♪
例えば、京都市立芸術大学の非常勤講師ではあるものの、いわゆる専攻楽器の教員ではないため、いわゆる門下生というシステムには縁が遠く、学生との距離にもそれ一定の距離が存在する。
音楽学部や音楽大学に於いては「レッスン」が全てであるためだ。思えば自分もそうでした。
しかしながらピアノや声楽、音楽学や作曲の学生の皆さんの受講する合奏等の教職課程の授業で出会う多くの受講生は紛れもなくモチベーション高めで優秀な若者達であることが多い。近年セメスター制度(通年受講ではなく、前期単位、後期単位)になり、なのに通年で履修をしようとする後期受講生にはその傾向が強い。
優秀な学生はレスポンスや集中力が高いため脱線もしばしながら、比較的この大学では敷地も広く校内でも目立たないため、ここ最近、授業の後に男子学生中心に学食でうだうだと談笑する機会を設けた。なんとなく集まったのだ。音楽を志す男子学生とまとまって話す機会は意外に少ない。
こういう世界は中堅になると即ち他はライバルであったり、はたまたベクトルの方向が大変異なる事が多く、正直真に心を許せるような同僚は皆無に等しくなる。家庭事情や音楽家としてのスタンスや実績、ロジックに相違が現れるためだ。ゆえに友人などは存在しにくく、仕事仲間にはなるが残念ながら金銭も絡む。至極当然な流れである。プロとアマの違いの大差がここにも見え隠れしよう。
それだけに音楽学部に於けるピアノや声楽等を専攻するという、かなりの競争を勝ち抜いて来て、学び、かつ次に向かうような優秀な学生と談笑することは意義深く楽しいひとときになる。
リコーダーなどのどちらかと言えば狭過ぎる世界から見れば大海原の話を聞くことも出来る。
話す内容はさておき、年齢は倍と半分程の差はあれど、心を開くと例えばガラスのハートの持ち主、強靭な精神、マイペースなどとパーソナルは様々なれど、一様にそれぞれに音楽観、はたまた恋愛観などがあり、話していてとても楽しいひとときである。
目からうろこな事、こちらの軌道修正になる助言に至るまで、なかなか有意義な時間になる。
これが性別が変わるとハラスメントや機関からの目などに異様に配慮しなければならず、少なからず気を使うものの、まるで男子学生気分で本当にうだうだと二時間程を過ごした。即ち己の音楽学部学生時代の生活を振り返りながら、「初心忘れるべからず」とあらためて心した次第です。
冷静に考察するに、完全にお父さん世代になっている自分に少々時間の残酷さを感じたのも事実。私が留学時代にロンドンで叩きのめされ、スケールからやり直しをさせられていた頃に生まれたような平成生まれ若者と話をしていたのですから。
大志を抱き、メチャもしろ!とアドバイスしておきましたが、結局はこちらがパワーを頂いた次第。
ありがとう。
せんせいもう少し頑張ります。
♪
「消光」とは、月日を送る事です。 この頁はいわゆる日記です。おわかりの事と存じますが冗談などもありますので、何卒虚心坦懐のシチュエーションでお読み下さい。 下部に行くほど過去、中が近過去、上部は数日前や今日やらさっきです。 一応ですが身内的倫理審査委員会の一定基準審査を経て掲載しています。
2012年11月22日木曜日
2012年11月16日金曜日
携帯崩壊、戻転換、旧機種
♪
突然ですけど、メインの携帯が妙なデザイン面のまま完全に崩壊しました。
電話は受けるのですが、一切こちらからの操作は出来ません。
購入して数ヶ月で日本製です。
修理にも当分行く時間はないし、SIMカードはこの機種からミニSIMになっているため、
古い携帯には入らず・・・ある種、四面楚歌になったのです。
万が一のご連絡はこちらへとフェイスブックに記事を書きました。
何とか時間を作り、改善の日がやってきました。
幸い、私は携帯をあまり好まぬため、そうそう電話も使いません。
主となるのはメールです。
携帯突然止のその後。
@o@omoショップAに行くと2時間待ちでぷ(^_^;)と、心のないツンで丁寧なおねいさん。
何でも今日は新機種発売のためだ、といらぬ情報で感情を逆なでされる始末です。。。
そもそも新しい物入手予定でワクワクポジティヴな人の時間待ちと、
可及的緊急に困っているネガティヴな人がなぜ同じカウンター扱いなのか!
