明日は移動。ホテルの部屋もランクアップされるし今日は良い事が続く。その部屋ランクでは冷蔵庫の飲み物が全部無料!なんて子供のような小さい喜び付きだw。
所用で台北に飛ぶのは来春のフェスの打ち合わせがもう始まるからだが、何とも楽しいハナシではないか。既に楽譜を運んだりもするのだ。
元気のある国?というのか、こちらの移動続きは大変だが、何よりリコーダーの世界が元気で若い連中が確実に毎年呼んで下さりその上何かのパワーを貰えるのはありがたい事。
日台アジアリコーダーソロイスツ&コンソートが確かに動き始めています。
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