2022年1月7日金曜日

介護タクシー

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最近になって知りましたが、急性期病院、急性期治療と回復期病院、回復期リハビリテーション病棟等の分業式病院。

で、半月半前に父が倒れたのですが、この急性期病院から早く出したい一心でここの所、駆けずり回り、環境の良い回復期リハビリテーション病院に無事に転院させる事が出来た次第です。


人にはそれぞれ喜怒哀楽があるでしょうが、実に嫌な、または無念な思い出は多分死ぬまであるでしょう。それだけ人の死生観というのは重要な事だと思います。高齢の方々が戦争の苦しみを語るのもそういう側面かと思います。


さて、これも現代の問題かと思いますが、ER等の縦は良いが、横の連携が出来ていない組織には毎度愕然とします。これは、病院を始め大学等でもそうです。何回同じ事を言わせるんや、という残念な対応というのでしょうか。


医師や看護師、個々のモチベーションが高いので安心していてはいけません。引継ぎが最悪という事が現代日本の病なのかと痛感しました。例えば、おむつを用意して下さいと言われ届けた翌日に、おむつを用意して下さいと違う看護師から言われる等です。はぁ~~?ですよ。こちらは人の命がかかっているのですが。


てことで、全然ダメ。しかも昔、祖母が骨折で入院したら寒い夜に節電で暖房を切るもんだから瞬殺された所。果たして病院で省エネって意味が分からないタイプですが、人の命が地球より軽いってことですよね。確かに地球のためには人類は絶滅すれば良いでしょう。


ところで、故に転院に必死になったのです。同じ逝くなら快適に、残る方が後悔しないように頑張ってみたのです。まぁ実の父の死に対する恐怖と不安で寝不足がたたり、私の主治医が私を心配してくれる始末です。しかし、後悔すると一生続きますので。


さて、元病院の連携係はもごもごな方で、介護タクシーの手配こそしてくれましたが説明不足。救急車が運んでくれるのではないのですね。これは当方が無知でした。介護タクシーに乗せる、運ぶ、現金を支払う等は初体験でした。

自動車会社も時代に即してそういう車の仕様を用意しているのだとか。白いアルファードという親分さんの乗るような車でした。それだけに悲壮感はありません。てっきり助手席にと思っていたらストレッチャーの横の後ろ席に。

横に患者の顔がある訳です、、、妙な緊張が走りました。




無事に転院したら、これは素晴らしい事で、受け付けでは、お待ちしていました感。

患者のCTやMRIを撮る間にこちらファミリーと会合会議でした。

ここに、医師、マネージャー、リハビリ担当、薬剤師、栄養士、看護師の6人が同席していました。すでに横の連携が出来ている訳です。素晴らしい。

コロナですが、(今生の別れに備えてでしょうが)病室に案内下さいました。その際に婦長さんがご挨拶下さる徹底ぶりです。おかげで前の病院では一切の面会が叶わなかっただけに久しぶりに触れた事は良い事でした。

病院はとにかく綺麗で広く、寒くない(←ここ重要)、景色は絶景です。尤も、急性期はどうしてもバタバタするのでしょうが、真逆。歩いていると職員の方々がご挨拶下さる徹底ぶりです。


病室からの眺め


とりあえず、ミッションはクリアで同行した母も喜んでいるようでした。


これから何があるかはわかりませんが、いかに快適に、はとても大切な気持ちかと思います。

また、自分がそうなればどうするか、、。遺漏は無いにせよ、延命とは何か、細分化して一度じっくり考えるべきかと思いました。まだ若い?いえいえ、急逝しない保証はありません。それに残された家族の事も考慮しましょう。


故に私のエンディング・ノートは真っ黒になりつつあります。