と疑問を呈しておきました。
冷静を装って「私は現在非常に困惑しているが一体どうすれば良いのか」を尋ね
「携帯保証に入っておられれば」とサービス用電話番号を書いた紙を渡され玉砕。
電話が潰れて困惑している人に、ここに電話をしろ、という概念、世界観、判断力とはいかにか!
劣化の象徴でしょうか。
なぜか非常に冷静になって帰宅。家電話で電話。
かけた。「入っておられない」そう。
日本製が壊れるとは思っていなかったからだろう私。反省。
大丈夫かニッポン!富士通!
仕方がない、しかし大変困るので急遽別のショップへ出向きましたよ。
そこでの対応が彦摩呂のような男性で実に誠実かつすっ飛んで来て
冷静に対応してくれる辺りはまるで別会社のようでした。
待ち時間なしで相談、考察、推奨、結論と筋道がたっています。
結局、以前の携帯を持参しておりそれに戻す事にしたのですが、
結論は「薄いガラケーの液晶は弱い」です!(怒)
私は落としたり車で轢いたりはしていないのですから。(4ヶ月の命って)
なんとか先ほどまともなユーザーに復帰出来ましたが、ここ2~3日にメールを下さった方がいた
とすれば幻です。
ここ数カ月にアドレス変更をされて教えて下さった方には恐縮ですが残念です。
液晶どころの崩壊では無かったみたいでデータも読み出せないとのこと。
何をしたの私の携帯に!誰が!何のために!
写真(左崩壊、右旧態)でお分かりと思いますがオシャレで薄いとそれだけリスクがあるという
確信的な証明になりました。
ある程度の太さは健康に必要か。
無論、神経も図太くないと連中には太刀打ち出来ません。
皆さまの参考にされて下さい。
♪
2012年11月12日月曜日
三作品
♪
S.スピルバーグ監督の名作、「プライベート・ライアン」は第二次大戦時のDディ、いわゆる
ノルマンディ上陸作戦の上陸から特殊ミッションの一部を描いた名作ですが、その描写は勿論、
音響やカメラワーク、そして細かい心理描写に至るまで、やはり史上に残る名作である事は間違いないでしょう。
それ以前にジョン・ウェインやへんりー・フォンダの「史上最大の作戦」もDデイそのものを描写していますが、スピルバーグが少なからずリメイクし、より深めた事は事実かと思います。
何より嗜好は別として、他の戦争映画とは描写力が一線を画しており、何度観ても飽きる事は
ありません。
極限に於ける人間心理の描写は、例えば心が痩せた時に、勇気を与えてくれる要素があります。
逆にスプラッターな部分も多々ありますが、人間とは恐ろしいもので徐々に見慣れてきます。
一発で殺されるだけならまだ良い方で、片腕、片足、内臓等の損傷描写は確かに少々
リアルに過ぎます。
実はこの映画にリンクして長編ドラマに巨額を費やして制作された「バンド・オブ・ブラザーズ」
70分×10話のDVDが存在します。
これは、米国海兵隊第101空挺師団のパラシュート部隊が行なったミッションを細かく描写する
物語ですが、前記の映画が海からならば、これは空から。
占領されたフランス、ベルギー、オランダの奪還のため、ドイツと戦う連合軍なる内容です。
さて、戦争云々は語る事は必要ないでしょう。
この趣味にまつわる身近なトホホな出来事がありました。
上記「バンド・オブ・ブラザース」のブルーレイのセットを購入。
輸入盤で立派なケースに入って格安。
ブルーレイは音響も抜群に良く、5.1チャンネルサラウンドでその音響を体感するに
もってこいです。怖くなるくらいにリアルに己の近くを弾丸が通り抜けます。
爆弾の破裂もリアル。
さて、
第一に、この初めに購入したセットですが、観進めるうちにわかったのが、内包されたディスクが
1,2,3,4,4,6であったという事。しかも6は特典映像や史記ですので、肝心の5にある最後の二話が観れないわけです。
クレームを入れ、今度はキッチリと揃ったセットをゲットしました。
世界のどこかにディスク5が二枚の人がきっといるでしょう。
この人は有名なベルギーはバストーニュでの反撃を知らずしやドイツの降伏を知る羽目に。
それよりはましでした?
