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シンガポール航空SQ619便、要するに関空からシンガポール・チャンギ空港への直行便。
ちょいとシンガポールに行って来た。いわゆる両親との家族旅行である。
この家族での海外旅行というのは存外、日本人には少ないようで、やたら英語で話しかけられたり、少し驚かれるのはなぜだろう。
前回、チャイナ・エアで遅延の連続の末、どえらい精神的負担、胃酸過多を負ったせいで、
そこそこ値は張るものの、直行の正規格安航空券で飛んだのである。
もちろんエコノミークラスだが、数千円の追加によりプリファード・シートと名付けられた
足元の広いシートを購入出来る。責任感と英語と健康が条件。
長時間の折りに、数千円での足腰の負担軽減には絶大な効果があるし、何より閉所感が少ない。
失礼な話だが、チェックインの業務委託を受けている日本航空のお姉さんに、本当に英語は喋れますか?と前回の台北への復興航空でのフライトの折りも聞かれたのだが、カナダやロンドンに住み、近隣国でセミナーまでこなしているのだが、どうもそうは見えないらしい。ビジネスマン偏重の歴史かと感じる。自由業の方が誰の世話も援助も無く、フレキシブルに飛び回っているわけで、
失礼な話だ。
航空会社も経営的に追加料金を払わせているだけに、今回はエコノミー席の最前方への
アサインに変更を促された。これは両親の年齢による措置。
この場合、英語は関係無く、前は壁で明らかに広い。結果的にはポジティブな事。
通常は普通料金や航空関係者のためにHPでは予約出来ない画面が現れるシートである。
結局、そのシートに移る事で、すぐに機外に出られて順調にイミグレーションを通過。
なぜか荷物もプライオリティ・タグの着いたビジネスクラスやアライアンスのダイヤモンド・メンバーよりも早く出てきたから不思議だ。なかなかのストレスレスで到着した事でさい先が良い。
関空での荷物検査は恐ろしい行列で実に外国人が多数いたものの、機内は40%程の利用率。
食事は和食をチョイスでかなり美味。映画のオンデマンドも数百種を自由にいつでも鑑賞可能。
たまたま最近鑑賞した「アメリカンスナイパー」と「フューリー」を観て4時間を過ごした。
ここ辺りで一度の発狂時間が来る。いわく、退屈の壁である。
落ち着きの無い大人は同じ姿勢は4時間迄で、それを過ぎると発狂寸前になる。
幸い、少し眠くなったのでうつらつらしていたのに、爆音機長アナウンスで叩き起こされる始末。
しかしながらおおむねこの会社は昔に比べ非常にランクが上がった事もあり、快適。
ロンドンに留学した折、まだまだ航空券が高価、かつソビエト連邦上空を飛行不可能なため、
アンカレッジ経由の高価なチケットか、南回りの低価格かで、その折に一年オープンでこのSQで
往復した、個人的には苦しく、かつ懐かしい思い出の航空会社なのであった。
さて、
結果、そのままタクシーでセントーサ島のシンガポールリゾート&スパに到着したのは現地の6時前。非常に短時間のディスティネーションとなった。
ここも2回目ゆえ緊張感は無く、慣れたものである。都会から少し離れており静かで緑も多い快適な気に入りのホテルである。
部屋は大理石と木彫でセンスが良く、氷が無い以外に文句は無い。
玄関があり、部屋があり、風呂もシャーワーブースも別。
アメニティはランバン。コンプメンタリーの水もあるがそもそもこの国は水道水が飲料可能である。着いて後にホテルメインレストランにタイガービールにチキン・ライスで満足。
天候は概ね晴れており、気温や湿度は人間に最も最適である。
日頃の小商いから自分の芸術感を取り戻すための方法論としては、普段、日本で金銭をさほど使用しない者としては、むしろ良い物ではないかと思う。
不遇故、脳を使い過ぎで内臓が動いていない旨、処方された薬を使いつつ、ほんの僅かな旅行を楽しく過ごしたい。明日は沖縄海洋博を超えたマリンライフパークへと予定している。
因みに、フロントのお兄さんに、前回、春節の中国人宿泊客で閉口したもののホテル自体が
あまりに良かったため私の両親を同行した旨、伝えたら、廊下に扉の付いた棟で一番奥に
あてがってくれた。言ってみるもので、非常に静かな部屋である。
このホテルの部屋は非常にシックで大人の落ち着きがあり、好みだ。
基本、非常に高級感のあるウッドがと白い壁、デスクや洗面には黒大理石が使われている。
風呂はゆうに二人は入れ、シャワーブースもあり、共に水圧も申し分ない。
タオルはふかふかで特大の他にも十分。アメニティはランバン。収納がやたらと多いのも特徴。
朝は鳥がさえずりホテル内にいるクジャクが鳴く。ベッドは文句なしでぐっすり眠れる。
この極上感でもシンガポールでは比較的休めなのは、セントーサ島で市内から少し離れているせいかと思う。因みにプールの雰囲気はバリ島のそれのようで心地良いのは言うまでもない。
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