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唐突ですけど、人はあまりの恐怖や死を目前にすると脳内にモルヒネ同様の作用、いわゆる「多幸感」をもたらす神経伝達物質が出るそうです。
死を前に苦しそうにしていても、実際に見るのとは違う場合があるという事は医師談。
実は私もその状態(多幸感)を経験していたのですが、一度目は口腔外科での手術の折、手術前の恐怖で血圧が高過ぎて医師から血圧を下げてもらわないと切れないんですよ~と言われ、スパイ並みに自分の血圧を自身で下げた(←今思えば不思議な事です)あと、施術が始めり、なぜか先ほどとは真逆の「気持ち良さ」を得た記憶が鮮明なのです。知識はありませんから不思議に思ったものです。痛くなく沢山の人に構ってもらっている幸せな感じです。
口腔内を切り、どこかの骨を削られるのですが(麻酔は効果していますが)途中から気持ち良くなった事は事実です。
また、二度目は体内に石があり、長年に亘り成長した末に尿膜管という管を圧迫。それの摘出手術をした際、全身麻酔が覚めた後に激痛が(痛み止めが効いていない状態)あり、絶叫する私に打たれたモルヒネ。脳内がわちゃわちゃし、確かに痛みが取れて行く感覚はあるもののこの世のモノとは思えぬ体験をした事がありました。戦争映画のシーンそのままでした。これも多幸感とは異なるものの、明らかに作用していました。
ライオンに噛まれ絶望するインパラが存外恍惚とした表情をしているのは、そのエンドルフィンが放出されているためだそうです。
恐怖と生命の終焉は異なり、最後のご褒美のような現象があるので、身内に終焉のような状態が迫ったとしても、実は周りは強い悲壮感を持たずとも良いというアドバイスを受けましたので記してみました。確かに医師でもないわけで「心配」しか出来ませんが、心が持ちませんわね。
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