ところが、これは以前のも同じですが海外の盤(仕様)なため日本語字幕なりのオプションが
ありません。
それでも不肖わたくしは70%位は理解が出来ると頑張っておりました。
事前にその戦史について調べておいたのもあります。
前期のように、見事な描写や作戦遂行までは良かったものの、やはり心理戦での隊での会話や
軍事用語(手榴弾、医療用具様々、何ミリ砲、仕掛け爆弾等)には全く歯がたちません。
5回程を鑑賞の後、仕方なく日本語(日本発売盤)の仕様をネットで探し始めました。
あいにく廃盤状態で新品は既に存在しません。
何とか中古で探し出したのは普通のDVD。
しかしその細かい場面の言葉を知りたいがために購入をしました。
価格は新品のブルーレイの三倍!!
レンタル用に使われていたであろう中古DVD5枚が届き、早速鑑賞。
残念ながらブルーレイを見慣れていると相当に質が落ちるものの、
日本語吹き替えや字幕で全ての内容が理解可能となった次第です。
因みに、このシリーズの太平洋戦線は「ザ・パシフィック」として6巻物が最近
発売され、これは新しいので特典盤付きの6枚組みをブルーレイで購入済みです。
いわく、バンド・オブ・ブラザースがのべ6+6+5=17枚。
プライベート・ライアンが特典ディスク付きで2枚。
「ザ・パシフィック」が6枚。
全てで25枚!!という妙なコレクションが出来てしまったという・・・。
過去であり愚行を行わざるを得ない状況だったことは確かですが、70年程前こそが
映画で人間臭いビューマンな部分を的確に表現するのに適していたと考察出来ます。
そして、音楽家の観点からも、この作品群の音楽の素晴らしさには脱帽でした。
基本は宗教的なバロック音楽の構成でテーマが創られています。
♪
S.スピルバーグ監督の名作、「プライベート・ライアン」は第二次大戦時のDディ、いわゆる
ノルマンディ上陸作戦の上陸から特殊ミッションの一部を描いた名作ですが、その描写は勿論、
音響やカメラワーク、そして細かい心理描写に至るまで、やはり史上に残る名作である事は間違いないでしょう。
それ以前にジョン・ウェインやへんりー・フォンダの「史上最大の作戦」もDデイそのものを描写していますが、スピルバーグが少なからずリメイクし、より深めた事は事実かと思います。
何より嗜好は別として、他の戦争映画とは描写力が一線を画しており、何度観ても飽きる事は
ありません。
極限に於ける人間心理の描写は、例えば心が痩せた時に、勇気を与えてくれる要素があります。
逆にスプラッターな部分も多々ありますが、人間とは恐ろしいもので徐々に見慣れてきます。
一発で殺されるだけならまだ良い方で、片腕、片足、内臓等の損傷描写は確かに少々
リアルに過ぎます。
実はこの映画にリンクして長編ドラマに巨額を費やして制作された「バンド・オブ・ブラザーズ」
70分×10話のDVDが存在します。
これは、米国海兵隊第101空挺師団のパラシュート部隊が行なったミッションを細かく描写する
物語ですが、前記の映画が海からならば、これは空から。
占領されたフランス、ベルギー、オランダの奪還のため、ドイツと戦う連合軍なる内容です。
さて、戦争云々は語る事は必要ないでしょう。
この趣味にまつわる身近なトホホな出来事がありました。
上記「バンド・オブ・ブラザース」のブルーレイのセットを購入。
輸入盤で立派なケースに入って格安。
ブルーレイは音響も抜群に良く、5.1チャンネルサラウンドでその音響を体感するに
もってこいです。怖くなるくらいにリアルに己の近くを弾丸が通り抜けます。
爆弾の破裂もリアル。
さて、
第一に、この初めに購入したセットですが、観進めるうちにわかったのが、内包されたディスクが
1,2,3,4,4,6であったという事。しかも6は特典映像や史記ですので、肝心の5にある最後の二話が観れないわけです。
DISC FOUR が二枚!! |
クレームを入れ、今度はキッチリと揃ったセットをゲットしました。
世界のどこかにディスク5が二枚の人がきっといるでしょう。
この人は有名なベルギーはバストーニュでの反撃を知らずしやドイツの降伏を知る羽目に。
それよりはましでした?
ところが、これは以前のも同じですが海外の盤(仕様)なため日本語字幕なりのオプションが
ありません。
それでも不肖わたくしは70%位は理解が出来ると頑張っておりました。
事前にその戦史について調べておいたのもあります。
前期のように、見事な描写や作戦遂行までは良かったものの、やはり心理戦での隊での会話や
軍事用語(手榴弾、医療用具様々、何ミリ砲、仕掛け爆弾等)には全く歯がたちません。
5回程を鑑賞の後、仕方なく日本語(日本発売盤)の仕様をネットで探し始めました。
あいにく廃盤状態で新品は既に存在しません。
何とか中古で探し出したのは普通のDVD。
しかしその細かい場面の言葉を知りたいがために購入をしました。
価格は新品のブルーレイの三倍!!
レンタル用に使われていたであろう中古DVD5枚が届き、早速鑑賞。
残念ながらブルーレイを見慣れていると相当に質が落ちるものの、
日本語吹き替えや字幕で全ての内容が理解可能となった次第です。
因みに、このシリーズの太平洋戦線は「ザ・パシフィック」として6巻物が最近
発売され、これは新しいので特典盤付きの6枚組みをブルーレイで購入済みです。
いわく、バンド・オブ・ブラザースがのべ6+6+5=17枚。
プライベート・ライアンが特典ディスク付きで2枚。
「ザ・パシフィック」が6枚。
全てで25枚!!という妙なコレクションが出来てしまったという・・・。
過去であり愚行を行わざるを得ない状況だったことは確かですが、70年程前こそが
映画で人間臭いビューマンな部分を的確に表現するのに適していたと考察出来ます。
そして、音楽家の観点からも、この作品群の音楽の素晴らしさには脱帽でした。
基本は宗教的なバロック音楽の構成でテーマが創られています。
♪
2012年11月11日日曜日
独居老人の気遣い
♪
毎夜、同じルートのルーティンで愛犬の散歩をしています。
今宵、そのルート上の一部でバックをする状態の著しく進行速度の遅い「くるま椅子」を発見。
一種異様で日常には見受けられぬ光景に私は妻に愛犬のリードを預け、駆け寄りました。
老人は男性で、坂を上がるのがえらいのでバックでゆっくり登っていたとのこと。
夜の23時40分位にです。気温は12度位でしょうか。
さすがに放ってはおけず、すわ駆け寄り、押すお手伝いを差し上げました。
そこから結果一キロ弱を(一旦は遠慮されたため離れましたが、再度申し出て)
自宅までお手伝いさせて頂き、アパートにエレベーターまで送り届けた次第です。
一度、それではと離れたものの、そのまま放っておいたら後悔する気がしたのです。
それとしばらく見守ってはいたものの、やはり相当な疲労のためかしょっちゅう止まるのですね。
驚いたのはその老人の話す内容でした。
大変気を遣う方だけに、こちらからインタビューの方式で、現況の不自然さを少しずつ
解く方法で挑みましたが、そのお話に、何だが切ない心境になり、いたたまれなくなった次第です。
年齢は70。
そもそもの原因は鼠径部(そけいぶ)の骨折。
回復はしたがしびれが酷く完全歩行は困難。
独り住まいで西宮市内のどちらかといえば北側のここから南の今津にある病院に通院。
ここで驚愕したのが、家を一人で出たのが午前11時!との事。
治療なり、リハビリなりを終えて、難関である坂のある地点で私が出会ったのは、
実に12時間半を過ぎた時点だったという事です。
気の毒に過ぎます。
しかも私の補助に大変気を遣う謙虚な方でした。
世の中の元気な老人に比して、理不尽に猛烈にまた哀しみをおぼえ、憂いました。
まぁやはり神様なんぞは存在しないのでしょう。
こんな出来事があったらあんたが救えと。
実は一度、ここまでで結構です、とおっしゃるので、それなら、とお別れしたものの、
結局、放っていったとして自分の気持ちはおさまらなかったことでしょう。
妻と相談し、ご自宅の前のところまでお力になると申し出た次第です。
「足をやったらもうあきまへんなぁ~」と哀しく嘆いておられたので、
根拠はありませんが、まだお若いので諦めたらいけません、良くはなりませんよ、と。
男は結局弱いですが、まだお若いはずですよ、と勇気付ける引き出しの少なさと
自分の浅さを痛感しました。
これでも祖父母の死の間際を数年世話した経験はあります。
最終的には気力であり、また月の引力にも負けるほど弱る事実も若い頃に見てきました。
まだ、裕福で身内がそばにいただけましかと思います。
車椅子を押すという行為も、まま体験出来ませんが非常な重労働です。
1キロ程の行程を押して出合った上り坂の強烈なGはそれはえげつないものでした。
しかしそもそも、こんな国でしたっけ?
何らかの措置はないのもんなのですか?と。
老人への年金は結構ガッツリ巻き上げれてまっせ私ら。
バブル後にステディな仕事もなく少子化に拍車がかかり、便利に使われてきた50歳手前としては、
理不尽極まりないと憤慨の概念すらおぼえます。
老人が0時前に10時間程をかけて病院から車椅子を自ら押すという事自体異常ではないかと。
なかんずくまわりも誰も変に思わないのかと。病院も、ほなではさいなら、なんですかと。
最近こそ東日本大震災の話題ばかりですが、この老人は阪神大震災の犠牲者でした。
駅に近かった便利な家が被災し、一旦海側のアパートに。
しかし、あまりの寒さに転居を申し出て山側に。
しかし逆にもっと寒かったですわ~と気丈に語っておられたのには、さすがの私も何か猛烈に
哀しく、めずらしく涙腺に。なぜ今津まで?と尋ねると、近くの病院は不親切やと。
きっちり自己紹介をされ、最後にエレベーターでたまたま出会った中年男性に引き継いで、
役割を終える際に、初めてお顔を拝見し、丁寧にお礼を幾度も繰り返されたのは
恐らくしばらくは忘れ得ぬ気がします。おひとり住まいというのがまた心配です。
どうも、変だと思います。このような理不尽は私がたまたま発見したから良かったものの、
凍死、交通事故死も考えられたからです。
これからの我が国に多発する出来事でしょう。
孤独死に直結間違いないでしょうし。
元気が取り柄、元気老人も結構ですが、
その元気で無邪気な老人はもう少し弱者に対してあなたたちが何かしら行動出来ないもの
なのでしょうかしらと。時間もあり裕福なのでしょう。
年金を払わされる働き盛りからの価値を考察するに、どうも理不尽に思え、
とにかくひどい光景に哀れみを感じた特別な散歩の時間になりました。
実に気の毒な上、いやな出来事ですね。
因みに、普段よりその3倍強を歩かされた我が愛犬ボビーはバテバテとなり、
車椅子どころか階段をこちらが抱えて帰る始末。
決してワンダフルでは無い何かが確実に存在します。今の日本。
♪
毎夜、同じルートのルーティンで愛犬の散歩をしています。
今宵、そのルート上の一部でバックをする状態の著しく進行速度の遅い「くるま椅子」を発見。
一種異様で日常には見受けられぬ光景に私は妻に愛犬のリードを預け、駆け寄りました。
老人は男性で、坂を上がるのがえらいのでバックでゆっくり登っていたとのこと。
夜の23時40分位にです。気温は12度位でしょうか。
さすがに放ってはおけず、すわ駆け寄り、押すお手伝いを差し上げました。
そこから結果一キロ弱を(一旦は遠慮されたため離れましたが、再度申し出て)
自宅までお手伝いさせて頂き、アパートにエレベーターまで送り届けた次第です。
一度、それではと離れたものの、そのまま放っておいたら後悔する気がしたのです。
それとしばらく見守ってはいたものの、やはり相当な疲労のためかしょっちゅう止まるのですね。
驚いたのはその老人の話す内容でした。
大変気を遣う方だけに、こちらからインタビューの方式で、現況の不自然さを少しずつ
解く方法で挑みましたが、そのお話に、何だが切ない心境になり、いたたまれなくなった次第です。
年齢は70。
そもそもの原因は鼠径部(そけいぶ)の骨折。
回復はしたがしびれが酷く完全歩行は困難。
独り住まいで西宮市内のどちらかといえば北側のここから南の今津にある病院に通院。
ここで驚愕したのが、家を一人で出たのが午前11時!との事。
治療なり、リハビリなりを終えて、難関である坂のある地点で私が出会ったのは、
実に12時間半を過ぎた時点だったという事です。
気の毒に過ぎます。
しかも私の補助に大変気を遣う謙虚な方でした。
世の中の元気な老人に比して、理不尽に猛烈にまた哀しみをおぼえ、憂いました。
まぁやはり神様なんぞは存在しないのでしょう。
こんな出来事があったらあんたが救えと。
実は一度、ここまでで結構です、とおっしゃるので、それなら、とお別れしたものの、
結局、放っていったとして自分の気持ちはおさまらなかったことでしょう。
妻と相談し、ご自宅の前のところまでお力になると申し出た次第です。
「足をやったらもうあきまへんなぁ~」と哀しく嘆いておられたので、
根拠はありませんが、まだお若いので諦めたらいけません、良くはなりませんよ、と。
男は結局弱いですが、まだお若いはずですよ、と勇気付ける引き出しの少なさと
自分の浅さを痛感しました。
これでも祖父母の死の間際を数年世話した経験はあります。
最終的には気力であり、また月の引力にも負けるほど弱る事実も若い頃に見てきました。
まだ、裕福で身内がそばにいただけましかと思います。
車椅子を押すという行為も、まま体験出来ませんが非常な重労働です。
1キロ程の行程を押して出合った上り坂の強烈なGはそれはえげつないものでした。
しかしそもそも、こんな国でしたっけ?
何らかの措置はないのもんなのですか?と。
老人への年金は結構ガッツリ巻き上げれてまっせ私ら。
バブル後にステディな仕事もなく少子化に拍車がかかり、便利に使われてきた50歳手前としては、
理不尽極まりないと憤慨の概念すらおぼえます。
老人が0時前に10時間程をかけて病院から車椅子を自ら押すという事自体異常ではないかと。
なかんずくまわりも誰も変に思わないのかと。病院も、ほなではさいなら、なんですかと。
最近こそ東日本大震災の話題ばかりですが、この老人は阪神大震災の犠牲者でした。
駅に近かった便利な家が被災し、一旦海側のアパートに。
しかし、あまりの寒さに転居を申し出て山側に。
しかし逆にもっと寒かったですわ~と気丈に語っておられたのには、さすがの私も何か猛烈に
哀しく、めずらしく涙腺に。なぜ今津まで?と尋ねると、近くの病院は不親切やと。
きっちり自己紹介をされ、最後にエレベーターでたまたま出会った中年男性に引き継いで、
役割を終える際に、初めてお顔を拝見し、丁寧にお礼を幾度も繰り返されたのは
恐らくしばらくは忘れ得ぬ気がします。おひとり住まいというのがまた心配です。
どうも、変だと思います。このような理不尽は私がたまたま発見したから良かったものの、
凍死、交通事故死も考えられたからです。
これからの我が国に多発する出来事でしょう。
孤独死に直結間違いないでしょうし。
元気が取り柄、元気老人も結構ですが、
その元気で無邪気な老人はもう少し弱者に対してあなたたちが何かしら行動出来ないもの
なのでしょうかしらと。時間もあり裕福なのでしょう。
年金を払わされる働き盛りからの価値を考察するに、どうも理不尽に思え、
とにかくひどい光景に哀れみを感じた特別な散歩の時間になりました。
実に気の毒な上、いやな出来事ですね。
因みに、普段よりその3倍強を歩かされた我が愛犬ボビーはバテバテとなり、
車椅子どころか階段をこちらが抱えて帰る始末。
決してワンダフルでは無い何かが確実に存在します。今の日本。
♪
2012年11月10日土曜日
2012年11月5日月曜日
AGAIN
♪
「消光」の頁を復活させました。
いわゆるトホホな出来事を淡々と記載するのが目的です。意味など皆無。
そこに何かを見出すなどはどうぞやめてください。
この頁で記載するセンテンスの冗談やユーモアが、時や人により「思想」と勘違いされ、
本当にトホホな事になる可能性は否定できず、しばらく行なっていた「就活」に支障が生ずる
恐れがあるとの指摘があり、一時避難?していた経緯です。
お察しの通り、運も悪ければ、学歴も低く、良く無いのでしょう(;_;)
締切り90日位の後、意に沿わないので不採用、との通知が来ました。
まぁ、そうそう上手くはいかんでしょう。
何分、出来レース、チキンレースもある世界ですので。
それにしても90日待たせる辺りはなかなかな上からのアプローチですね。
社会を生きる友人も驚いてくれています。
大学社会が如何に一般と乖離しているか、を痛感させられました。
現在でも一年を拘束され、学生が集まらなければハイさよなら、という私学がありますが。
いつもケンもホロロな状況ですが、一人くらいそういうことを変に思わないもんでしょうかねぇ~と
ほかのアルバイトの先生達とよく話します。何かといえば文科省が悪いと。そうでっか。
本当に人を大事にしない国になりましたね。
父が学者(退官)、兄も学者(現役)なため、大学の何たるかは一般よりは知識がありましたが、
ここんとこのなかなかの上からぶりに、いい加減ぶりに相当不信に。
しかし良い経験と勉強になった次第です。
いつまでこんな体質で続くのでしょうねぇ。
絶対に良くならない自信は現場を見ていればわかります。
と、言いつつも今まで築き上げた「音楽家、演奏家」としての天命から方向転換して
教育専門者(今回は教育学部に志願)となるのも勿体無い、というご意見や思考も
お陰様でそこそこあるので、正直少し安堵もしています。
が、恐ろしい程の低賃金アルバイト講師生活にもいい加減閉口気味です。
最近こそ優秀な若いお弟子に支えられ、民度品格の高い愛好家の方々に応援して頂き、
せめてとても苦しんだ英国での基礎をやり直され、叩き込まれた至極真っ当な
己の演奏法を、次世代以降に伝えて行きたいと思います。
どちらかというと草野球の要素(プレーに興味)が強い楽器の性格に加え、
存外ミーハー(失礼)の多い関西では、深層を追究し音色に美学を持つ奏者などは
相当地味な存在でしょうが、まぁ方向性な間違ってはいますまいかと。
一人くらいいてもですね。
私の欠点は「我が弱い事」のようです。
あまり強いのも相当バカっぽいですし、実際にスタンスとしては難しいですが、
唯我独尊、虚心坦懐、勇往邁進 (ゆうおうまいしん)するのみのようです。
数年後、残りは若者に譲りつつ、あと数年は弟子に越されぬようテクニカルな精進に
ぬかりありません。
いみじくもフランス・ブリュッヘンが日本の権威雑誌の低レベルなインタビューに回答、
「もう私が吹かなくても良いでしょう。立派な弟子が素敵な演奏をしているのでね」
拍手
♪
「消光」の頁を復活させました。
いわゆるトホホな出来事を淡々と記載するのが目的です。意味など皆無。
そこに何かを見出すなどはどうぞやめてください。
神戸フランクフルトプロジェクトのCDは来春発売に |
この頁で記載するセンテンスの冗談やユーモアが、時や人により「思想」と勘違いされ、
本当にトホホな事になる可能性は否定できず、しばらく行なっていた「就活」に支障が生ずる
恐れがあるとの指摘があり、一時避難?していた経緯です。
お察しの通り、運も悪ければ、学歴も低く、良く無いのでしょう(;_;)
締切り90日位の後、意に沿わないので不採用、との通知が来ました。
まぁ、そうそう上手くはいかんでしょう。
何分、出来レース、チキンレースもある世界ですので。
それにしても90日待たせる辺りはなかなかな上からのアプローチですね。
社会を生きる友人も驚いてくれています。
大学社会が如何に一般と乖離しているか、を痛感させられました。
現在でも一年を拘束され、学生が集まらなければハイさよなら、という私学がありますが。
いつもケンもホロロな状況ですが、一人くらいそういうことを変に思わないもんでしょうかねぇ~と
ほかのアルバイトの先生達とよく話します。何かといえば文科省が悪いと。そうでっか。
本当に人を大事にしない国になりましたね。
父が学者(退官)、兄も学者(現役)なため、大学の何たるかは一般よりは知識がありましたが、
ここんとこのなかなかの上からぶりに、いい加減ぶりに相当不信に。
しかし良い経験と勉強になった次第です。
いつまでこんな体質で続くのでしょうねぇ。
絶対に良くならない自信は現場を見ていればわかります。
と、言いつつも今まで築き上げた「音楽家、演奏家」としての天命から方向転換して
教育専門者(今回は教育学部に志願)となるのも勿体無い、というご意見や思考も
お陰様でそこそこあるので、正直少し安堵もしています。
が、恐ろしい程の低賃金アルバイト講師生活にもいい加減閉口気味です。
最近こそ優秀な若いお弟子に支えられ、民度品格の高い愛好家の方々に応援して頂き、
せめてとても苦しんだ英国での基礎をやり直され、叩き込まれた至極真っ当な
己の演奏法を、次世代以降に伝えて行きたいと思います。
どちらかというと草野球の要素(プレーに興味)が強い楽器の性格に加え、
存外ミーハー(失礼)の多い関西では、深層を追究し音色に美学を持つ奏者などは
相当地味な存在でしょうが、まぁ方向性な間違ってはいますまいかと。
一人くらいいてもですね。
私の欠点は「我が弱い事」のようです。
あまり強いのも相当バカっぽいですし、実際にスタンスとしては難しいですが、
唯我独尊、虚心坦懐、勇往邁進 (ゆうおうまいしん)するのみのようです。
数年後、残りは若者に譲りつつ、あと数年は弟子に越されぬようテクニカルな精進に
ぬかりありません。
いみじくもフランス・ブリュッヘンが日本の権威雑誌の低レベルなインタビューに回答、
「もう私が吹かなくても良いでしょう。立派な弟子が素敵な演奏をしているのでね」
拍手
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